まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

ぶす色

2012-08-28 12:13:45 | くらし

テレビコマーシャルで口紅の宣伝をしていたのよ。
塗るとつやっつやになるというやつ。
使用前使用後二枚の写真並べて、違いがくっきりはっきり。

観ていた夫がにやにやしながら明らかにからかう口調で、
「買うてやろか」と言ってきたから速攻で「買って!」って。
プレゼントなんて今の今まで1回もないもんね。

 

「昔は唇の色がものすごく悪かったもんな」
「(今も悪いけれど)ほんとだよ。ぶす色だったもんね」って。

えっ?ぶす色
思わず出た佐渡弁に我ながらびっくり。驚き桃の木山椒の木。

 

ぶす色。お分かりになります?
ほら、海とかプールとかに限界になるまで浸かっていて震えながら上がってくると、
唇の色が青紫色になるじゃありませんか。あの色のことです。
あの濃い赤とも青ともつかない気味の悪い紫色のことを『ぶす色』って言ってたのです。

他にも、殴られたりぶつけたりして赤黒い?青黒い?紫色に腫れると、
「あらあ、ぶす色になってしもた」なんて表現して。
ほんと絶妙なニュアンス、佐渡弁。

ちなみに、ぶす繋がりで『ぶすこき』なんて方言もあるのです。

「あの人は、ぶすこき だ」
とか、
「またぶすこいとるっちゃ」 なんて使い方をします。
こちらで言うと「すねる」かしら。


この何ともオブラートにくるんだと言おうか、微妙な言い回しと言っていいのか。
ズバッと言っていながら、そう傷つかずに済む。うん、結構奥が深いわ、佐渡弁。

 

それにしても。
雀百まで(この使い方でいいのか?)。
何十年も遠く離れていても忘れていないもんね。感心するわ、自分。

 

コメント
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