雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

旗を振るのは簡単だが

2007-09-29 05:47:09 | カワサキ単車の昔話
一般的な話であるが、世の中のいろんなことは、「アレは誰がやった」と言われることが多い。

その誰は、その時のトップの名前で言われることが多い。
そういう風に言われる立場にあることは至極心地よいことではある。

サラリーマン時代、カワサキの二輪事業に永く携わったが、事業がカワサキにとって新しかったこともあって、新しいこともいろいろやった。
その意味では「私がやった」と通常言われるような事柄も多かったのは事実である。


然し、現実には「旗を振ったのと」「現実に造り上げた」のとは全然異なる話で、

「旗を振るのは」意外に簡単で、狼煙を上げるのはモット簡単なのだが、
「現実に造り上げる」のは、それをやってくれる仲間の努力なしには出来ないのである。

何故「仲間と言うのか」
上司と部下の関係だけでは、出来ないのではと思っている。
ここで言う仲間とは「コンセプトを共有する人たち」を指している。


特に仕組みは本当に難しい。
その仕組みシステムを作り上げるのは、「その方向に旗を振る」何倍もの努力が必要である。
それが出来たのは、それに専念してくれた 「仲間」 があって始めて出来るのだと思っている。
組織の中ではたとえ部下であっても、部下ではなく 「仲間だ」 という認識でないと難しい話は、実現しないのである。
部下だけではなく、部外者も仲間に引き込むことも必要だ。そんな協力者を得てはじめて達成できるのである。

特約店制度での  藤田君、鍋島君,古石君、竹内君、船場さん衛藤さんなど。
仕切り制度での  当時西日本の山辺、谷沢君以下の皆さん。
JJSBAの     鶴谷君、藤田君、宇田川君、永野君など、それに苧野さん、友光さんなど。
KAZEの      南君、渡部君、森君、西川君、など。
二輪専門学校の  谷沢君,渡部君、阪神ライデングの有馬さんなど。
チームグリーンの 重本君、野村君などなど。勿論ライダー、メカニック。

その時々に、いい仲間と一緒にいい仕事が出来た。

これらの仕組みは、今でもちゃんと残って後輩たちが引き継いでくれている。
あのときの仲間たちが、確りと造ってくれたからである。

仕組み、システムが残り、今でも機能していることは非常に嬉しいことである。



少し変わるが建物とか構造物。
これもその時トップだった人の名前で言われることが多い。
これは予算というお金の問題があるので、確かにトップの人の力は発揮されるのである。
然し、これは部下が確りしなくとも、仲間意識を持たなくても簡単に出来る。

だからみんな、やりたがるのだと思う。

建物とか構造物は、目に見えて残るし、「私がやった」といい易いから、みんな一生懸命やるのだと思う。


一番簡単なのが、組織人事である。
これは間違いなく、「私がやったのである。」

直ぐ出来るし、権限さえ貰えば誰にでも出来るのだが、出来ても直ぐ潰される。

組織がそのままで、延々と残っているという話を聞いたことがない。
私の造った組織も、いまは消えてしまって影形も残っていないのである。


先日、自動車学校に関するこんなブログをアップしたのだが
私が作ったような表現をしたので、その反省もこめて、
思ったことを述べてみた。

いい仲間に恵まれたと思う。沢山いて書ききれない。

コメント
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