土曜の朝は、寝床の中で「小さな旅」を観て「「あの人に会いたい」を観てから起きる。
独特のタイトル。
自分のそれも、つい真似っこしてそんな感じになったりして。
いやそんなに軟ではありませんって作者の方に叱られるか。
今日で9月も終わりなので、先程まで簾と畳の敷物の片づけ。
昨夜の娘からの電話「日が暮れるのが早いって嫌だね」 ほんとよね。
ちゅっぱまで保育園帰りに、暗いと寂しいね、って言うと教えるから、それはないでしょと私。
娘は、そうね私が言うのを真似しているだけかもしれないわって。
それにしても明日は１０月。
南魚沼をふらふら歩いたのが遠いできごと。
黄金色の中を歩きたかったのに加え、もうひとつ。ぜひとも魚野川を間近で見たかったの。
川のある風景は大好きでして。
怒られるのを承知で言うと、護岸工事のない川がお気に入りなのでそれが見たい。
魚野川がそうかは分かりませんが、十分満足。
が、内心、阿賀野川には負けるなとぶつくさ言ったことは内緒。
こちらは「八海山 泉ヴィレッジ」そばの小さな川のある風景。
佐渡でのこと。薬局へ行ってご主人に「弱ったっちゃ」と顛末を話したら、
「おめえバカだねえかっちゃ、ようそんなことやるな。俺だったらさっさと帰るが。寄らんなんところがなかったら
早う帰りてえっちゃ」
とあきれられたけれど、そうだわねえ、どう考えても。夫も気が知れんと言ってることでもあるし。
前のブログにも書いたけれど、そうなの、越後湯沢で普通列車上越線長岡行に乗り換え五日町駅下車。
そこでぶらぶら。そこからも長岡までまたもや上越線の人に。
上越線には、中学3年生の修学旅行で７、８？時間かかって東京に行った思い出があるのよ。
確か、急行か準急とやらに乗って清水トンネル越えて。長かったわ。
息子が生まれて里帰りのときは特急ときに乗ることに。これも指定席券をとるのに苦労したわ。
それだって4時間もかかったのだからね。
私、まだすぐ乗り物酔いするころだったから、わが身の始末の方が大変だった、息子の世話より。
大宮までとはいえ新幹線が開通した時はほんとにうれしかった。やれやれと安堵した。
故田中角栄さまさまでしたよ。「ちびっこひとり旅」とかいう企画があって息子と娘は参加して。
父が新潟駅まで迎えに出たこともあったっけ。
新幹線はやがて上野までそして東京と延長されて。2時間前後で新潟まで到着する。
いまや上越新幹線利用が当たり前になってしまったけれど、時に並行する上越線の線路が見えると
「乗ろうかな」と思うことがあったわけ。
もうこの先はそんなこと思いつかないだろうけれど、ね。
五日町の田んぼ道を駅まで歩いていたときの上越線線路。
踏切のそばで作業をしていた保安員さんに駅までの道を確認したら、親切に教えてくれて
「まだ遠いですよ」と案じていただきました。ありがとう。どうにか予定時刻に着き無事長岡行に乗車。
電車の運転士さんは線路脇で保安員さんたちが作業をしていると、ほわーほわーっと汽笛を鳴らすのね。
ローカル線によく似合って。なかなかでした。
ついでと言ってはなんですが、こんな記事がありましたので。
「新潟県の細長さがえげつない距離だと改めて判明」
http://netgeek.biz/archives/48542
今朝の横浜は強い雨。
佐渡では青い空だけ見てきたので久しぶりの灰色の世界。
昨日は11時ごろ上野到着でそのまま娘と国立博物館へ。
並んではいないと思ったが（なにしろ若冲展の苦い思い出があるからね）、その通りそのままスッと入場できて。
2日目だというのに館内は混雑混雑。
でもそこはそれ仏像だから大きいから、ぐるり回って360度観ることができるから、
それも気にならずしっかり鑑賞できて。嬉しい。
もう「凄い！」の一言。最初から最後まで心震えっぱなし（ちょっと大げさかしら）。
ほんとそれくらいよ。
ほとんどの作品が、国宝ならびに重要文化財なのに今更驚いたりして。
そりゃあ全部お持ち帰りしたい、お持ち帰りしたいが「四天王」なんてそういうわけにもいかないしなあ。
大迫力のそれを家のそこらに置いておいたらうなされる。
そこで第一印象で選んだ私のお持ち帰り作品。
八大童子立像のうち制多伽童子（せいたかどうじ） 文句なく可愛いです。愛でたいです。
浄瑠璃寺十二神将立像（じゅうにしんしょうりゅうぞう）
程よい大きさで十二支の名前がついているのですが、愛嬌たっぷりなのがいたりえらそうなのがいたり
ユーモラスなのがいたり。観ているだけで顔がほころぶというもの。おもしろいわあ。
天燈鬼立像・龍燈鬼立像（てんとうきりゅうぞう・りゅうとうきりゅうぞう）
こちらはシーサー並みに我が家の玄関に鎮座していただきたいと思わず手が（いやそんなことしません）。
無著菩薩立像（むじゃくぼさつりゅうぞう）
お持ち帰りなんて、とてもそんな。できません。恐れ多くて。
でもでもそばにいていただきたい。泣きたくなったとき拝ませていただきたい。じっと見つめていたい。
心が静まるだろうな、と。
そんなわけで大満足してお昼は焼肉食べに行きました。
もちろん撮影禁止なのでURL貼っておきます。（実は貼り方がよく分からないのでそのまま）
特別展「運慶」公式サイト http://unkei2017.jp/
