関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

絵本の読み聞かせ「大きなわるーいオオカミがっこう」

2008年01月25日 | 子育て・教育

 25日(金)、朝暘第一小学校で今年2回目の4年生への絵本の読み聞かせをおこないました。
 今回も、一小には視察の方々が来ていましたが、何と、長崎と島根のお客さんと言うことで、日本中に注目されているということを改めて実感しました。

 今回選んだ本は、「大きなわるいオオカミがっこう」です。
 オオカミの夫婦に拾われた赤ちゃんオオカミは、オオカミの理想像である「大きくてわるーいオオカミ」になるために努力しますが、ちっとも「成長」せず、「落ちこぼれ」になっています。
 ところが、先生が彼の「個性」を見抜き、別の学校へ転校させると、そこではナンバーワンの生徒になるというオハナシです。
 まあ、定番のストーリーとも言える訳ですが、何しろユーモラスな内容になっていて、子どもへの愛情が溢れています。

   

 多くの子どもが喜んでくれる本なのですが、吹き出しのセリフが多く、一ページに何コマもあったりして、ちょっと読み聞かせには向いていません。
 わかってはいたのですが、本を探す時間も無い中で、迷いつつ、ついつい選んでしまいました。
 子どもらは喜んでくれはしたように感じられましたが、遠くからのお客さんがいる日の「読み聞かせ」としては、ちょっと格好良くなかったような感じがして、反省しました。

 ちなみに、前回11日は「わにになにがおこったか」。
 こちらも素敵な本です。
 
 「絵本ナビ」でも紹介されています。
 http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=13045


命を守る、生活保護

2008年01月25日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 生活保護に関する相談は、議員になって以来、絶えることがありませんが、最近、大変考えさせられる相談を受けました。

 酒田の前市会議員の長谷川肇さんから、「鶴岡に生活保護を求めている人がいる」と紹介されました。番地はわかるが電話も無いということで、シンシンと雪の降る寒い日の夜に、番地を頼りにアパートを探しました。
 丁度ご本人が居たので、上げてもらって話しを聞くことができました。
 地元の土木会社で働いているという50代の男性ですが、年々収入が減り、近年は月数万円、冬場はほとんど収入が無くなると言います。
 アパートの家賃が3万円かかりますので、生活費がほとんど無いという月も発生します。
 「何を食べていますか?」と聞いたところ、「親戚がたまに送ってくれる米と、漬け物。」と言うことで、「時々卵を買って食べるのがごちそうだ」と言って、少し頬を緩ませていました。
 父兄弟は死亡し、母親は意思疎通ができない状態で施設入所。
 貯金、加入保険など一切なく、血圧が高いそうですが、医者にはかかっていません。
 生活保護を受けたいと役所に行ったことはあるそうですが、最初に「求職しなさい」と言われ、職安で求職しても見つからないので再度役所に行くと今度は「求職の証拠を見せなさい」と言われ、職安で求職記録はもらっていましたが、「無理なのか」と思って、もう役所には行っていませんでした。
 暖房はこたつだけで部屋にはストーブもありません。
 話していても寒さに歯がガチガチ鳴るようでした。
 
 翌日、市役所に同行して生活保護を申請し、すぐに受理されました。
 担当のケースワーカーは、「申請を断った訳ではない」と弁解していましたが、申請に来た人が手続き中にどうやって暮らしていくのか、責任ある対応をしてもらわなければなりません。
 その後、ご本人は、申請受理から一ヶ月ほどかかって生保適用を受け、医療機関も受診することができました。受理後の役所の対応は、丁寧のようです。

 全国各地で、生活保護を拒否し、打ち切る行政が問題になっています。
 鶴岡は、市民の運動の力によってそういう事態は回避していると言えますが、今回のケースなどは、放置されていたらどうなっていたか、想像すると背筋が寒くなります。

 また、こういうギリギリのケースが引っかかって来たというところには、私ども日本共産党の日常活動への期待・信頼があるのかなと思って、嬉しくもあり、身の引き締まる思いもしました。