電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」「五度」「日の出」を聞く

2005年12月06日 20時24分29秒 | -室内楽
ハイドンの弦楽四重奏曲は、よく聞くととても魅力的な作品が多い。作品20の「太陽四重奏曲集」や、「ひばり」を含む作品64など、何気なくCDに手が伸びる。

作品76の弦楽四重奏曲は、「五度」の愛称を持つのがニ短調の第2番。同じく第3番ハ長調が「皇帝」、そして第4番変ロ長調が「日の出」の愛称を持つ。明朗で親しみやすい音楽が多いハイドンの音楽の中で、特にニ短調の響きが印象的な「五度」では心を揺さぶられるような面がある。
ハイドンがこの作品76の弦楽四重奏曲集を完成させたのが1797年。かつて「ハイドン・セット」という六曲の弦楽四重奏曲集を献呈したモーツァルトはすでに世を去って久しい。ハイドンの音楽は、後輩モーツァルトの音楽的成果をも吸収し、ますます明快に、かつ深みを増していく。

演奏は、コダーイ・クヮルテット、1988年6月に、ブダペストのイタリア協会でデジタル録音されたナクソス盤(8.550129)で、録音も明瞭である。
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