電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ダイヤ混乱・渋滞への対処法

2005年12月19日 20時05分20秒 | Weblog
各地で12月には珍しい大雪が降り、通勤通学の列車ダイヤが混乱し、道路は大渋滞しているようです。雪国では慣れっこになっているとはいうものの、暖かい地方ではそもそも雪への対策がないだろうと思います。混乱に巻き込まれた通勤や出張中の諸氏諸兄には、心から同情申し上げます。ところで、不可抗力で巻き込まれるダイヤ混乱・渋滞への対処法、皆様さまざまな対策を講じておられることと思いますが、私の場合の対処法をご紹介します。

とはいえ、ふだんは「時間待ちのための退屈しのぎ」を工夫する程度ですみます。私の場合は、できるだけ大曲を用意すること。ふだんはなかなか聞けない長大な曲を、辛抱強く聞くのはまったく状況にぴったんこです。マーラーの「大地の歌」などは最適です。クレンペラー盤とバーンスタイン盤とエリアフ・インバル盤など。電車利用の場合は、携帯型CDプレーヤーのほか、文庫本をコートのポケットにしのばせることでしょうか。それも、照度の不足がちな状況でも読めるように、あまり難しくなく活字も大きいものがよろしいようです。

もっと厳しい条件の場合もあります。たとえば厳寒期の庄内地方。猛烈な地吹雪は、30分も停車していると車体の下に雪が流れ込み、どうにも動けなくなるほどです。そうすると、あとは車が埋もれてしまうのを待つばかり。最後は車を捨てて、徒歩で人家のあるところまで歩くことになります。街中の通勤ではそれほどではありませんが、地吹雪地方での出張や通勤には、防寒衣類と防寒靴、それに手袋が必須です。スーツ姿のビジネスマンも、車の中にはスコップとアノラック上下とウールの靴下、長靴と厚手の手袋などを念のため用意しておきます。最近は防風柵が普及し、生命に関わるほどの地吹雪は少なくなりました。しかし、過去に夜の渋滞の先頭部分にいたためにようやく脱出できた経験があります。あとでニュースを聞くと、ずっと後の車列は地吹雪に閉じ込められ、エンジンをかけて暖を取っているうちに雪に埋まり、ガス中毒で死者が出たとのこと。一度恐い思いをすると、さすがに用心深くなりますね。
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