電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

バラ公園で今年も弦楽四重奏

2008年09月23日 20時08分30秒 | -室内楽
秋分の日の午後、山形県村山市の東沢バラ公園で、山形弦楽四重奏団の演奏会を聴きました。今朝は涼しく農作業日和でしたので、午前中にたっぷり草刈りをして汗をかき、シャワーを浴びて着替えもそこそこにお昼をかきこみ、車で東沢バラ公園へ。入り口で入園料400円を払い、ログハウスに急ぎます。時間前に到着しましたので、コーヒーで一服できました。



さて、山形弦楽四重奏団の皆さんが登場。左から第1ヴァイオリンの中島さんはダークグレーのシャツにノーネクタイで。第2ヴァイオリンの駒込さんは、グレーのノースリーブにロングスカート。髪型が短くなり、とてもよくお似合いです。チェロの茂木さんは、ダークグレーのシャツに斜縞のネクタイ。汗よけでしょうか、楽器にもバンダナをつけています。ヴィオラの倉田さんは、上下とも黒一色で統一して、ぐっと渋いスタイルです。

最初は、幸松肇作曲「弦楽四重奏のための四つの日本民謡第1番」から。こちらは、(1)さんさ時雨(2)そーらん節(3)五木の子守唄(4)ちゃっきり節、の四曲が、それぞれ第1楽章~第4楽章という構成になっています。
第1楽章、ヴィオラで「さんさ時雨」の旋律が始まります。次いでチェロが旋律を歌い、ヴィオラがハーモニーを。さらに第1ヴァイオリンに移り、という具合。とてもすてきな旋律です。
第2楽章、「そーらん節」はリズミカルに第1ヴァイオリンがリード。裏拍のようなリズムが面白い音楽です。
第3楽章、「五木の子守唄」もヴィオラが旋律を奏して始まり、ヴァイオリンの移ります。そしてチェロが少し開放的に。半音階ふうの部分をはさみ、チェロのピツィカートの中で高音弦が旋律を再現します。
第4楽章、「ちゃっきり節」は、リズミカルで楽しい、粋でいなせな風情がよく出た音楽です。

次は、第1ヴァイオリンを中島さんから駒込さんに交代し、チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」です。これはもう、駒込さんの台詞ではないですが、「どクラシック」、超有名な音楽。言葉は不要ですね。そうそう、一つ発見がありました。最後の終わり方が、どうも「アーメン」のような気がする。
それから、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第1楽章を。これも、もう超有名曲ですので、今さらのような言葉は不要です。この音楽が、ずっと続くといいなぁと思いながら聴きました。
さらに、バラ公園での演奏会にちなんで、「バラが咲いた」と「百万本のバラ」を。これは昨年も聴きましたが、編曲も素敵で、何度聴いてもいいものです。東沢バラ公園のお土産用に、山形弦楽四重奏団の演奏で小さなCDを作ってほしいほどです(^o^)/
親しみやすい曲目が続きます。「小さい秋見つけた」、「千と千尋の神隠し」から「命の名前」。ログハウスに集まったお客さんも、一曲ごとに拍手をしながら、ほんとに楽しそうです。

後半は、第1ヴァイオリンが再び中島さんに代わり、幸松肇作曲「弦楽四重奏のための四つの日本民謡第2番」です。(1)八木節(2)南部牛追歌(3)おてもやん(4)会津磐梯山、の四曲からなる音楽。先の定期演奏会で演奏した曲目とのことですが、あいにく仕事で行けなかったので、今回聴くことができて嬉しい!
第1楽章、「八木節」、太鼓のバチで樽を打つような音も入り、リズミカルで活気のあるアレグロ楽章です。
第2楽章、チェロが朗々と「南部牛追歌」を導入すると、旋律はヴィオラ、第2ヴァイオリンがオブリガート。なかなか魅力的な緩徐楽章ですね。チェロがギターのアルペジオふうに指でぽろん。いい歌です。
第3楽章、4人とも弓を置き、ピツィカートで「おてもやん」を演奏します。強くはじくだけでなく、ピゥ~っとズラシのテクニックも入り、面白い効果です。文字通り諧謔的なスケルツォ楽章に相当するのでしょうか。
第4楽章、本作品はただ民謡を編曲した音楽ではないことを示す、現代的な緊張感を持った「会津磐梯山」。見事なフィナーレ楽章です。
たいへん魅力的な作品だと思います。先の定期演奏会には、作曲家の幸松肇さんご自身が来形されていたとか。お話もお聞きしたかったのにと、今更ながら残念無念です。

アンコールに「ふるさと」を聴きながら、今年も元気で「バラ公園で弦楽四重奏」を聴くことができる幸せを感じておりました。終演後、バラのソフトクリームを食べ、少しだけ散歩をして、所用で親戚の家を回ってから帰りました。うーむ、今日も充実した一日だったぞ(^_^)/


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付録目当てに雑誌「DIME」を購入

2008年09月23日 05時47分42秒 | コンピュータ
先日、出かけた先の書店の雑誌コーナーでたまたま手にした雑誌「DIME」19号の、「特別付録MicroSD/SDカードリーダー」という宣伝文句が目にとまりました。定価が500円の雑誌に、カードリーダーがついてくるのだそうで、これも中国効果でしょうか。品質のほうはあまり期待できませんが、ノートパソコン用に、ケーブルレスのアダプタタイプは使えるかもしれないと思って、付録目当てで購入してきました。

で、雑誌のほうは?うーむ、そうですねぇ。パソコンのデータ整理の極意という特集ですが、アプリケーションソフト機能からファイル操作をするのではなくExplorer等のファイル管理機能で管理することを勧め、フォルダ名を日付+イベント名の形で作成したり、VistaやSpotlight等のインデックス式の検索機能を紹介したりする内容です。また、メールでは、処理すべきメールに集中できるよう、受信ボックスを常に空にするなどの方式を紹介しています。古くから雑誌「アスキー」読者だった当方には、あまり目新しいものはありません。むしろ、この種の雑誌は、一つのジャンルを深く掘り下げるのではなく、浅く広く、様々な情報を簡便にコンパクトにまとめて紹介するという切り口なのでしょう。その意味では、なかなか成功しているほうかもしれません。

さて、今日はお彼岸です。「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、実際に朝晩は急速に涼しくなってきております。先日から、半袖はやめにしました。今日は、お彼岸の来客の合間をぬって、村山市の東沢バラ公園に、山形弦楽四重奏団のミニ・コンサートに出かける予定です。午前の部が11:00~12:00で、午後の部が13:30~14:30、来客の状況で、午前の部に行けるか午後の部になるか不定ですが、本日の最大の楽しみです。
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