電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ハイドン「弦楽四重奏曲第75番」作品76-1を聴く

2008年09月03日 05時13分49秒 | -室内楽
朝晩は、だいぶ涼しくなりました。今朝は、やけに早く目がさめてしまい、携帯CDプレイヤーで音楽を聴きました。ハイドンの弦楽四重奏曲第75番、作品76-1、カルミナ四重奏団の演奏です。

第1楽章、アレグロ・コン・スピリト。いや、出だしの3つの音で、ぱっと目がさめました(^o^;)>poripori そして、続く音楽は、まぎれもなく充実したハイドンの作品です。薄明に紛れて、パジャマのまま戸外を散歩したくなります。
第2楽章、アダージョ・ソステヌート。静かに深く、集中力に富む緩徐楽章です。4つのパートのそれぞれに魅力的な旋律もあり、音楽の表情は刻一刻と変化します。
第3楽章、メヌエット:プレスト。メヌエットというよりはむしろスケルツォといいたいような、でも途中はたしかにメヌエットに違いない、短く速い音楽です。
第4楽章、フィナーレ:アレグロ・マ・ノン・トロッポ。フィナーレなのにト短調!で始まります。でも、深刻な楽想に終始するわけではなくて、多面的な音楽の、表情の多彩さを示すためのもののようです。最後の軽やかな終わり方は、やっぱり颯爽としたハイドンです。

1995年、スイスのラ・ショー・ド・フォン、ムジカ・テアトルにおけるデジタル録音です。「エルデーディ四重奏曲集 作品76」と題された価値ある2枚組、DENON の COCO-70790-1、これが1500円とは演奏家に申し訳ないような、でも素人音楽愛好家には嬉しい限りです(^_^)/
カルミナ四重奏団は、近々新録音が出るとか。楽しみです。

どれ、コーヒーでもいれて、クッキーでもつまみましょう。朝はまだゆっくりと明けています。

■カルミナ四重奏団
I=5'37" II=6'36" III=2'29" IV=6'02" total=20'44"
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