徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

陸上のインカレが熊本にやってくる!

2011-08-31 14:12:07 | スポーツ一般
 来週の9日(金)から11日(日)の間、熊本県民総合運動公園陸上競技場(KKWING)において、第80回日本学生陸上(インカレ)が開催される。この大会には現在、韓国の大邱で行われている第13回世界陸上に参加している大学生の選手たちもやってくる。特に注目は日本女子短距離陣の中で福島千里に次ぐ実力の持主、市川華菜(中京大)や今井沙緒里(至学館大)らだ。彼女たちが熊本でどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。
 ところで会場の「KKWING」だが、出来てもう13年経つが、いまだに熊本でも名前の意味を知っている人は少ない。「KK」は熊本県民の略ですかという人も多いが、これは日本人として初めてオリンピックのマラソンに参加し、「日本マラソンの父」と呼ばれる和水町出身の金栗四三さんをリスペクトした「金栗記念」の略である。ちなみに「WING」は鳥の翼を思わせるスタンドの屋根の形を表している。




左端が市川華菜、左から3人目が今井沙緒里

向田邦子ドラマ「胡桃の部屋」

2011-08-30 23:28:22 | テレビ
 今夜が最終第六話。とても期待して通して観たのだが、やっぱりなんかこう、サラ~ッとした感じで終わった印象だ。一昨年、TBSが向田邦子生誕80年記念番組として放送した「母の贈物」もそうだったが、今回も母役の竹下景子さん、やっぱり基本的に爽やかなイメージなんだよな。かつての向田邦子ドラマの常連、加藤治子さんのようなジト~ッとした感じが出ない。向田さんの原作は「ド昭和」のドラマだから、木造家屋で畳の部屋でないと雰囲気は出ないし、シナリオも昭和の空気感を出すのは難しかったろう。そんな中で鴬谷の愛人を演じた西田尚美の存在感が光っていた。一方、新たに作られたキャラクターである井川遥演じる姉はあまり意味はなかったように思う。いずれにしろ、向田邦子ドラマを作るのはだんだん難しくなっていくだろう。

青春の1ページをブログで! ~ 濟々黌水球部の記録 ~

2011-08-29 23:06:29 | 水球
 この8月から母黌水球部の歴史を辿るブログを立ち上げた。OB仲間の支援もあって始めたのだが、実はこの企画、濟々黌水球部の黄金時代を築いた名コーチ、矢賀正雄さんがまだご存命だった7年ほど前、何か目に見える形で記録を残しましょうとご相談していた企画なのである。その当時はまだブログが普及していなかったのでビデオ化を考えていた。矢賀さんはさっそくシナリオづくりに取り掛かられたが、その直後に病に倒れられ、企画は中断したまま、残念ながら矢賀さんは帰らぬ人となってしまわれた。それ以来、ず~っと気にはなっていたが、なかなか再び立ち上がる気力が湧いてこなかった。しかし、近年、諸先輩方が次々と鬼籍に入られたり、年の近いOBたちの中にも早世する人が出てきたりすると、もう時機は今しかないのではないかと思うようになった。これから記録を調べたり、OBや関係者の皆さんから情報を集めたりするのは大変だが、気長にやって行きたいと思う。近々、矢賀さんのお墓に報告に行くつもりだ。
■ブログタイトル
 Legend Of Seiseiko Water Polo Club(碧落仰げば偉なる哉 ~濟々黌水球部の記録~)
 http://swpc.exblog.jp/


ボルト失格とスタートあれこれ

2011-08-28 22:16:20 | スポーツ一般
 世界陸上の男子100mで世界記録を期待されていたジャマイカのウサイン・ボルトがなんと、決勝でフライングを冒し失格となった。今大会の最大の見ものだっただけに会場はもちろん、世界中のテレビ観戦者が「あ~ぁ」といった気分だろう。国際陸連が主催する大会は昨年からフライング一発で失格という厳しいルールが適用されることになった。先般フランスで行われた世界ユース陸上では、わが期待の野林祐実が100m準決勝でフライング一発失格となっている。このルールについてはこれからいろいろ議論がなされるだろうからさておくとして、女子の福島千里が100m予選で準決勝進出を決めたレースは見事だった。体格やパワーで劣る日本人がスプリント競技で互角に戦うためにはスタートダッシュの良さが鍵となる。今日の福島選手も見事なスタートダッシュを見せた。しかし福島選手のリアクションタイム(ピストルが鳴ってから足がスターティングブロックを離れるまでの時間)を見ると0.156秒で同組の8人中4番目で特別早いわけではない。少々腑に落ちない思いでレースのスローモーションを見て納得した。スタートして最初に踏み出す足、福島選手の場合は右足だが、この足が着地するのが福島選手が一番早いのだ。これはトップスピードに、より速く乗るために足を素早く回転させる能力、つまり「出足」が秀でていると思われる。準決勝も大いに期待したいが、彼女の出来はこの「出足」にかかっていると言えよう。


向こうから3番目の赤いスパイクが福島千里選手

島田紳助騒動と小倉智昭コメントの波紋

2011-08-27 19:02:51 | テレビ
 フジテレビ「とくダネ!」の24日放送で小倉智昭キャスターが、島田紳助さんの引退について述べたコメントの中で暴力団による問題解決を容認していると受け取れる発言をした。この発言が波紋を呼び、26日の同番組で小倉さんは誤解を与えるような発言をしたことを謝罪した。僕は両日ともこの番組を見ていないので、YouTubeにアップされていた問題の場面を見てみた。これは小倉さんがどう言い繕おうと、視聴者側が誤解したのではなく、はっきり暴力団の介入を容認した発言だと言わざるを得ない。ただ、小倉さんが本当に言いたかったのは、芸能人や有名人になると、普通ではとても対応できない圧力団体などとのトラブルに巻き込まれることがあるということなのだろう。僕は会社の総務部門時代と独立事業者となってからの合わせて30年余の間には、その筋の方や胡散臭い団体の方と接する機会が何度もあった。中にはこちらの都合などは一切通じない理不尽な要求をされたこともあるし、暴力をちらつかせられたこともある。しかし、そんな時、警察と連携したことはあっても、暴力団に解決を依頼しようと考えたこともないし、だいいちそんなパイプなんか普通あるわけがない。今回の騒動を見ていると、もともと島田さんにそんな体質があったことが問題だったのであって、そのことについてニュースキャスターや業界仲間もハッキリと言うべきなのではないだろうか。

「銀河鉄道999」の原点 ~ 荒木俊馬展 ~

2011-08-26 18:19:20 | 熊本
 所用のついでに熊本近代文学館で行われている「大宇宙の旅 荒木俊馬展」を観に行った。先月から始まっていたのだが、郷土そして高校の大先輩でもあり気になっていた。荒木俊馬とは日本の宇宙物理学の草分けの一人で、アインシュタインから直接指導を受け、京都大学教授時代の教え子には後のノーベル賞物理学者、湯川秀樹や朝永振一郎らがいる。また、荒木俊馬の著書にインスパイアされた松本零士が「銀河鉄道999」などのSF漫画を描くきっかけとなったそうだ。明日27日にはその松本零士の講演会も行われることになっている。大先輩とは知りながらも詳しいことは何も知らなかったので、この特別展は僕にとっていい機会になった。熊本近代文学館を出てから、熊本県立図書館を覗いてみた。館内には親子連れが目立つ。見ると夏休みの自由研究に取り組んでいるようだ。そしていずれの親子もどちらかというと親の方が真剣。夏休みも残り少なくなり、せっぱ詰まっているのだろう。笑っちゃいけないが、ついおかしさがこみあげる。

熊本城・馬具櫓(ばぐやぐら)の復元

2011-08-25 10:17:10 | 熊本
 今朝の熊日新聞によれば、熊本城の東側、坪井川に面した長塀沿いにあった馬具櫓の復元工事がいよいよ来年行われるそうだ。2年ほど前に解体され、復元されるとは聞いていたが一向に始まらないので気になっていた。今回の復元は櫓に連なる続塀(つづきべい)も含め、江戸時代そのままにすべて木造で復元されるという。熊本城の復元整備事業は2017年まで続くそうだが、難攻不落の巨大な要塞と言われた熊本城の城郭がかつての偉容を取り戻す日が待ち遠しい。


解体前の馬具櫓(画:坂崎健二郎氏)

生誕百年に向けて ~ 海達公子 ~

2011-08-24 23:11:02 | 文芸
八月二十三日、公子は、母親の行商先の飯田町の常宿部屋で呱呱の声をあげた。故郷南国阿波の阿部を遠く離れて、信州伊那の盆地、飯田の行商先の宿で生まれた公子といえば一般的には数奇な運命に置かれたように思われる。が、阿部のいただきさんの伝統的な行商法を理解すれば、決して特殊なケースではない。阿部と荒尾と飯田を結んだ線が必然的に構成されたものであったと理解できる。
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 これは規工川祐輔著「評伝 海達公子」の一節だが、徳島や長野まで足を運び、公子の出生地の謎を解き明かしたくだりを規工川はこう著わしている。
 それにしても16年という一生は短かすぎる。せめてあと10年も生きていれば、「金子みすゞ」にも「豊田正子」にもなれたものを。
 昨日は海達公子の生誕95年に当る日だった。荒尾市の海達公子顕彰会では、5年後の生誕百年を期して記念行事を準備していると聞く。それまでに僕の夢であるドラマ化が実現すればいいが。

竹脇無我さん・・・

2011-08-23 14:44:30 | 音楽芸能
  人知れず 忘れられた茎に咲き
  人知れず こぼれ散り
  細かな白い だいこんの花

 これはドラマ「だいこんの花」のオープニングに流れる竹脇無我さんのナレーションである。竹脇さんは僕らの二つ歳上にあたり、大学時代の同級生に竹脇さんの高校時代を知っている人がいたりしたことなどから、デビュー間もない頃から注目していた俳優さんだった。また、お父さんの竹脇昌作さんが独特の音声でナレーションを務める映画ニュースは小中学校の頃、数知れないほど見た。そんなお父さんに似て彼も美声だった。映画やドラマなどで活躍していたが、やっぱり僕が一番忘れられない作品は「だいこんの花」シリーズだ。父親役の森繁久弥さんとの絶妙なやりとりや川口晶、武原英子、関根恵子、いしだあゆみ等、若手女優陣との微妙な絡みが大好きだった。やっぱり同じ世代の人が亡くなっていくのは寂しい。




おみなえし(女郎花)の花

2011-08-22 17:14:45 | 文芸
 母が書道の練習をするお手本帳が毎月送られてくる。例題が沢山載っており、その中のいくつかが師範から課題として指示されるわけだが、お手本帳は縮小サイズになっているので、毎月、僕がそれを拡大コピーして母に渡すことになっている。今月の課題は与謝野晶子のおみなえし(女郎花)の短歌だった。

 「山裾の小松が下の赤土に
   乏しく立てる女郎花のはな」

 この短歌自体は知らなかったが、おみなえしは秋の七草のひとつだから季節的にはちょうどいい。与謝野晶子がこの短歌にどんな想いを込めたのかはわからないが、情景はよ~く浮かんでくる。ところで、どうしておみなえしに女郎花という漢字を当てたのだろうか。万葉集の頃からこの字を当てていたというから起源は相当古い。もともと女性を表す「おみな」と飯「めし」を合わせた「おみなめし」が語源らしい。その頃は「女郎」とは高貴な家の奥方を指していたという。けっして江戸時代以降によく使われる「遊女」を指す言葉ではなかったそうだ。


ザ・わらべ played 素囃子 ~ 吉原雀 ~

2011-08-21 20:05:21 | 音楽芸能

 「ザ・わらべ」のもう一つの顔は囃子方(はやしかた)。囃子方とは和楽において小鼓や大鼓、太鼓、笛などを演奏する人たちのこと。今日、城南町で行われた彼女らが所属する誠会のおさらい会で、普段見慣れた舞踊とは異なるパフォーマンスを見せてくれた。今日演奏した中の一つ「吉原雀」は、「遊郭吉原の冷やかし客」を、夏の葦原(よしはら)に群生する「よしきり 別名 よしはらすずめ」に見立て、廓の風情を描いた長唄。江戸時代中期、今から240年ほど前に作られた大変古い曲だ。


夕方フレンド

2011-08-20 23:35:49 | 音楽芸能
 今年の夏は猛暑が尻切れトンボみたいになって、もはや「晩夏」という雰囲気。この季節は華やかな夏が過ぎ去ろうとする寂しさと人恋しさみたいなものがない交ぜになったメランコリックな気分になりがちだ。こんな時に僕がきまって聴きたくなる曲がキャロル・キングの「You've Got A Friend」。1971年にリリースされた曲だが、いまだに世界中で愛されている。熊本シティエフエムの番組に「夕方フレンド」という番組があった。最近FMをほとんど聞かなくなったので今もやっているのかどうか知らない。これは「You've Got A Friend」の発音をソラミミ風にもじった言い方でキャロル・キングのファンなどの間で一時はやったものだ。「夕方チャンス」とか「夕方メール」も同じように「You've Got A」をもじった言い方だ。それはさておき、この「You've Got A Friend」だが、日本語に訳すると「君には友がいるじゃないか」というようなニュアンスらしい。この季節、夕暮れ時になるとメランコリックな気分が一層強くなる。たしかに「夕方フレンド」とは言い得て妙である。


米原長者口説き歌 ~ 2011 山鹿灯籠まつり ~

2011-08-19 22:31:37 | 音楽芸能
 「よへほ節」、「山鹿燈籠盆踊り」とともに山鹿燈籠まつりで必ず歌い踊られる唄が「米原長者口説き歌(よなばるちょうじゃくどきうた)」である。この歌自体は作られたのは比較的新しいそうだが、この歌のもとになった「米原長者伝説」は、1300年前、大和朝廷が現在の菊鹿町に鞠智城を築いた頃から語り継がれていると言うから相当古い。鞠智城がある米原地区には、暮れる太陽を呼び戻し、一晩で三千町歩の田植えをしたという米原長者の伝説が残っている。つまりこの「米原長者口説き歌」は言わば「田植え唄」と言ってもいいだろう。「田植え唄」と言えば黒澤明監督の名作「七人の侍」のラストシーンで歌い踊る「田植え唄」。僕はこの「米原長者口説き歌」を聞くたびに必ず「七人の侍」の「田植え唄」を想い出すのである。


少女たちの日記帳 「ヒロシマ・昭和20年4月6日~8月6日」

2011-08-18 19:09:10 | テレビ
 今夏見た戦争および原爆の犠牲者を鎮魂するテレビ番組の中で最も心に残った作品。と言ってもこれは一昨年の夏に放送されたもので、今日、BSプレミアムの「BSアーカイブス」の中で再放送されたもの。初回放送の時は見逃していたが、今日やっと見ることができた。
 昭和20年8月6日午前8時15分、広島県立広島第一高等女学校の1年生223人は、爆心地から600メートルの場所で建物疎開の作業中に被爆、全員が亡くなった。この日、病気で休んだり、作業に行かなかった同級生だけが生き残った。亡くなった生徒の日記帳や生き残った同級生や遺族の証言をもとにこのドキュメンタリー(再現ドラマを含む)が作られた。暗い戦争の時代に健気に生きる思春期の少女たちをみずみずしく描き、戦争および原爆の惨たらしさを際立たせている。結果的に、原発事故が起きた今年、この番組を見ることができたことは一層意義があったように思う。この少女たちと同じ時代に教職にあった僕の母は涙なしには見れなかったようだ。

千人灯籠踊り(2) ~ 2011 山鹿灯籠まつり ~

2011-08-17 23:23:36 | 熊本
 山鹿灯籠まつりを見に行った昨日の熊日朝刊に寂しい記事が載っていた。今月の5~7日に熊本市で開催された「火の国まつり」が今年は花火大会中止などの影響もあって人出が激減したというのだ。まつりの主要なイベントがなくなれば人出が減るのは当たり前の話で別に驚く話でもないが、それより問題だと思うのは、基本的に「火の国まつり」のコンセプトは明確になっているのだろうか、という点だ。花火大会があっさり中止になるということはたいして重要な要素とは考えていなかったのだろう。だとすれば、何をもって集客しようというのだろうか。一応メインイベントは「おてもやん総踊り」ということになっている。今の総踊りははたして他の市町村や他府県からも人を呼べるくらいの魅力あるイベントと言えるだろうか。とてもそうは思えない。MCや特別出演のプロの演奏家が張り切れば張り切るほど、空回りをしているように見えてしょうがない。だから今年の結果は当然の成り行きなのだ。以前にも書き込んだことがあるが、この「火の国まつり」はもう一度原点に立ち帰って考え直したほうがいいのではないだろうか。
 一方、昨夜の「山鹿燈籠まつり」は、いろんな話を聞いたり、読んだりしているとコンセプトが実に明確で、それに沿って市民あげて力を結集しているという印象が強い。おそらく国内有数の特徴ある夏祭りとして益々発展していくだろう。