徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

60年の歳月を隔てて

2024-05-15 21:03:05 | スポーツ一般
 今日ネットニュースで嬉しい写真を見つけた。ドジャースの専属カメラマン、ジョン・スーフーさんが今日、自身のインスタグラムに公開した、大谷翔平選手と日本人初のメジャーリーガー、村上雅則さんのツーショット写真だ。
 60年前、それまで日本人にとっては遠い夢の世界だったメジャーリーグに先鞭をつけた村上さんと、今やメジャーリーグのトップスターとなった大谷選手。60年の歳月を隔てて二人が並び立つ姿を見て感慨もひとしおである。

Massey Murakami(村上雅則)
 メジャーリーグ初の日本人選手、村上雅則さんがSFジャイアンツのリリーバーとして活躍したのは1964年と1965年。当時の日本ではMLBのテレビ放送などはなく、毎朝、新聞のスポーツ欄で確かめ、たまに数日遅れの映像をテレビで見るのが楽しみだった。
 さらにその3年ほど前、僕が高校1年の夏、インターハイを前にした水球部の東京合宿で、合宿地となったのは川崎市木月にあった法政大学体育会の施設。ラグビー部の合宿所に寝泊まりしながら、野球場近くの学生食堂で毎日食事をしていた。その行き帰りで目にしたのは当時全盛期にあった法政二高野球部の練習風景。エースの柴田勲(後に巨人入団)を擁し、前年の夏とこの年の春に甲子園で連覇し、三連覇を目指していた。200名に近い部員がひしめいていたのは驚きだった。柴田さんの1級下に村上雅則さんがいたはずなのだが、誰がどこにいるのかわからない盛況ぶりで、その時はそんな選手たちの中から日本人初のメジャーリーガーが出るなどとは想像もしなかった。

山形愛羽選手 今シーズンも快調!

2024-04-22 21:15:36 | スポーツ一般
 日本グランプリシリーズ2024第2戦「吉岡隆徳記念出雲陸上競技大会」が4月13・14日、島根県出雲市で行われた。今春、熊本中央高校を卒業し、福岡大学に進学した女子短距離のホープ山形愛羽選手が期待通りの走りを見せ、100mのA決勝で3位と活躍した。予選では11秒46の自己新を記録、彼女の念願だった11秒4台に突入した。予選決勝を通じ、兒玉芽生や君嶋愛梨沙らのトップランナーに一歩も引けをとらなかった。これからさらに彼女の特長であるピッチ走法と後半の加速を磨いて行けばパリ五輪のリレーメンバーも夢ではないと思う。今年の山形選手から目が離せない。




金栗記念陸上2024

2024-04-13 20:46:14 | スポーツ一般
 今日は「金栗記念選抜陸上中長距離大会2024」を見に行った。いよいよオリンピックイヤーの陸上シーズンが始まった。
 何と言っても注目は女子中長距離の日本記録保持者である田中希実選手。今日は800mと1500mの2種目に出場した。しかしまだ調整段階のようで2種目とも2位に終わった。これから7月下旬のパリ五輪に照準を合わせ、徐々に仕上げて行くのだろう。
 いつもながら陸上界のスターが登場するとあって、彼女の出場種目の時間が近づくと、スタート招集所前には多くのメディアが集結し注目度の高さをうかがわせた。今年の彼女の活躍に期待したい。


先頭を走る田中希実選手(800m)


田中希実選手の出番が近づくと多くのメディアが集結(1500m)

金栗記念大会で陸上競技シーズンイン!

2024-04-03 20:41:32 | スポーツ一般
 今年も熊本は「金栗記念選抜中長距離大会」で陸上競技の2024シーズンが始まる。
 今年もこの大会の目玉は女子中長距離のエース田中希実選手。女子1000m、1500m、3000m、5000mの日本記録保持者である。
 今大会は800mと1500mの2種目にエントリーしているが、はたしてどの程度仕上がっているだろうか。日本陸上界のスターとあっていつも彼女のレース前になるとスタート地点に多くのメディアが集結する。昨年は1500mだけ出場したが、本調子には程遠かった。今年の夏はパリ五輪が控えている。大舞台での活躍を占うレースとなることを期待して観戦したい。




昨年大会の1500mレース前、選手紹介で挨拶する田中希実選手

熊本城マラソン

2024-02-18 21:56:49 | スポーツ一般
 昨日に続く快晴の下、熊本城マラソンが開催され、1万4600人が城下町を駆け抜けた。2012年に熊本市の政令指定都市移行を記念して始まったこの大会は、今年で12年経過したが、2021年、2022年と新型コロナ感染拡大のため中止。今年が第11回となった。11回目ともなるとさすがに初期の頃のワクワク感は薄れてきたが、それだけ定着してきたとも言える。この大会がある朝はわが家の前の道路が大渋滞するのはいつも変わらない。


男子マラソン優勝者の古川大晃選手。2年連続4度目の優勝。


女子マラソン優勝の加藤みちる選手。加藤選手は3連覇。


第1回大会(2012年)のスタート風景

国民体育大会から国民スポーツ大会へ

2023-10-15 21:21:00 | スポーツ一般
 連日、鹿児島県で行われている国体のテレビ観戦をしている。
 その「国民体育大会」という名称で行われるのは今年が最後だそうだ。来年開催される佐賀県大会から名称が「国民スポーツ大会」に変わる。略称も「国体」から「国スポ」とするらしいがはたして定着するだろうか。かつて「インターハイ」と呼んでいた「高校総合体育大会」が未だに「インターハイ」で通用することを考えると「国体」も残って行くような気もする。
 それはさておき、国体出場経験者の一人として名称変更はちょっぴり寂しさも感じる。

 僕が初めて国体に参加したのは今から62年前の昭和36年(1961)福島県の会津若松で開催された夏季国体(水球)だった。高校1年生で残念ながら試合出場の機会はなかったものの、大会期間中、台風に見舞われ、競技が一日延期になったり、停電で真っ暗な旅館の大広間にろうそくを立て、熊本県選手団が全員黙々と夕食をとったり、水球の視察に来られた義宮様を間近で拝することができたり、まだ水洗ではなかった旅館の深~いトイレの中に財布を落っことして大騒ぎを起こしてしまったりと様々な想い出が残っている。10数年前、この大会の記録映像がどこかにないかとネットで随分調べたが、この年は水泳競技だけが会津若松で行なわれ、秋季大会は秋田県で行われたこともあってなかなか見つからなかったのだが、「ふくしま教育情報データベース」というサイトの中の往時の「県民ニュース」の中に短い映像を見つけた。この映像を繰り返し繰り返し見ていると当時の想い出が鮮明に甦ってくる。


山形愛羽、国体も2冠達成!

2023-10-14 20:56:29 | スポーツ一般
 かごしま国体陸上は今日が2日目。熊本の山形愛羽選手(熊本中央高)が期待通りの快走を見せ、見事インターハイに続いて2冠を達成した。
 100mは予選・準決勝とも1位のタイムで決勝進出。決勝は彼女が狙っていた11秒4台にはわずかに届かなかったが、大会新記録の11秒50でまず制覇。ここまで既に3本走った彼女の体力消耗を心配したが、4本目の300m決勝は疲れを全く感じさせないタフな走りで他を圧倒した。しかもこれは高校記録。これまで何度か彼女の走りを競技場で見ているが、今日のレースの映像を見ながらあらためてその総合的な運動能力の高さを見せつけられた気がする。


300mの高校記録を示すボードの前での撮影を促される山形選手

   ▼少年A女子100m準決勝および決勝
決勝RESULT

   ▼少年A女子300m決勝

かごしま国体陸上が始まる!

2023-10-13 22:39:57 | スポーツ一般
 今日から「かごしま国体」の陸上競技が始まった。今日は早くも成年の男女100㍍などが行われ、男子では多田修平や山縣亮太、女子では兒玉芽生の復活が印象的だった。来年に迫ったパリ五輪に向けて良いステップになったと思われる。
 熊本期待の女子短距離、山形愛羽(熊本中央高)は、夏のインターハイ100㍍・200㍍の2冠に続き、今大会では女子少年Aの部で300㍍と100㍍の2冠に挑む。今日は300㍍の予選が行われ、難なく全体1位の記録で決勝へ進出した。明日は300㍍の決勝とともに100㍍の予選・準決・決勝も行われるので体力的な面が心配だ。
 なお、300㍍は国際大会では行われないが、400㍍走者を育成するための戦略的種目として国体で実施されているもの。

山形愛羽(熊本中央)100mを制する!

2023-08-03 20:05:09 | スポーツ一般
 全国高校総体陸上が北海道札幌市で行われているが、第2日の今日、男女100mの決勝が行われた。女子は熊本期待の山形愛羽選手(熊本中央)が予選、準決勝と1位通過、決勝ではスタートでやや出遅れたものの、後半の伸びで圧勝した。記録は11.92と狙っていた自己ベストの11秒4台はならなかった。山形選手は、残る明後日の200mが楽しみになってきた。
 熊本県勢の女子短距離陣で高校総体を制したのは2012年の野林祐実選手(九州学院)以来11年ぶり。


スタート


ゴール


リザルト


インタビュー

山形愛羽選手 布勢スプリントで快走!

2023-06-25 19:58:23 | スポーツ一般
 陸上競技日本グランプリシリーズは今日、鳥取で「布勢スプリント」が行われ、熊本期待の山形愛羽選手(熊本中央高校)が女子100mに出場した。彼女には今月初めに行われた日本選手権に出場してほしかったのだが熊本県高校総体と日程が重なり、日本選手権は出場できず残念だった。
 今日は予選3組を11.60で1位通過。強豪ぞろいの決勝では11.55という自己ベストをマーク、3位と同タイムの4位に入賞した。グランプリシリーズの転戦などで徐々に実力が安定してきたようだ。いよいよ8月のインターハイが楽しみになってきた。


レース後の山形選手(730番)

4:50あたりからトップ8による決勝レース

   ▼RESULT

吉岡隆徳記念出雲陸上

2023-04-16 19:26:57 | スポーツ一般
 陸上競技日本グランプリシリーズは先週熊本で行われた「金栗記念選抜中長距離大会」に続き、今週は島根県での「吉岡隆徳記念出雲陸上競技大会」。ライブ配信で観戦した。注目したのは女子100mに出場した熊本中央高校の山形愛羽選手。大会は雷雨のため一時中断。予定よりだいぶ遅れたが、女子100mは3組のタイムレース。1組で2位となった山形選手は全体で3位に入賞した。これを足掛かりに高校最後のシーズンの活躍を期待したい。


ゼッケン84番が山形愛羽選手



          ▼女子100mタイムレース集計結果

▼吉岡隆徳さんについて
 吉岡隆徳の名を冠したこの大会は、1932年に行われた第10回ロサンゼルス五輪の100mで、東洋人初の6位入賞を果たし「暁の超特急」と呼ばれた出雲出身の伝説のスプリンターを記念する大会です。
 吉岡さんが東京女子体育大学の教授を務めておられた1970年頃、僕の妹が同大短大に在学していました。ある時、学生の保護者が参加する催しが開かれ、亡父が出席しました。父は吉岡さんの2つ下のほぼ同世代。若い頃から憧れの人でした。懇親会で吉岡さんと酒を酌み交わし意気投合。その後、吉岡さんが亡くなる1984年まで年賀状のやり取りが続きました。父にとって一生の思い出となりました。

金栗記念大会で陸上競技新シーズンがスタート!

2023-04-08 21:47:25 | スポーツ一般
 今年も熊本は「金栗記念選抜中長距離大会」で陸上競技の2023シーズンが始った。
 昨年・一昨年に続き、この大会の目玉は女子中長距離のエース田中希実選手。自ら日本記録を持つ1500mに出場した。さすがに日本陸上界のスター。彼女のレース直前になるとスタート地点にメディア各社が集結。観客も彼女を近くで見ようと移動してきた。
 今日のレースでは彼女は本調子には程遠いように見え、同じチームで競い合ってきた、後藤夢選手に次いで2位に甘んじた。プロ転向など環境の変化にまだ適応できていないのだろう。今後の復調に期待したい。


レース前の選手紹介で挨拶する田中希実選手。手前17番が後藤夢選手。


レースを引っ張る田中選手と後藤選手。

熊本城マラソン2023

2023-02-19 17:31:41 | スポーツ一般
 今日は3年ぶりの熊本城マラソン。3年前の第9回大会は風雨が強い悪コンディションの中での大会だったが、今日は時折小雨がパラつくもののあまり寒さは感じない。選手たちにとってそれほど悪コンディションではないように思われた。テレビ中継で見る通町筋スタート地点の盛り上がりはいつも通りの一方、沿道の応援の盛り上がりがコロナ中断前に比べると今一つと感じられたのは2年間のブランクのせいなのだろうか。ともかく無事に大会が終わり、選手や運営スタッフ(多くのボランティア含む)そして応援の皆様、本当にお疲れさまでした。


ゴール地点の二の丸広場に設置されたモニターでフルマラソン残り2㌔のトップ争いを見守る観客


護国神社梅園の梅の花が見守る最後の難所を登るランナーたち


ゴールは目の前。埋門前の坂で最後の力を振り絞るランナーたち

少女スプリンター

2023-02-08 22:17:34 | スポーツ一般
 先日、NHK熊本局のローカル情報番組「クマロク!」で、熊本中央高校の陸上部短距離・山形愛羽選手を紹介した。爆発的なスピードで今シーズンの飛躍が期待される山形選手に密着していた。
 高校1年の時の国体で4位入賞し、2年生となった昨年のインターハイは、100mは7位、200mは4位と十分立派な成績なのだが本人は不満足な結果だったようだ。放送では走法の改善に取り組む姿を映していた。彼女の特徴はピッチ走法。そのピッチは落とさずストライドを伸ばそうという作戦だ。歩幅を1足分伸ばしたマーカーを置いて矯正している。それともう一つの強化ポイントはスタートダッシュ。身長154cmの小柄な山形選手は出遅れたら挽回するのは難しい。高校最終年の今年、こうした強化がうまくいって念願のインターハイや国体での優勝をつかみ取れることを期待している。
 下の映像は昨年6月、熊本県民総合運動公園スタジアムで行われた熊本県高校総体陸上・女子100m決勝で優勝した山形選手。



 山形選手より10年前、熊本には野林祐実さんという小柄なスプリンターがいた。九州学院高2年の時のインターハイでは100mおよび200mを制した。野林さんが達成した全国制覇の夢を11年ぶりに山形選手にかなえてほしい。
 映像は2012年の熊本県高校総体陸上・女子100m決勝で優勝した野林さん。

ワールドカップ随想

2022-11-24 14:11:16 | スポーツ一般
 昨夜の日本vsドイツ戦での日本の逆転勝利で国中が湧き立っているかのようだ。同じように浮かれていてもしょうがないので、ある場面に絞って感じたままを書いてみた。
 それは決勝ゴールとなった浅野選手のゴールシーンである。あのDF板倉選手からの縦パス1本で抜け出した浅野選手がそのままゴールへ結びつけるという、この現代サッカーの時代に何というシンプルなゴールだろうか。しちめんどくさい戦術をあざ笑うかのようなシーンだった。
 このシーンを見ながらある選手を思い出した。それはメキシコ五輪で銅メダルを獲った日本サッカーチームで中盤の名選手だった宮本輝紀さんのことである。彼が所属していた新日本製鐵の日本リーグの試合を見に国立競技場へよく行ったものだが、パスの名手といわれていた宮本選手の縦パスは絶品だった。やわらかいタッチで蹴られたボールは相手ゴールに向かって走り込む味方選手の前でフワリと落ち、逆回転がかかってまるで止まったかのようだった。日本代表の時も釜本邦茂や杉山隆一らにこんなパスをフィードしていた。そんなシーンを髣髴とする昨夜の板倉選手のパスだった。もちろん浅野選手のトラップもうまかったが、おそらくトラップしやすいパスだったのだろう。
 そしてパスを受けた浅野選手はそのままドリブルしてゴールへ突進。名GKノイヤーの脇をかすめてゴールネットに突き刺さった。至近距離でのシュートはGKの顔の横を狙うのは一つのセオリーでもある。僕がやっていた水球も同じなのだが、GKと至近距離でシュートを打つ時はGKの顔の横を狙えと先輩からよく指導を受けたものだ。サッカーも水球もGKはシュートに対して広げた両手を下から上へあげる動作で止めにかかる。従って顔の横に飛んできたボールは間に合わないことが多いのである。昨日のノイヤーの動きを見ても明らかに手が間に合わず顔の横をボールが通過している。
 そんな昔のことも思い出させてくれた昨夜の試合だった。