関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

議会だより編集委員会、モメる

2008年01月16日 | 市政全般

 16日(水)、12月議会の「議会だより」を作成するための、議会だより編集委員会がおこなわれました。

 議会だよりは、一般質問・総括質問(質問と当局答弁)の原稿を各議員が自分で作成して、編集委員会に提出します。

 提出された原稿は、議会事務局が質問に答弁した当局の担当者にも見せて意見も聞いた上で、必要であれば「事務局案」を作成して、議員による編集委員会に提案されます。

 今回は、草島進一議員の原稿が「問題」になりました。

 バイオ研究への市の巨額支出の問題について、市長の答弁が刺激的な表現になっているということなのですが、議事録を見ると確かに市長が答弁している表現なのです。

 他会派の委員の方は、「市長の意図はこうでは無いハズ」「議会の品位が下がる」というような意見でした。



 私は、「刺激的であろうと何だろうと、こういう答弁がされたのは事実であるから、編集委員会でどうのこうの言うのはおかしい。当局がどうしてもマズイと思うなら、議長に謝罪して答弁の修正を求めるべき」と発言しました。

 後に、「議会閉会後は答弁修正不可」と知り、「議長が草島議員に話しをして、本人の合意が得られた場合のみ修正可」と態度修正しました。
 編集委員会では、これまでも何回か「モメた」ことがありましたが、ほとんど私と他の委員で論争になるようです。



 議会に限らず広報は、「市民に事実を伝える」ということが基本であると考えていますので、委員会では少数の場合でも頑張っていきたいと思います。





ねじれ国会~本日の街頭宣伝~

2008年01月16日 | 政治全般

15日(火)朝の街頭宣伝は、「ねじれ国会」について。

今国会の特徴は、第一に「国民の声が政治を動かす」場面が生まれているということ。
 原告団の生身の訴えが国民の心を打った、薬害肝炎被害者救済法
 95年の阪神淡路以来の被災者の悲願である、改正被災者生活再建支援法
 改正「中国残留孤児」支援法
 これらの法案が全会一致採択となりました。
 それから、何と言っても新テロ対策特別措置法が参院で否決されたこと。
 
 これらは、昨夏の参院選挙の国民の審判の力に他なりません。


 同時に、国民を苦しめる今の政治の大本=「アメリカ言いなり、大企業中心」の基本路線には、与党も、民主党も、「フレルベカラズ」であることも示されました。

 今国会で成立した法律の内、テロ特措法以外は、与党と民主の賛成によるものです。
 使用者の一方的な労働条件引き下げを認める労働契約法改悪、
 清潔な政治を求める国民の声に背を向ける改正政治資金規正法、etc.・・

 さらに民主党が与党のテロ特措法の「対案」として提出した、アフガニスタン復興支援特別措置法案は、政府・与党案以上に危険な内容であり、アメリカ、与党から歓迎の声さえ挙がったといいます。

 今の国会の状況は、
 ☆与党にとっては、衆議院で多数を占めていても、国民の声を無視できない状況、
 ☆民主党にとっては、ホンネは「自民党の路線の継承」だが、参院選で掲げた「与党と対決」と言う公約(具体的な中身はありませんでしたが)に縛られている状況、
 ☆その結果、国民の要求が国会を大きく動かす局面が生まれている、
と言うことかと思います。

 マスコミでは、衆参の与野党の力関係の違いを「ねじれ国会」などと表しているようですが、野党多数の参院では国民の声が何でも通るという訳ではありません。
 国民の声が強ければ、自民党と基本路線の同じ民主党でも動かされるが、「海外派兵やめてくれ」と願っても、民主党は「それはゆずれない」と与党以上の派兵法案を提出するという状態に留まっています。

 日本共産党の志位委員長は、「国民と国会の(力関係の)ねじれ」と言っています。
 
 「ねじれ」解消とは、国民の要求に全面的に応える政党である日本共産党が、国会で多数を占めることであろうと確信しています。

 てなことで、シャベリは快調でしたが、帽子を忘れたため、朝から髪がビショビショでテンションダウンしてしまいました。
 帽子、手袋、ティッシュは、この時期必須アイテムです。
                                              


新成人へのメッセージ

2008年01月15日 | 活動報告

平成20年度鶴岡市成人式(鶴岡地域)が、文化会館で開催されました。

昨年と同様、鶴岡土曜会混成合唱団の記念演奏、「翼をください」「大地讃頌」がありました。
「働きながら歌っている仲間です。」という紹介とともに新成人に贈られる歌はすばらしいものです。
 会の皆さんが、眼差しを高くして、思いを込めて歌われる姿には、お一人お一人が乗り越えてきた様々なご苦労も伝わってくるようで、新成人への何よりのメッセージと思いました。

 この10年ほどの間に、35歳未満の青年の正規雇用労働者は、1552万人から1280万人へ272万人:18%減。非正規労働者は、329万人から584万人へ255万人:44%減。パート・アルバイトが3割に達しています。(総務省調査95年→06年)
 無業者も、45万人から63万人へ18万人:29%増。(同)
 年金掛金不払いの青年が半数近くにも達するなど、社会保障制度も信頼できず、若者の現在と未来は、かつてない貧困と不安に覆われています
 
 昨年の参議院選挙で野党が多数を占める結果となった背景には、「こんな現状を打ち破りたい」という若者の願いもありました。
 一人ひとりが「自分らしく生きられる」政治・社会を実現するたたかいに、多くの新成人が目を向け、参加することができるように、私も頑張っていきたいと決意を新たにしました。



 ところで、加藤紘一衆議院議員の来賓祝辞は、いつも通り、「一度外国に行く。故郷に居場所を持つ」というものでした。
 それはそれで趣旨はわかりますが、「こんな社会に誰がした」という若者の不満と怒りに、一言の反省も示せないとは、政権党の行き詰まりの反映と思いました。

 「今の世の中に対する責任感」の無い政党・政治家ってどうでしょう?


海外派兵法に、みのもんた氏も・・

2008年01月12日 | 平和と民主主義・外交

 11日の衆議院本会議で、海上自衛隊をインド洋に再派兵するための新テロ特措法が与党の賛成多数で再議決されたことを告発する街頭宣伝をおこないました。

 この法律をめぐって、与党の行き詰まりと、民主党の本性が露呈したのではないかと思います。
 
 可決された与党案は、アメリカの報復戦争を支援する憲法違反の法律であるとともに、国連やアフガン政府も主張している、平和的手段でのテロ根絶にも逆行します。直近の国政選挙である、昨夏の参議院選挙の結果野党が多数となった参議院での「否決」を無視し、衆議院での再議決をおこなったという手法の点でも暴挙です。


 同時に、民主党が国会に提出した「対案」(アフガン復興支援法)は、与党案以上に危険な内容でした。
 そのことは、民主党という政党が、アメリカ追随の海外派兵を進めるという、日本政治の根本問題で、自民党と同質の政党であるということを改めて示しました。
 与党案に真に反対を貫くことができなかったという点で、大きな責任があるということです。

 昼ご飯を食べながらテレビを見ていたら、「おもいっきりテレビ」でみのもんた氏がこんなことを言っていました(大要)。
 「今、国内はどうなっているか。値上がりした灯油買えない人たくさんいる。介護受けられない人、(労働条件が大変な)介護士。こんな中で、こんなやり方で決めなければならない法律ですか。税金の使い方を考えなければならない」
 
 みの氏がどんな政治・信条をお持ちの方か知りませんが、まさに国民の声の代弁と思いましたし、バラエティー番組の中では随分思い切った発言だと感心しました。


遊具に耐用年数

2008年01月07日 | 子育て・教育

 6日付の新聞で、遊具メーカーの業界団体である「日本公園施設業協会」が、公園・学校などの遊具に安全基準を設けるというニュースが流れました。
 遊具の安全に関しては、2002年に国土交通省が「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」を策定、これを受けて協会が、「遊具の安全に関する基準」をまとめています。
 欧米諸国のように、遊具に安全基準を設けることは、当然必要なことと考えます。
 しかしそれは、業界団体の自主的なものではなく、国が責任を持って設定すべきものです。

 私は、子どもの安全の問題に関心を持って来ましたので、当然、遊具の安全も重要なテーマの一つです。
 昨年の5月には、鶴岡市が毎年実施している学校の遊具の安全点検を視察しています。

 鶴岡市では、合併(H17年11月)以前から専門業者による遊具点検がおこなわれています。
 評価は5段階でおこなわれ、詳細な報告は約2週間後となりますが、手当が急がれる部分などは点検後すぐに伝えられます。
 検査される方は、手慣れた様子で、ジャングルジム、回旋塔、ブランコなどの遊具のポイントと思われる部分を次から次と点検していきます。
 外見ではわからない内部の腐食などを点検できる、超音波検査機も使われます。(一台数百万円とか。)
 昨年も、回旋塔の倒壊事故が報じられましたが、それも支柱内部の腐食がわからなかったために発生したとされていたことを思うと、こうした専門的機具による検査は非常に重要なものと思われます。

 点検にあたった業者の方は、
 ○遊具に関わる法整備が進んでいない。PL法はあるが。本来、点検には資格が必要。
 ○点検業者は全国10足らず。東海が多い。
 ○ドイツ、カナダ、イギリスでは、遊具の安全確保の施策が進んでいる。
 ○耐用年数は、鋳物なら30年、海岸は塩害で10年。しかし、メンテナンスでかなり違う。毎年塗装すれば倍も持つ。降雪量でも違う。  
 ということをおっしゃっていました(他にもいろいろ教えてもらいました)。

 丁度その後、NHKでも「ドキドキ、ヒヤリで子どもは育つ」というタイトルで、遊具の問題についての番組がありました。

 今回報じられた協会の基準の詳細はまだわかりませんが、遊具製造業者の立場からすれば、「耐用期間は短い方が良い」ということになります。
 しかし、適切な補修によって耐用期間が延長できるものだとすれば、適切な点検の基準が必要となると思います。
 遊具の安全確保のために、公費が投じられる訳ですから、できるだけ効率的な施策が求められることは当然ですし、何よりも利用者の立場からの整備基準が求められます。

 また、それを実施するための財政的保障が当然必要です。
 小中学校の「耐震基準」が設けられても、改修を実施するための市町村への国の財政的裏付けが無いために、実際には遅々として進んでいないということを想起する必要があります。


新年名刺交換会に参加

2008年01月05日 | 活動報告

 
 今日は、平成20年 新年名刺交換会に参加しました。

 名刺交換会なるものは、主に経済界の人などが、人脈作りや情報交換を目的にしておこなうものと思っていましたので、議員になって初めて参加することになったものの一つです。従って、平成18年から今回で3回目の参加になります。

 開会の後の国歌斉唱が終わってから入場しますと、市民憲章唱和、市長・商工会議所会頭の賀詞がありました。

 
 市長の話しのポイントは(私の独断と偏見による)、
  ○地域コミュニティーの再構築がいよいよ重要。
  ○工業団地の全国レベルの企業が事業拡大、応えていきたい。
  ○商工会議所、商店街、支援する。
  ○農業所得低迷に加えて、「一俵7千円」ショック。
   国の農政に対して、市としても意見は言っていきたい。
  ○福祉制度についてもこれまで3回国に要望述べた。これからも必要なことは言う。
  ○観光客増加。その背景は、市民性、自然風土、農産物、山大農学部・先端研究所、
   藤沢周平。
  ○日沿道、羽越線高速化の見通し順調。
  ○健康福祉センター、藤沢周平記念館、小中学校改築進める。
  ○今までと違った政策が必要。
   農村都市の魅力は山岳・森林。これを大切にしていく。
  
 まあ順当な内容なのだと思いますが、
  「国に対して意見を言う」ということは、「黙って国に従う」というこれまでの市政から言うと結構な態度変更とも言えます。
 飽くまで「要望」であって、「国政批判」とは違いますが、ともかくそれだけ、地方の矛盾が激しいということです。


 会費は千円、オードブルとビールとウーロン茶だけですが、飲食に専念する人などいません。
 ただ、新年の挨拶をするばかりの集まりですが、550人(参加者名簿による)からの人が一時間ばかりで相当の方に挨拶を済ませることができる訳ですから、結構合理的・効率的な行事かも知れません(そういう「挨拶」が必要だとすればのハナシですが)。
 私も、昨年お世話になった方の何人かにご挨拶できて、有難く思いました。

 なお、一昨年の最初の参加の時は、正月行事だから許されるかと思ってドンドン飲んでしまいましたが、フト見回すと飲んでいるのは年配の方ばかり。
 ちょっとハズカシイ思いをしたものでした。

 
 
 


年末・年始、区切りも無く・・

2008年01月04日 | 活動報告
 1日は町内会新年会、2日は新春街頭宣伝、明日は新年名刺交換会です。
 
 街頭宣伝では、何を訴えるか色々考えてはみたものの、笹山県議と一緒の行動でしたので、ほとんど挨拶程度にとどめて「司会」に徹することにしました。

 雪が少ないのはありがたいようでそうでもありませんでした。
 だいたいの場合、路側に宣伝カーを停めて車道に向かってしゃべるのですが、車が通るたびにシャーベット状になった雪がバシャバシャと飛んで来るのです。
 やはりこの時期は、格好つけないで、「長靴にカッパ(又はスキーウエア)」でなければいけません。



  そういうことで、物理的には酷い目に遭いましたが、結構挨拶してくれる方もあって、まずは気持ちよくスタートしました。

 しかし、年末ギリギリまで、活動報告(年賀状ではありません)作成や郵送のための名簿整理などに追われていましたので、「年越し」「正月」の感慨もない、ただ忙しいだけの日々となってしまいました。

 これではイカンと思って、今晩、一年間の作戦を立て、新年の早い内に読む本を定めています。

  

夜明け前

2008年01月01日 | 政治全般

 夜明け前の闇は暗く
 進む僕らの足を止める
 冷たい風は荒波のように
 歌う僕らの頬を叩く
 けれど僕ら今歌う
 溢れるこの思いを
 心の鐘を鳴らし
 時は今 夜明け前

 ワーキングプア、生活保護世帯の増加、医療を受けられない人の増加、自衛隊海外派兵、企業の「偽装」の広がり、etc.・・。
 「日本はいつからこんなひどい国になったのだ」という、嘆きをどれだけの市民から聞いたことか。
 
  しかし、昨年は暗いニュースが溢れはしましたが、一筋の光も見えたように思います。
 夏の参院選での与党大敗とそれに続く、インド洋からの自衛隊撤退、高齢者医療制度や障害者自立支援法の一部見直し、薬害肝炎患者救済の動きなどなど、戦後日本の自民党政治の終焉がいよいよ間近と実感されました。

 「超大国」アメリカが世界で無法を続けていますが、イラク戦争でも、地球温暖化対策でも、世界で孤立を深めています。ラテンアメリカでは、民族自決・貧困克服を掲げる政権が次々に誕生し、発展しつつあるように見えます。

 発足後3年目に入った新鶴岡市の市政は、国の悪政・合併・官僚市政の三重苦、38名中34名与党のオール与党市議会という、「闇のまっただ中」という感じですが、そのことを憂う市民の声は、深く静かに広がっているという感触があります。


 冒頭の曲は、27年前、大学に入学して知った、ピート・シーガー(※)の「夜明け前の唄」です。
 戦争や貧困とたたかう世界の人々を40年以上も励まし続けている曲ですが、私も状況が厳しい時に、数知れず口ずさんできました。
 
 「夜明け前が一番暗い」と言われますが、人類社会は、長い目で見れば進歩し、発展しているんだナアと私は考えています。
 真剣に、しかし楽天的に、今年もやっていこうと思います。
 どうぞ宜しくお願いします。

 
(※)世界的音楽家です。知らない方は、ネットで調べてみて下さい。なお、「piート」ではありません、「bi-ト」です。念のため。

 「夜明け前の唄」は、おけら歌集/(うたごえサークル「おけら」)
のHPで聴けました。