徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

釣りバカ日誌

2009-04-30 15:53:22 | 映画
 「釣りバカ日誌」シリーズが、年末公開の「釣りバカ日誌20」で終了することが先日、松竹から正式に発表された。そういうことも背景にあってか、明日、日テレ系で「釣りバカ日誌12」がオンエアされる。特別編まで含めると、これまで20数本あるシリーズの中から、なぜこの作品が選ばれたのか知らないが、実はこの作品が「釣りバカ日誌」シリーズ中、僕が最も好きな一本なのである。ハマちゃん、スーさんが繰り広げるベタベタなコメディの中に、伝統の松竹映画らしい風情がそこここに見られるのが、このシリーズの特長だが、特にこの作品は青島幸男演じるリタイアしたサラリーマンの悲哀みたいなものが身につまされるようで印象深い。その後の青島幸男の人生を暗示しているようでもあった。2001年に公開されたこの作品には、翌年、「たそがれ清兵衛」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲ることになる宮沢りえが出演しているが、「釣りバカ」の脚本を担当している山田洋次監督は、この映画の時に、宮沢りえを「たそがれ」に起用することを決めたのではないだろうか。また、「男はつらいよ」シリーズでおなじみの吉岡秀隆が出演しているが、「男はつらいよ」の常連が「釣りバカ」に出演することはなかったと思うので珍しいケースだ。逆にハマちゃんは一度、「男はつらいよ」にカメオ出演した記憶がある。そんなこんなを考えながら再度観てみるのも一興だ。
 さらに加えて、舞台となるのが、大好きな山口の萩市である。この風景も見逃せない。

今日の小旅行

2009-04-28 23:38:43 | その他
 今日は朝から家内を連れ立って、ずっと前から懸案だった荒尾のS氏へ取材をするための事前挨拶に行った。後日、あらためてお伺いする承諾をいただいた。そのついでに、先日オープンしたばかりの万田坑ステーションを見に行った。展示物のなかでも特に、最盛期の1939年当時の坑内施設を復元したミニチュアセットは往時を偲ばせて実に興味深い。さらについでに、海達公子の詩碑のうち、まだ見ていなかった二ヶ所(厳島神社と荒尾駅前)を見て回った。これで現在までに建立された五ヶ所を全部見たことになる。
 せっかく荒尾まで来たのでさらに足を延ばして久留米の次男家を訪問。次男の仕事が終わるのを待って、みんなで夕食に出かけた。年長組になったみわは、ますますおしゃまになっているし、てっぺいはだいぶ言葉がハッキリしてきて、自分のことを「ぺっぺ」と言い、姉のみわのことを「ねえねえ」と呼ぶ。


万田坑のミニチュアセット


海達公子の詩碑「おみや」(厳島神社)


海達公子の詩碑「汽車の音」(荒尾駅前)

 
みわとてっぺい

気になるしゃべり方

2009-04-27 22:28:28 | その他
 最近気になるしゃべり方がある。ひと頃流行った耳障りな「語尾上げ、半疑問形」はさすがにあまりお目に(お耳に)かからなくなったが、接続助詞の使い方がおかしい。例えば「・・・ので」という接続助詞だ。普通、この「ので」という接助を使うのは、前段の文章と後段の文章に因果関係がある場合だ。「今日は都合が悪いので、またにします。」のような使い方だ。ところが最近のテレビのトーク番組やインタビューなどを聞いていると、特にスポーツ選手のインタビューなどに多く見られるが、この「ので」がやたらと出てくる。しかし、前段と後段には何の因果関係もなく、同じことを繰り返して言っているにすぎないことが多い。「・・・頑張りますので、・・・頑張ります。」てな感じだ。どうも長く続けてしゃべるのがトークの上手な人と勘違いしているらしいが、「要するに、何が言いたいの?」とツッコミたくなる。短いセンテンスで簡潔に区切った方がクレバーに見えるのになと余計な心配をしてしまう。この「ので」と同じように使われるのが「・・・し」という接助だ。「彼はイケメンだし、頭も良いし、性格も良い」というような使い方で、「ので」のように前後の因果関係はなく、関連性のあることを並列的に並べていく。しかし、最近の使い方を見ていると、関連性がないことを、意味もなく「・・・し」でつないでいく。これもおそらく文章をつないだ方が話し上手に見えるという勘違いと思われる。まだ他にも気になることはいろいろあるが今日はこのくらいにしておこう。

陽炎の辻 ~居眠り磐音 江戸双紙~

2009-04-25 20:54:45 | テレビ
 毎週土曜日はNHKの「陽炎の辻」シリーズを観るのが楽しみだ。第3シーズンに入り、山本耕史の着流し姿もすっかり板に付いてきた。最近では“男の色気”みたいなものを感じる。こんなタイプのヒーロー、いわゆる「やさ男型の剣士」をやれるのは今、彼ぐらいしかいないのではないか。僕らの子どもの頃、活躍していた大川橋蔵や市川雷蔵らがそんなタイプだった。土方歳三もよかったが、それよりも山本耕史には、映画で、かつて大川橋蔵がやった「新吾十番勝負」シリーズや市川雷蔵がやった「眠狂四郎」シリーズのようなキャラクターをぜひ演じてもらいたい。

グラン・トリノ ~OH ! クリント・イーストウッド~

2009-04-23 22:11:26 | 映画
 クリント・イーストウッドの最新作「グラン・トリノ」を観た。御年78歳だそうだ。「ローハイド」のロディ・イェーツ時代からだから、かれこれ50年近く観ていることになるが、監督した作品、出演だけの作品合わせて30本以上は観ているだろう。しかし、彼の作品はアカデミー賞を獲得した2本を含めても面白いと感じた作品は数少なかった。しかし、今回の作品はいろんな意味で面白かった。ある意味アメリカ人のひとつの典型とも言える偏屈な白人の人種差別主義者である主人公が、いつも苦々しく思っているアジア系人種、モン族の人々のトラブルに巻き込まれていく。その過程の中で垣間見える病めるアメリカ。また、主人公は朝鮮戦争の影を引きずり、モン族の人々はベトナム戦争の影を引きずりながら、物語はとんでもない結末へと向かっていく。両隣に座っていた若い女性は途中で何度も大あくびをしていた。おそらく見方によっては、この映画はひどくつまらないものに映るかもしれない。しかし、僕にとっては最近の洋画の中では心に残る一本になるだろう。それにしてもアメリカ映画は今でも差別用語を平気で使うのね。日本映画が神経過敏すぎるのかな。 

帰ってきた「桑田佳祐の音楽寅さん」!

2009-04-21 18:17:01 | 音楽芸能
 「桑田佳祐の音楽寅さん(フジTV)」が帰ってきた。相変わらずのおふざけオープニングに始まり、福山雅治の「桜坂」の後、ビートルズの「イエスタデイ」をパロった「犬捨てたでい」で軽く笑わせた後、メインのロックンロールメドレーへ。歌ったのは次の4曲で、いずれおとらぬ名曲ばかり。
①ブルー・スエード・シューズ(カール・パーキンス)
  日本ではプレスリーのカバーバージョンが大ヒットした。
②スロー・ダウン(ラリー・ウィリアムズ)
  これもビートルズがカバーして有名になった。
③ブリンギット・オン・ホーム・トゥ・ミー(サム・クック)
  多くの歌手がカバーしている。
④ジョニー・B・グッド(チャック・ベリー)
  これぞ!ロックンロール!形容詞はいらない。
 やっぱり桑田佳祐は上手い!本物のロックをここまで歌えるのは日本では彼しかいないだろう。

百花繚乱&お坊さんの法話

2009-04-19 17:01:37 | その他
 今日は家内の父の17回忌と母の3回忌を併せて行うというので、朝から玉名の家内の実家へ出掛けた。快晴で気温も27℃まで上がり、4月とは思えない気候。庭や家の周りはまさに百花繚乱、春の花々が咲き乱れていた。
 この歳になると法事の締め、お坊さんのありがたい法話が楽しみだが、最近、お寺さんも代替わりの時期と見え、今日も僕よりだいぶ年下のお坊さん。人との出逢いや交わす言葉の大切さについて話されたが、自分より人生経験が少ないという先入観があるからか、今いち心に響かない。おっといけない、いけない。まさにそのことを言われたのだろう。










奇蹟の歌声 スーザン・ボイル

2009-04-18 15:32:26 | 音楽芸能
 今、世界中のネットを席巻しているのはスコットランドのスーザン・ボイルという48歳の普通のおばさんだそうだ。なんでもイギリスのオーディション番組で、審査員やオーディエンスの予想を覆す奇蹟の歌声を披露し、圧倒的な支持を得たそうだ。さっそくYouTubeで視聴してみた。歌ったのはミュージカル「レ・ミゼラブル」の中で歌われる名曲「夢やぶれて(I dreamed a dream)」だ。日本ではたしか岩崎宏美さんが紅白でも歌った記憶がある。素晴らしい!聴いてる途中で涙が出そうになった。おそらく世界中にはまだこんな才能がいっぱい眠っているんだろうなぁ。それからいつまでも夢をあきらめてはいけないなぁ。そんな想いに浸った名唱だった。
スーザン・ボイルの歌声

ドナ・サマー ~情熱物語~

2009-04-17 15:41:18 | 音楽芸能
 今日、車を運転していたらFM放送でドナ・サマーの「マッカーサー・パーク」が流れてきて懐かしい気分になった。ドナ・サマーといえば僕にとっては「She Works Hard for the Money(情熱物語)」にとどめを刺す。1983年のリリースだが、日本では84年以降、代表的なディスコサウンドになった。86年に僕は再び東京勤務となったが、ちょうどバブリーな時代が始まる頃で、飲み会の締めは六本木に繰り出してディスコというのが定番だった。その時、必ずかかっていたのが、この「情熱物語」だ。そもそも「She Works Hard for the Money」を直訳すると「彼女は金のために一生懸命働く」だが、これがなぜ「情熱物語」なのかよくわからない。英語の原題もどことなくバブリーなにおいがするところが面白い。もっともバブルなんて言葉はずっと後になって言い始めたことだから、当時は自分たちがバブルの時代に生きているなんて意識もなかったし、その頃の風俗が後にバブルと総括されるなんて思ってもいなかった。そんな時代を象徴する1曲がこの「情熱物語」だ。


ハナミズキ

2009-04-15 19:50:24 | 音楽芸能
 一週間前まで咲き誇っていた桜はすっかり姿を消し、かわって町のあちこちで満開のハナミズキが見られるようになった。知人からあそこのハナミズキが綺麗だよと教えてもらったのが、なんとわが母校、熊本大学附属中学校の校庭に咲くハナミズキ。僕らの頃、と言ったって50年近くも昔の話だが、ハナミズキの木があったかどうか記憶がない。さっそく今日、郵便局に行ったついでに覗いてみた。校門の警備員の人に写真を撮らしてほしいというと、待ってましたとばかりに「どうぞどうぞ!」と言う。近くに住んでいるのに校門の中に入るのなんて何十年ぶりだろう。隣接する附属小学校の教室からは、「きよらなる~ひとみつどいて~ひ~たすらに~」と校歌を練習する元気なコーラスが聞こえてきた。





一青窈の「ハナミズキ」

「BALLAD 名もなき恋のうた』の製作会見

2009-04-14 12:17:59 | 映画
 草剛、新垣結衣主演の時代劇「BALLAD 名もなき恋のうた』の製作会見が昨日行なわれた。TVスポットも流れ始めたようだ。多少なりとも制作に関わらせていただいた一人として、作品が具体的な姿を現わし始めると、他の映画のニュースには感じない特別の感慨がある。スポーツ紙やTVワイドショーなどでは、製作会見の場での剛クンのリップサービスに食い付いて「ガッキーに熱烈ラブコール!」などと、くだらない見出しを付けているが、もっと真面目に映画のことを紹介してくれよと言いたくなる。
 ところで、この映画の原作はアニメ映画の名作として評価の高い「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」だが、この原作にかなり忠実にシナリオ化されている。ボランティアスタッフ事務所に詰めていた期間に、シナリオを精読し、原作のアニメもDVDで観た。現在、編集中らしいが、山崎貴監督を始め、「ALWAYS 三丁目の夕日」のスタッフが、お得意のVFXをどのように使うのかが楽しみだ。

昨夜は秀作映画と秀作ドラマで・・・

2009-04-12 18:03:59 | 映画
 昨夜、フジTV系列で放送されたドラマ「駅路」は、松本清張原作で向田邦子脚本というふれこみに加え、「北の国から」の杉田成道の演出であり、キャストも役所広司、深津絵里、石坂浩二、十朱幸代、木村多江他と豪華だったので大いに期待した。まぁ、正直期待があまりにも大きすぎたかなという感もないわけではないが、十分楽しめるしっかりしたドラマであったことは間違いない。ただ、向田さんは昭和56年に飛行機事故で亡くなっているので、オリジナルの脚本からはだいぶ改変されているのではないかと思われる。時代背景も昭和天皇が崩御される昭和63年末から64年初にかけてになっているが、これは脚色をした杉田さんらが、平成になって20年以上を過ぎた今、物語の重要なファクターである戦後昭和を際立たせるため、あえて昭和の終りを背景としたのではないかと推察する。それにしてもヒロインの不幸な女性を演じた深津絵里は、まさにドンピシャの配役で、この役は彼女以外には考えられないような気がする。

 「駅路」を見た後、前から見たかった映画「トゥヤーの結婚」をDVDで見た。先日見た「白い馬の季節」と同じく、中国内モンゴル地区が舞台の映画で、「白い馬」に劣らず素晴らしかった。何が素晴らしいかというとまずは荒涼たる砂漠の映像に圧倒される。見ながら、ちょっとチェン・カイコーの「黄色い大地」を想い出した。それから二つ目はヒロインのトゥヤーを演じるユー・ナンという女優の魅力だ。今、中国期待の若手女優らしいが、そんなことは知らずに見始めたので、馬やラクダの乗りこなしも上手だし、赤黒い肌の色などから、現地住民をオーディションで選んだのかなと思ったほどだ。実物は左の写真のようにとても綺麗な女優さんだ。若い頃の奈良岡朋子さんを彷彿とさせる。また、中国では「コン・リー二世」と言われているらしい。ストーリーは二人の子持ちのトゥヤーの再婚をめぐる可笑しくも悲しい話だが、現代の日本とはあまりにも違う結婚観に驚かされる。砂漠で生き抜くためには、結婚とは労働力の確保なのだ。農耕民族だった日本人もかつては“さもありなん”と思わせる。ともかく登場するすべての人たちがいとおしくなる。ワン・チュアンアン監督、ユー・ナンさんの次回作に期待したい。








ユーミン ~そしてもう一度夢見るだろう~

2009-04-11 13:44:15 | 音楽芸能
 新しいアルバム「そしてもう一度夢見るだろう」のリリースに合わせて、全国ツアーを開始したユーミンが、NHKの「SONGS」に再び登場し、今回のアルバムに収録されている「まずはどこへ行こう」、「ハートの落書き」など5曲を歌った。特に「ハートの落書き」の軽快なアップテンポはとても心地よい。また過去に何度か放送された「瞳を閉じて」が出来上がるまでの長崎県奈留島のエピソードや、「ハートの落書き」を作るきっかけとなった長野県の立科中学校との交流の様子なども紹介された。
 ところで、今回の全国のツアー会場の中に、熊本は入っていない。福岡、長崎、宮崎、鹿児島などは入っているのに。何が問題なのだろう。ユーミンファンの一人として寂しい限りだ。

「ハートの落書き」プロモーションビデオ

四姉妹の長女の入学式

2009-04-09 14:24:27 | その他
 家内の姪っ子の子どもは四姉妹。12歳を筆頭に10歳と8歳が二人(!)である。その長女かずちゃんが今日、中学校に入学した。他人の子は育つのが早いというが、この長女が生まれたのはつい昨日のことのようだ。ちょうど僕が長嶺でパソコン教室を始めた頃だったので特に印象深い。幼い頃、母親に連れられてよく教室に遊びに来てはピーピー泣いていた。その後、妹たちが次々に生まれ、あっという間に四姉妹の長女となった。今では身長も164cmとなり、母親を追い越そうかという勢いだ。これから3年間の中学生時代が充実したものとなり、夢多き将来のジャンプ台になることを心から祈っている。


長女12歳


長女4歳の頃の四姉妹


長女9歳の頃の四姉妹

人口は口ほどにものを言う

2009-04-08 21:20:55 | テレビ
 昨夜NHKで放送された「爆笑問題のニッポンの教養」は面白かった。この番組は日頃からよく見る番組だが、昨夜は「人口統計から見た日本の歴史」というテーマで、歴史人口学が専門の、上智大学の鬼頭宏教授と爆笑問題がトークを繰り広げた。現在、日本の人口は減少傾向にあるが、鬼頭教授によれば、今後もさらに減り続け、100年後には現在の3分の1になるという。日本の人口はこれまで4回、大きな減少期があったそうだ。そして人口の減少は、いつも文明が大きく変わる転換点に起きてきたという。われわれは、過去にとらわれない、新しいライフスタイルを実験する時期に入ったのではないかという教授の話が印象的だった。
 日頃、仕事でも統計解析をやったりしているが、時系列でデータを追っかけて行くと、面白いものが見えてきたりすることがよくある。そう言えば、日常的に使っている表計算ソフトExcelはもともと、将来予測をするための統計処理用プログラムとして開発されたという話を聞いたことがある。