徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

再生! 松本隆ワールド

2010-04-30 21:18:22 | 音楽芸能
 松本隆が作詞したヒット曲の数々を、多くのアーティストたちがカバーしたコンピレーションアルバム「松本隆に捧ぐ -風街DNA-」が発売される。70年代以降の懐かしいナンバーが、各アーティストたちによって、どういう風に再生されているか楽しみだ。

01. キャンディ(原田真二) / 青山テルマ
02. ルビーの指環(寺尾聰) / 福山雅治
03. 空いろのくれよん(はっぴいえんど) / 持田香織
04. 赤いスイートピー(松田聖子) / 綾瀬はるか
05. 木綿のハンカチーフ(太田裕美) / 佐藤竹善
06. スローなブギにしてくれ(I want you)(南佳孝) / CHEMISTRY
07. Romanticが止まらない(C-C-B) / 玉置成実
08. 薄荷キャンディー(KinKi Kids) / オトナモード
09. 瞳はダイアモンド(松田聖子) / 徳永英明
10. 風をあつめて(はっぴいえんど) / My Little Lover


ひとり 桜の里で ~山口・向畑集落~

2010-04-29 22:00:01 | テレビ
 今夜の「にっぽん紀行」(NHK総合)は、山口県の山深い集落にたった一人で暮らすキヌヨ婆ちゃん(89歳)の話だった。そして案内人は俳優の三國連太郎さん。平家伝説が残るここ山口県岩国市の向畑地区は、かつて300人が暮らしていた。家族が去り、周りの住民もみな去った今でも、キヌヨ婆ちゃんは先祖の言い伝えを守り、この地で一人暮らしている。そのキヌヨ婆ちゃんが毎年、心待ちにしているのが樹齢800年の山桜の開花だ。異常な雪に見舞われた今年の春も、山桜はいつもと変わらず満開の花を咲かせた。今、日本各地で消え行く集落と取り残される老人の現実。凛として生きるキヌヨ婆ちゃんと美しい山桜の老木が重なって心に沁みた。かつて映画「息子」(1991)で岩手の寒村に一人残って生きる老父を演じた三國さんのナレーションは、映画のシーンがダブって、いっそう感動が強くなった。

 
山深い集落にたった一人で暮らすキヌヨ婆ちゃん

 
かつては家族が肩を寄せ合ってくらしていた。

 
山桜は今年も満開の花を咲かせた

わが永遠のアイドル! アン=マーグレット

2010-04-28 19:51:15 | 映画
 何気なくカレンダーを眺めていたら、今日が誕生日の有名人の中に、アン=マーグレットの名前があった。もう69歳におなりだそうだ。アン=マーグレットと言えば、学生時代、僕のアイドルだった。今も女優を続けておられるが、全盛期はやっぱり60年代だろう。スウェーデン人で、気品のある顔に均整のとれたナイスバディが魅力だった。と言っても、身長は159cmだそうだから日本人と変わらない。いろんな出演作品を見たが、なかでも印象深いのはエルビス・プレスリーと共演した「ラスベガス万才」、スティーブ・マックイーンと共演した「シンシナティ・キッド」、それにオリジナル版ではクレア・トレバーが演じた酒場女ダラスを演じたリメイク版「駅馬車」などである。当時はハリウッドの中でも、歌えて踊れる若手女優のナンバーワンだった。今でもDVDで「ラスベガス万才」を見ると、最初の登場シーンでドキドキするほどだ。ちなみに、アン=マーグレットというように、カタカナ表記で=を使うのは、どちらもファーストネームだかららしい。




ラスベガス万才(1963)

時効廃止! 即日施行! 二つのナゼ?

2010-04-27 19:28:37 | 時事
 今日、死刑に値する凶悪事件の時効を廃止する法改正が成立し、即日施行された。これ自体は実に喜ばしいことだ。だがその一方で、二つの「ナゼ?」が湧き上がってきた。まず、時効廃止については、もう何十年も前から、そうあるべきだという議論があり、国民的な理解も得られやすいと思われたのに、なぜ、今日の日まで永い年月を要したのだろうか。もちろん、捜査体制や経費など、いろんな問題があることは承知しているが、何十年もかけなければ結論が出ない問題とは思えない。国会議員はホントに真剣に仕事していたんだろうか。
 もう一つの「ナゼ?」は、即日施行のことである。通常、手続き上、法成立から施行まで1週間を要すると言われている。あくまでも今回は特例だとかなんとか言っているが、やろうと思えばやれるじゃん!てな感じなのだ。なぜ、いつもこんな風にテキパキやれないのだろう。もっと仕事は手際よくやってくれよ!

本当に偏見はないのか・・・

2010-04-26 22:56:53 | その他
 先日送られてきたブリヂストンの社内報「Arrow」の片隅に、下の記事が載っていた。こういうボランティア活動をされている方には本当に頭が下がる。熊本は、小泉内閣の時に話題になった国立療養所菊池恵楓園の元ハンセン病患者による「らい病予防法」違憲訴訟問題など、歴史的にハンセン病と深い関わりを持っている。19世紀の終り頃には、イギリス人のハンナ・リデルやフランス人のJ・M・コール神父らによってハンセン病救済活動が始まっている。そんな歴史がありながら、僕自身、いったいどのくらい関心を持ってきたのだろうか。「ベン・ハー」や「砂の器」などの映画を見ると、「あゝ可哀想だ。偏見を持っちゃいけないな」と思うのだが、ホントに偏見はないかと問われても、「絶対無い!」と断言する自信もない。きっと、この記事の田島さんのように、具体的な行動を起こして初めて理解できるものかもしれない。


この秀作がなぜ? ~「信さん 炭鉱町のセレナーデ」~

2010-04-25 23:10:32 | 映画
 今日は家内と、「信さん 炭鉱町のセレナーデ」の特別上映会を大牟田文化会館まで見に行く。期待に違わぬ、というより期待した以上の秀作映画だ。であるからこそ「なぜ?」と思う。監督は日本アカデミー賞を獲ったこともある平山秀幸、役者陣も小雪始め、一流揃い、しかも作品の出来も良い、なのになぜメジャーのディストリビューターが扱わないのだろうか。不思議でならない。おそらく何か“大人の事情”があるのだろう。今日の上映会の場で、主題歌が決まりましたというアナウンスがあった。ちょっと手際が悪すぎる。とにかく5月15日からの、福岡での一般公開で一人でも多くの方に見ていただきたいものだ。


黒柳徹子のすごさ!

2010-04-24 23:14:42 | テレビ
 今夜も「世界・ふしぎ発見!(TBS)」を見ながら、黒柳徹子という人のすごさについて考えていた。何がすごいかって、わが家に初めてテレビが来た昭和33年(1958)の頃から、ずっとテレビに出続けている人って、黒柳さんしかいないと思う。とっくに半世紀を超えているのに、いまだに第一線で活躍し続けている。NHKの「若い季節」や「夢で逢いましょう」にお出になっている頃はまだ、20代だったと思うが、もうその頃から存在感は際立っていた。
 最近よく、「徹子の部屋」に出演したお笑い芸人たちのネタに対する黒柳さんの素っ気ない対応ぶりが、バラエティ番組などで話題になる。渥美清、森繁久彌、三木のり平、フランキー堺など、天才的なコメディアンたちと公私にわたる交流があった黒柳さんにとって、今のお笑いのつまらなさにうんざりというのがホンネなのだろう。今年77歳になられるそうだが、日本のテレビ界の生き字引として、まだまだ頑張ってほしい。

サガン -悲しみよ こんにちは-

2010-04-23 20:47:08 | 映画
 去年公開された時から気になっていたが、まだ観ていなかった映画「サガン -悲しみよ こんにちは-」をDVDで観た。僕らの世代は、フランソワーズ・サガンのデビュー作「悲しみよ こんにちは」が映画化され、公開された頃から、彼女に関するニュースをリアルタイムで見聞きして来たので、サガンという名前を聞くと、特別な想いがある。そういう意味で、彼女の半生を描いたこの映画を観ることは、なんだか義務のような気がしていた。映画を観ながら、あゝそう言えばこんな出来事をニュースや映画雑誌などで見たことがあるなと、思い出した。華麗に見えていた彼女の人生も、こんなに酷いものだったのかと気が滅入ってしまった。それに加えて、この映画のディアーヌ・キュリスという監督のことはほとんど知らないが、映画としての出来がなぁ。もし、フランソワ・トリュフォーが撮っていたら、「アメリカの夜」のような魅力的な映画になっただろうかと、そんなことを考えながら観ていた。


「龍馬伝」と岩崎弥太郎像

2010-04-22 20:41:47 | テレビ
 「龍馬伝」を見ていて、一つとても気になることがある。それは、狂言回し役の岩崎弥太郎の人物像だ。あのキャラクターは、香川照之という俳優を念頭において作られたキャラクターだと思われるが、視聴者の中には、フィクションだからと笑ってすまされない人もいると思う。例えば三菱の関係者はどう見ているのだろうか。僕の親父も戦時中は三菱重工の軍需工場で青年学校の教員をしていたから、もし生きていれば、必ず何かひと言あるはずだ。そんなことを考えていたら、今日、RKK(熊本放送)で「ルビコンの決断(テレビ東京制作)」という番組を放送していて、その岩崎弥太郎を取り上げていた。その中で、コメンテーターとして出演していた、今人気の池上彰さんが、龍馬と岩崎弥太郎は、慶応3年(1867)、長崎で後藤象二郎によって引き合わされるまで、出逢っていたという記録は残っていないと言っていた。つまり、龍馬と弥太郎が幼なじみだったという「龍馬伝」の設定は作り話だということを暗に言っていたのだろう。また、この「ルビコンの決断」で紹介された弥太郎の人物像は、「龍馬伝」のそれとは似ても似つかぬものだった。「龍馬伝」はあくまでもフィクションにすぎないから、目くじら立てるほどのことはないが、岩崎弥太郎ゆかりの人々のお気持はお察し申し上げておきたい。

2010年本屋大賞「天地明察」を読む

2010-04-21 18:02:15 | その他
 2010年の本屋大賞に、冲方丁(うぶかたとう)の「天地明察」が選ばれたというニュースを聞き、さっそく今日買って来て読み始めた。僕はジャンルにこだわらず何でも読むが、およそ、“○○賞”などというものにほとんど興味がない。“文学オンチ”みたいなところがあって、純文学だ大衆文学だ、やれ芥川賞だ直木賞だと聞いても、その境目がわからないのだ。未だに、僕にとって最高の小説は、小学生の時に読んだ吉川英治の「宮本武蔵」である。今、話題の「1Q84」も読んでみようという気すらおこらない。それはさておき、「天地明察」を読んでみたいと思ったのは、まず、時代小説であること、それも、剣豪も出て来なければ、合戦もないというのが気に入った。それから、本屋大賞を受賞した小説は、これまでもそうであったように、まず間違いなく映画化されるだろう。それもチェックしておきたかった理由の一つだ。さて、読後感がどんなものになるか、冲方丁のお手並み拝見だ。

映画「信さん 炭鉱町のセレナーデ」

2010-04-20 21:45:31 | 映画
 待ち遠しかった映画「信さん 炭鉱町のセレナーデ」を、やっと今度の日曜日に観ることができる。今のところ、熊本での公開予定はないので、大牟田の特別上映会に参加することにした。一昨年9月の万田坑ロケに参加してから1年半、正直、映画の公開をこんなに待ったことは今までない。出演シーンはカットされているかもしれないが、そんなことは過去にもあったし、どうでもいい。撮影に参加できた映画が、お蔵入りにならず、多くの人々に観ていただけることが何より嬉しい。


Schola 坂本龍一 音楽の学校

2010-04-19 19:05:38 | テレビ
 世界的な音楽家、坂本龍一さんが、自ら立ち上げた「モア・ツリーズ」という森林再生のための団体の活動で、今日、阿蘇の小国町にやってきたというニュースが流れていた。
 その坂本さんが監修と進行を務める音楽番組「Schola 坂本龍一 音楽の学校」(NHK教育)が面白い。今月から始まった第1シーズンは、「バッハ」「ジャズ」「ドラムとベース」などを取り上げている。音楽を志す中・高校生を対象にしているが、音楽を専門的に勉強したことのない僕らにも、あらためて音楽とはどんなものなのかを認識させてくれる、まさに“目からうろこ”の番組だ。

NHK熊本放送局 “つつじフェア”

2010-04-18 21:49:25 | テレビ
 毎年この時期に行なわれる、NHK熊本放送局の“つつじフェア”を見に行った。千葉城の丘に咲き乱れるつつじを観るのもそこそこに、館内の「龍馬伝」や「坂の上の雲」の展示を見に行く。写真や動画や撮影に使われた衣装などが展示されていたが、例年以上の入館者の熱気みたいなものが感じられ、龍馬人気の根強さを見せつけられた。モニター画面に釘付けの若い(?)女性たちは、龍馬というより、福山人気といった方が正しいかもしれない。観て回りながら感じたのだが、この展示は、中央の局で企画・制作されたものを、地方の各局が使いまわしているのだろう。せっかくなら、熊本放送局独自の企画をプラスすればもっと喜ばれるのに思った。例えば、「龍馬伝」には熊本ゆかりの横井小楠がまもなく登場する。ならば、横井小楠に関するミニコーナーなんかあってもいいような気がするし、朝ドラも「ゲゲゲの女房」ばかりじゃなく、ついこの前終った「ウェルかめ」もヒロインを務めた倉科カナは熊本出身だから、ちょっとばかり触れたってバチは当らないだろうに。そんな融通の利かなさが、NHKらしいといえばらしいのだが。

 
「龍馬伝」の衣装、左から龍馬、乙女、千葉佐那、武市半平太

パワースポットを目指し、日向往還を歩く

2010-04-17 21:59:35 | その他
 今日は久しぶりの快晴、前日、天気予報を確認して急遽決めた、日向往還(ひゅうがおうかん)ウォーキングを決行した。かつての宿場町、山都町馬見原の商店街から弊立神宮(へいたてじんぐう)までの往復、約7kmを家内と一緒に歩いた。昼なお暗い木々が茂った山道を、山菜を摘みながら進み、1時間半ほどで弊立神宮に到着。この弊立神宮は、知る人ぞ知る“隠れパワースポット”だったが、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」など、度々テレビで紹介されたことによって、最近では人気パワースポットになりつつあるようだ。一段ひんやりとして、霊験あらたかな空気が漂っている感じがする。日本の始祖の神々のパワーを頂けただろうか。


馬見原商店街を出発


夫婦岩を通過


木々のトンネルを通り


草鞋で歩いた先人たちに感心しながら


霊験あらたかな神宮に到着

隠れた名作 「脱獄(Lonely Are the Brave)」 (1962)

2010-04-16 23:08:19 | 映画
 好きな映画の中には、多くの人に共感を持ってもらえる作品と、そうでない作品とがある。後者の代表的な1本が、この「脱獄」というアメリカ映画だ。そもそもこの映画を観たという人をほとんど知らない。観たのが高校時代だから、もう48年ほど前になるが、当時、話題にもならなかったし、映画誌などで紹介されているのを見たこともない。ところが4、5年前、この作品がアメリカでは高い評価を受けているということを知って驚いた。時代遅れの孤高のカウボーイの話なのだが、とにかく寂寥感あふれる話なのだ。このカウボーイを演じるカーク・ダグラスは、言わずと知れたハリウッドの大スターで、数々の大作や名作に出演し、僕もその大半を観ているが、彼の名を聞いて、まず思い出すのは、この小品とも言える「脱獄」なのである。また、この作品は60年代のアメリカン・ニューシネマの先鞭をつけたとも言われているらしい。それから、親友の奥さん役、ジーナ・ローランズがなんともいい。この人は実生活ではジョン・カサベテス監督の奥さんであり、最近活躍しているニック・カサベテス監督の母親でもある。デヴィッド・ミラー監督、渾身の一作となったこの作品、機会があればぜひもう一度観たいものだ。