関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

優しく・強い心~社会福祉協議会合併一周年事業~

2006年11月16日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 14日(火)、鶴岡市の合併に伴って組織統合した鶴岡市社会福祉協議会の合併一周年記念事業、「『おだがいさまのまちづくり』をめざして」に参加してきました。

    
 メイン企画の一つ、井戸端会議では、地域でボランティアをしている方々の活動内容や、日頃感じていることが発表・交流されました。
    

 「自分を必要とする人が居て、仲間がいて、さまざまな出会いがあるのが良い。」
 「託児をやっているが、自分も小学生がいて、子育て支援しているようなされているような感じ。ボランティアをやって、『○ちゃんの親』と呼ばれていたものが、『○○さん』と呼ばれるようになり、『どうもありがとうございました』と感謝される。」などなど、ボランティア活動のすばらしさが語られました。

 古くからの共同体が衰退する中で、ボランティア活動が新しい「共生の社会」づくりの上で重要な意義を持つものとなっていると改めて感じました。
 また、子育てなどボランティア自身の暮らしの困難がボランティア活動の障害になっていること、行政の施策が後退し社協とボランティアに「肩代わり」が求められている様子、介護施設等専門的に福祉を担っている方々が地域社会の支えを求めている様子などを垣間見ることができ、大変勉強になりました。

 前後しますが、オープニングで知的障害者授産施設の方々の歌が披露されました。

 ボランティアの方が作られたというその歌は、とても暖かく、分かり易く、私も一緒に口ずさむことができましたが、利用者・ボランティア・職員の方々が手をつなぎ合って、澄んだ笑顔で歌う姿に感動して、思わず声が詰まってしまいました。
 行事の最後に、みんなで合唱することができればいいのになあと思いましたが、第二部が講演という設定もあるし、ステージ上で歌う方々の負担にもなるのでしょうから仕方ありません。

 行事が終わってから、その歌のCDを買った際に、施設長さんとお話しすることができました。
 私よりもかなり若いと思われる女性の施設長さんは、たった一枚のCDを求める私に申し訳無いほど感謝され、今後の協力を願われました。
 オープニングで歌った時と同じ笑顔で、行事の成功を喜びながらも、別れ際に「でも、本当は大変なんですよ」と加えられました。
 普段あまり見ることのない、知的でかつ情熱の宿った瞳で見つめられ、背筋が伸びる思いがしました。
 もっともっと勉強し、もっと走り回って、少しでもお応えしたいと、本当に思いました

~最後に、「井戸端会議」があまり面白かったので、心に残ったところを掲載します(文責は、関です)。記念講演も素晴らしかったのですが、又の機会に~
  ☆メンバー
   司会 劇団主宰。元市職員・元社協勤務9年。
   参加者 旧朝日村、老人クラブ活動、作業所運営 
        旧羽黒町。要約筆記などたくさんボラ。
        旧鶴岡市。託児サークルコメット事務局長
        旧藤島町。人権擁護委員。心配事相談員。地域福祉権利擁護委員。
        旧櫛引町。介護施設経営者
        旧温海町。四肢麻痺の重度障害者。NPO立ち上げ
☆最初の質問 「活動内容。自分の活動と地域との関わり。活動を支えているもの。悩
  み。」
  ○要約筆記はいつもドキドキする。必要とする人が居て、仲間がいて、さまざまな出会
   いがあるのが良い。
  ○託児をやっているが、自分も小学生がいて、子育て支援しているようなされているよ
   うな感じ。ボランティアをやって、「○ちゃんの親」から、「○○さん」と呼ばれるようにな
   り、「どうもありがとうございました」と感謝される。
  ○精神・知的・認知症のいずれかで、家族・親類に援助者いない人の生活費の出納・
   公共料金支払いなどをやる。
  ○4年前、特養介護員退職し借金してグループホームを二つつくった。利用者36人、
   職員30人。出資してくれた方達の期待を裏切らないように。一人ひとりの利用者に
   きちんと働きかけられるような仕事をしたい。利用者の願いに応える社会を願う。そ
   のためには多くの人に施設に来て知ってもらいたい。職員も人として成長しなければ
   ならない。そういう人を育てたい。
  ☆社協への期待
  ○支所(旧村役場)社協センターに3人しか職員がいない。事業が重なると大変。
  ○以前行政でやっていたものが社協の仕事になっていた。ボランティア養成講座の参
   加者だんだん減り続けていくことの大変さ実感。器材が必要(スクリーン、OHP・O
   HC)。「金がないなら知恵を出せ、知恵がないなら汗をかけ。」の精神で頑張る。
  ○任意団体のため経済的バックボーンが無く、研修など大変。困難な親子と関わっ
   て、スタッフが参ることもあるが、その時社協は心の支え。子どもが大きくなって仕事
   を始め、手伝えなくなる人もいて、初めてたった4年だが維持するのが大変。
  ○(事例紹介)肢体不自由で入院していて、今は在宅生活。杖で歩ける人。食事を準
   備できない。デイサービス週1回、ホームヘルパーが毎日来て食事・掃除してくれる。
   月2回銀行から金をおろして税金支払いなど。場合によっては半日以上かかる。
  ○(事例紹介)夫を亡くした子の無い人、躁鬱病で入院・退院。話相手が欲しいという
   のでできるだけ一時間ぐらい聞く。
  ○(事例紹介)60才位の息子と二人暮らしの92才、息子出稼ぎに行ったため一人暮
   らしとなりグループホームに入った。
  ○(事例紹介)94才と92才の夫婦。夫が脳梗塞で右半身麻痺という人もいる。周りを
   見て、一人で困っている人がいないかどうか見て貰いたい。鶴岡から老人孤独死・虐
   待でないように願う。
  ○施設にボランティア体験受け入れている。社協は色々やっているが、私たちも企画
   に参加させてもらいたい。ボランティアは活動に至らなくても、まず学習でもよい。
  ○地域社会には色んな人が住んでいる。ボラ、諸障害者、難病、老人。その人達が
   「おたがいさま」と言えるような地域にしたい。