クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

静かに

2006-11-27 03:37:01 | Weblog
居間の扉が音も無く動いた。気のせいかと思っていると、台所でクーが丸くなっていた。僕も足音を立てずに台所へ行き、無言のままクーを抱き上げ、頬ずりをする。クーは嫌がらない。暫らく抱いていた。言葉は無い。しかし気持ちは通じている。静かに床に下ろし、クーの茶碗にご飯を入れる。クーは伸び上がって、その様子を見ている。声は無い。クーの言う事は分かる。「お父さんありがとう」と心の中で言っているのだ。強い雨音だけが聞こえる。ご飯を食べたクーは、何時ものように本箱の上に飛び上がった。この時だけは、首輪の鈴が小さく「チリン」となった。クーは本箱の上に正座して、僕が書いている画面を見ている。この子字が読めるのかなと思うぐらいだ。
昨日は一日中クーが側に居た。朝家中を駆け回った以外、ずうーと僕の側居て、居眠りをしたり、パソコンの椅子で真丸になって寝ていた。僕たち夫婦もソファーでお昼寝だ。静かな時間が流れた休日であった。
今は本箱の上に伏せて、目を閉じている。撫でても怒らない。他の猫なら、逃げて行くだろう。クーはお父さんとお母さんを信頼している。本当の家族であり、可愛い子供なのだ。
今日も良い子だよクータン。