本格的に高校野球を見始めて50年

 今から50年前の74年から私は高校野球を本格的に見始めたわけで、 当時の高校野球界はポスト江川卓。  ポスト江川卓の筆頭は土浦日大の工藤一彦、銚子商の土屋正勝、 横浜の永川永植の関東三羽カラスと呼ばれた関東勢の好投手3人が挙 げられていた。  甲子園での実績でいえば前年春の優勝投手の横浜・永川と前年夏 に江川に投げ勝った銚子商・土屋、そして74年春に話題を呼んだ土 浦日大・工藤の3人が特に話題になっていたのだ。  この3人に鹿児島商・堂園喜義に県予選で勝って夏出場した鹿児島 実・定岡正二の4人が高校四天王といわれていた。 . . . 本文を読む
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意外に高野連はよくやっている?

 春と夏の甲子園などを主催する高野連といえば保守的な考えを持 つ組織の代名詞として度々、進歩的なスポーツファンから批判され ている。  確かにアマチュアリズムの権化といわれていた佐伯達夫が会長を 務めていた昭和の時代は独善的な運営が目立っていたのだが、特に 平成以降は昭和の時代では考えられなかった休養日を入れる日程の 緩和や延長タイブレークなどを導入するなど改革している感がある。  昭和の時代は78年から81年までは2日目以降4試合日が続きベスト 16の10日目&11日目は3試合日となり3日間で8試合行っていたのを 82年からベスト16を1日4試合を2日間で消化する一方で5日目と9日 目を3試合日にして雨天中止がある試合を組み込んで4試合にしていた。 . . . 本文を読む
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夏の甲子園で朝夕2部制導入は一歩前進

 先日8月7日から始まる今年の夏の甲子園大会が3日目まででは あるが、午前と午後からの2部制で行われる事が決定したようだ。  暑さがピークを迎える14:00頃の試合を避けるのが目的だが、 特筆すべきは開会式が行われる初日は最終試合の第3試合が18: 30開始となっている事。  これ確実にナイトゲームに入る時間帯であり昭和の時代には ナイトゲームで行う事を高野連は忌避していたのを考えると、 長足の進歩だと思うし焦熱対策とすれば現実的な措置だと思う。  思えば21年夏に大会3日目が台風崩れの天候で、3日延期され た事から11:00から4試合行われた事があった。 . . . 本文を読む
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低反発バットが導入されても時計の針は戻らない

 健大高崎の初優勝で幕を閉じた今年の選抜高校野球は‘飛ばない バット’といわれる低反発バットが導入され、ホームラン数がラン ニングHR1本を含む3本に激減した事が最大の話題になった。  たしかに外野手の頭を越えていく打球は少なくボテボテのゴロや 内野と外野の間に力なく飛ぶフライが目立ち、犠打や盗塁などの小 技を絡めるシーンが目立っていたが優勝した健大高崎は2回戦まで こそ長打がなかったものの準々決勝以降は複数の長打が出ている。  しかも準々決勝&準決勝で3本、決勝で2本出ている長打がいずれ も得点に絡んでおり効果的な形で出ていた事が分かるし単打のみで は厳しいのも事実。 . . . 本文を読む
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池田高校がメジャーになって50年

 3月31日に健大高崎の優勝で終わった今年のセンバツ高校野球 だが、今から50年前の74年は今日4月6日が決勝で先日2年連続準 優勝だった報徳学園が池田に3-1で勝って初優勝を飾っている。  報徳は住谷正治~東芳久の継投で勝ち進んで優勝したのだが、 今大会の主役はベンチ入り11人で戦って決勝まで勝ち進んだ池田 で‘さわやかイレブン’と呼ばれていた。  前年秋の四国大会で高知・丸亀商に勝って決勝で新居浜商に敗 れたものの準優勝して乗り込んだ甲子園では開幕戦で函館有斗に 4-2で勝つと2回戦で夏準優勝する防府商に3-1、準々決勝では 中国大会準優勝の倉敷工に延長12回2-1で勝ち準決勝では和歌山 工に2-0で勝って決勝進出したのだ。 . . . 本文を読む
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もはや1枚エースでは甲子園で勝ち進むのは厳しい

 健大高崎の優勝で幕を閉じた今年のセンバツ高校野球を見て いると実感するのが複数投手制だ。  今大会1回戦で完投して勝ったのは阿南光・創志学園・広陵・ 常総学院の4校で敗れたのは田辺・近江・京都外大西・東海大福 岡・京都国際・愛工大名電の6校。  2回戦になると2試合連続完投で勝ったのは阿南光のみで広陵は 青森山田に逆転負けしており、星稜-八戸学院光星の2校の投手が 完投したが両者共に初戦はフルイニング投げてない。  ここで注目したいのはベスト8に入った阿南光で絶対的エースの 吉岡暖が四国大会4試合全て投げ抜いて出場したのだが、当然のよ うに1回戦の豊川戦と2回戦の熊本国府戦は共に完投勝ちし迎えた 準々決勝の星稜戦は中2に開けているが控えの大坂将太が先発。 . . . 本文を読む
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広島商が14盗塁しながら敗れ夏春連覇を逃す

 今から50年前の今日4月1日に行われたセンバツ高校野球大会5日目 第3試合で前年夏の優勝校の広島商は、大分商と対戦し14盗塁に成功 しながら3-2で競り負け夏春連覇を逃した。  この日は今年同様月曜日で家族でわらび取りに行って帰ってきた ら始まったばかりだったが、1回に広島商が1アウト後2番が四球で 出塁すると相手エラーと2つの盗塁を絡めて早くも1点を先取。  3回表に大分商は四球で出塁した1番を送り3番のタイムリーで追 い付くと4番もヒットで続き4つの四球を選んで押し出し2つで3-1 と逆転し、4回裏に広島商はヒットで出塁した5番が2つの盗塁で3 塁に進み7番のタイムリーで1点返すが以後毎回ランナーを出しな がら大分商は凌いで逃げ切ったのだった。  スタッツを見るとヒット数は大分商5に対し広島商は7で、四死 球は大分商8に対して広島商は4。 . . . 本文を読む
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健大高崎が選抜初優勝

 3月18日に開幕した今年の選抜高校野球も今日が決勝戦。  途中大会6日目が雨で2日中止になり準決勝と決勝の休養日が なくなったものの、健大高崎・報徳学園共々複数投手を擁して 勝ち上がってきただけにあまり影響はないだろう。  両校は昨年も初戦で対戦しており報徳が高崎に7-2で勝って いるのだが、バッテリーで経験しているのは報徳のエース間木 と高崎のキャッチャー箱山の2人。  先発は順当なら報徳・今朝丸ー高崎・佐藤と思われるが、左 手を痛めていると思われる佐藤のコンディションがカギを握る だろう。  . . . 本文を読む
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2024選抜高校野球:第10日

 準々決勝から1日の休養日を挟み今日と明日で準決勝が行われ 優勝が決まるのだが、2試合とも魅力的なカードになっている。  第1試合は明治神宮大会王者の星稜が機動力+パワーも兼ね備 えた健大高崎の挑戦を受ける形だが、準々決勝では高崎のエース 佐藤が左手の指を痛めているのが気がかりで星稜も3試合で計9盗 塁の機動力を持っておりどちらが勝るか。  第2試合は勢いに乗る中央学院と死のブロックを勝ち抜いた報徳 学園が対戦するのだが、前半型の中央学院に対し堅い守りで粘って 凌ぎ後半勝負の報徳学園という図式になるのだろう。  それにしてもベスト4のうち健大高崎以外は3人の投手が登板し ているし、高崎も2人の投手のリレーで勝ち上がっているのを見る と最早1人の投手に頼るスタイルでは勝ち進めないのが分かる。 . . . 本文を読む
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2024選抜高校野球:第9日

 いよいよ大会の華ベスト8で東北1・関東3・北信越1・近畿2に 四国1という陣容だが、準々決勝の注目カードは第4試合の大阪桐 蔭vs報徳学園。  昨秋は大阪桐蔭が勝っているのに対し、昨年の春は報徳が逆転 勝ちしているのだが昨日からの連戦になるので投手陣の層の厚さ がカギを握る事になる。  第1試合は2試合を完投している阿南光の吉岡が星稜打線を抑え こめるのかが焦点で、総合力では星稜が上なだけに吉岡の踏ん張 りがカギとなる。  関東勢同士の第2試合は健大高崎の機動破壊+好投手・佐藤と 山梨学院の機動力を絡めた攻撃になるのだが、勝者のメンタリテ ィが付いた山梨学院が高崎の揺さぶりに動じるかどうか。  第3試合は中央学院が広陵に逆転サヨナラ勝ちした青森山田の 勢いを止められるかで、連戦だけに投手リレーの見極めが焦点に なる。 . . . 本文を読む
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2024選抜高校野球:第8日

 ベスト8の残り4校が決まる大会8日目の注目カードは第4試合 の報徳学園vs常総梨学院。  初戦でタイブレークで逆転サヨナラ勝ちした報徳に対し常総 のエース小林が中1日で抑えられるか。  第1試合は初戦で耐久の好投手・冷水から13安打放った強打の 中央学院相手に、初戦で接戦を制した宇治山田商がどこまで粘れ るか。   第2試合は広陵の好投手・高尾と青森山田打線だが、共に中1 日挟んで4試合行う事を考慮しながら戦う必要があるので投手の 起用方がカギを握る。  第3試合は大阪桐蔭打線を神村の複数投手陣が、何点に抑えら れるか。 . . . 本文を読む
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2024選抜高校野球:第7日

昨夜来の雨の影響で7日目は当初予定されていた3試合のうち 第3試合が明日に順延され、本来9:00開始の第1試合が13:30 開始に変更された。  この日の注目カードは第2試合の創志学園vs山梨学院  初戦で完封勝ちした創志学園の左腕・山口を同じく初戦で左 の好投手・田中から7点を奪った山梨学院打線を打ち崩せるかが 注目だが、逆に言えば山口は山梨打線に複数得点される事だけ は避けたい。  第1試合は初戦で1-0サヨナラ勝ちした明豊と機動力の健大高 崎打線の対決だが、初戦で1点しか取れなかった明豊打線が高崎 の左腕・佐藤を打ち込めるか。 . . . 本文を読む
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2024選抜高校野球:第6日

 雨で2日間順延された6日目の注目カードは、第2試合の八戸学院 光星vs星稜。  共に左腕の好投手を持つ両校が激突するわけだが初戦で156球を 投げた光星・洗平がどこまで投げられるかというのも見どころで、 継投になる可能性が高いと思われるから投手陣の層の厚さが明暗を 分けるだろう。  1回戦最後の第1試合は右の蜂谷や左の猶明ら2年生投手陣が充実 している日本航空石川が、優勝経験のある常総学院に挑む展開でプ ロ注目の小林を攻略できるか。  第3試合は継投で近江に競り勝った熊本国府と久しぶりの勝利を 挙げた阿南光の対戦だが、初戦で完投した阿南光の大黒柱・吉岡に とって2日間の順延はありがたいと思われるのでできがカギを握る だろう。 . . . 本文を読む
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2024選抜高校野球:第5日

 5日目の注目カードは第3試合の愛工大名電vs報徳学園。  大会屈指の好カードで昨年準優勝の報徳は好投手・今朝丸が健在 だが、岩見を中心にした名電打線が報徳の投手陣を攻略できるかが 焦点になる。  第1試合は昨夏ベスト4のメンバー10人が残った神村が関東王者・ 作新に挑むのだが、作新のエース小川を神村打線が打ち崩せるかが 最大の見どころだろう。  第2試合は優勝候補筆頭の大阪桐蔭の巨大戦力に北海道王者で昨夏 ベスト16の北海が挑む形だが、堅実な守備から接戦に持ち込めるかが カギを握る。 . . . 本文を読む
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2024選抜高校野球:第4日

 4日目の注目カードは第2試合の広陵vs高知。  中国王者と四国王者の対戦で昨年選抜ベスト4の原動力とな ったエース高尾が健在の広陵と、本格派右腕2枚リレーで勝ち 上がった高知の投手戦が予想される。  第1試合はチーム打率,366の宇治山田商とチーム打率,356の 東海大福岡の対戦だが、打線が強力で粘りが身上なだけに両 校投手の踏ん張りが焦点だろう。  第3試合は2枚エースを擁して東北大会を制した青森山田と、 秋の全10試合で失点はわずかに9という中崎を擁し近畿ベスト 4の京都国際の対戦で特に中崎の出来がカギを握るだろう。 . . . 本文を読む
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