東京都杉並区の区立和田中という学校で、塾講師による高校受験対策の有料授業が始まったことが物議を醸しています。
対象は成績上位の生徒、授業料は数学と国語で18000円、英語を加えると24000円と言います。
民間出身の校長は、「塾と学校が組むとどれだけ教育効果が上がるのか、挑戦したい。私立中を超えた公立中をめざす」などと言っているそうですが、私は大いに疑問を持ちました。
お金があって、学力が高い子どもだけが受けることができる講習などは、およそ公教育とはなじみません。
第一、塾が上げることができる「教育効果」を求めるだけなら、学校いらないんじゃないでしょうか?
税金だって、そんな学校にかけるより、塾につぎ込んだ方がいいということにならないでしょうか?
「何をしても楽しくない」、「とても悲しい気がする」、「泣きたいような気がする」、「生きていても仕方がないと思う」など、「抑うつ傾向」がある子が小学生で7・8%、中学生で22・8%、中学3年生では30%にも達するといいます。
将来への不安と失望の広がりも深刻です。
これらのデータにも示されている、子どもらの「人間として成長していきたい」という叫びに応えること、応えるすべを模索していくことこそが、教育には求められていると考えます。
関係者の皆さん、この問題は、「金八先生」を見ながら、よーく考えていきましょう。
この件に関する、日本共産党杉並区議団の見解はコチラ。
http://www.yuiyuidori.net/jcpskd/html/menu2/2008/20080122172019.html