昨夕は母の施設の夏祭りでした。
皆さん職員の方々に連れられて中庭に集合して・・・
私も母を連れて出ました。
中庭には本式のやぐらが組まれていて、一般の方々の茣蓙の座席も用意されていて、飲み物食べ物のコーナーもあって。
職員の方たちはもちろんのこと、調理員さん、事務員さんたちまで飛び回っています。
やぐらには、唄い手3名、三味線の人、太鼓の人、笛の人、各々待機していらっしゃる。男性、女性、老若男女、小さな子供までの踊り手の方たちも浴衣を着て準備万端、出番を待っています。皆さんボランティアで各から参じてくださっているとのこと。
唄い手さんが「佐渡おけさ」を甲高く唄い始め、踊りの輪が揺れ始めると、一人の老女が、車いすの上で早速おけさの手振りを始めます。職員の方が椅子を押して、輪の中に入れ唄に合わせて一緒に回っています。
焼きそばをほおばる人、かき氷を一口ずつ食べさせてもらっている人、中にはビールを飲ませてもらってご満悦の人もいました。
普段は、母の部屋周りのほとんど寝たきりの人たちしか知らなかった私には、とても新鮮な光景でした。私もビールをいただいてほろ酔いで・・・
長くなってもと思って母を部屋に連れて戻りました。車いすを押して室内に入ると、すぐに中で待機の職員の人が、母をベッドに。
祭りは佳境に入り、やぐらの周りは、車いすの皆さんが大勢踊りに参加していました。家族の方たちも踊りの輪に加わって。父がお世話になっている病院の院長先生も招待されていて。
夏の長い日は、私が帰るころもまだまだ薄明るくて、太鼓や笛やおけさの唄が背中から聞こえてきました。