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【国立天文台】 10月16日、今日の1枚、""中性子星の連星をつくる、外層が大きく剥がれた星の超新星爆発を発見""

2018-10-16 23:43:33 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

(超新星)




超新星 iPTF14gqr の出現前と出現後の画像。破線の丸で囲まれた部分が超新星。超新星出現前のスローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)による画像(赤、緑の2色合成画像、左)と、2014年10月19日の超新星出現時のパロマー60インチ望遠鏡による観測画像(赤、緑、青の3色合成画像、右)。(クレジット:SDSS/Caltech)


① ""中性子星の連星をつくる、外層が大きく剥がれた星の超新星爆発を発見""

2018年10月12日 |研究成果

2017年、連星を成す二つの中性子星の合体現象が、重力波と電磁波を用いた観測によって世界で初めて捉えられました。実は、中性子星どうしの連星が作られる条件はたいへん難しいと考えられており、その形成過程はこれまで明らかになっていませんでした。

この問題を解決するために、次のような理論が唱えられてきました。中性子星と連星を成している星の外層が大きく剥がれ、その状態で超新星爆発を起こすと、結果、中性子星どうしの連星が作られるという説です。

そしてついに、この理論で予測された外層が大きく剥がれた超新星とよく一致する特徴を示す超新星が、過去の観測データからこのたび発見されたのです。これは、中性子星どうしの連星を形成すると考えられる超新星爆発を、世界で初めて捉えた観測と言えます。


(超新星の光度曲線)




シミュレーションで予測された超新星の光度曲線(オレンジ色の破線)と、実際に観測された超新星 iPTF14gqr の光度曲線(黒丸)。超新星爆発後3日程度までは爆発の衝撃波が冷えていくために、急激に減光する。爆発後5-10日の間には超新星爆発で作られた放射性物質が崩壊する熱によって明るく光り、光度のピークに達する。シミュレーションと観測結果がよく一致していることが分かる。(クレジット:De et al. Science 2018 を改変) オリジナルサイズ(404KB)

中性子星は、大質量星が進化の最終段階で重力収縮が進み超新星爆発を起こした際に作られる、超高密度な天体です。二つの中性子星から成る連星が形成されるためには、連星を作る二つの大質量星それぞれが超新星爆発を起こす必要があります。

二つのうちより重い星が先に爆発をして中性子星が作られます。この際には連星系の一部の物質が放出されるのみですが、問題になるのはこの後に爆発する星です。引き続き残りの星が通常の超新星爆発を起こすと、連星系を作る物質が一気に失われ力学的に不安定になります。その結果、連星系が壊れてしまい中性子星どうしの連星が形成されないのです。では、中性子星の連星はどのようにして作られるのでしょうか。

この疑問に対して、国立天文台理論研究部の守屋尭(もりや たかし)特任助教らの研究チームは、2013年に次のような説を唱えました。後から超新星爆発を起こす星は、先の爆発で作られた中性子星の重力の影響で、水素やヘリウムでできた星の外層がほとんど剥がれてしまう場合があります。

この状態で超新星爆発を起こすと、爆発で放出される物質がきわめて少ないために力学的に不安定にならず、連星系が壊れることはありません。こうして中性子星どうしの連星が形成されると考えることができます。さらにこの場合、後から爆発する星は爆発の直前に希薄な広がったヘリウムの層を周りに形成する可能性があることも指摘しました。

このように外層がほとんど剥がれた星が起こす超新星爆発は、どのような天体として観測されるのでしょうか。2017年、守屋氏はシミュレーションを行い、次のような予測をしました。爆発のエネルギーが通常の超新星爆発の10分の1程度と小さいこと、超新星爆発後5日から10日後の間に最も明るくなること、さらに具体的なスペクトルの時間変化などについても予測できました。そして、このシミュレーションで予測した天体とたいへんよく一致する超新星が、パロマー突発天体観測プロジェクト(intermediate Palomar Transient Factory : iPTF)の観測データからこのたび発見されたのです。

米国のカリフォルニア工科大学のキシャライ・デ氏が率いる研究チームが2014年に観測した超新星「iPTF14gqr」です。この超新星は、通常の超新星よりも爆発エネルギーが小さく、爆発時に放出された物質がきわめて少ないことを示していました。

さらに、超新星爆発後に行われた分光観測から、この天体の周囲には希薄なヘリウムの層が広がっていることが分かりました。これらの観測結果は、シミュレーションで予測した外層が大きく剥がれた超新星の特徴とよく一致しています。これは、中性子星どうしの連星を形成すると考えられる超新星爆発を、世界で初めて捉えた観測になります。

「中性子星どうしの合体は、金やプラチナなどの重要な元素を作り出す現象です。今後、重力波や電磁波を用いた観測で中性子星の合体を捉えること、中性子星どうしの連星を作る超新星爆発を多く観測することで、元素が形成される現場への理解がさらに進んでいくと考えています」と、守屋氏は今後の展望を語っています。

本研究の予測計算には、国立天文台が運用する計算機群「計算サーバ」とスーパーコンピュータ「アテルイ」が用いられました。

本研究は、2018年10月12日付の米国の科学雑誌『サイエンス』に掲載されました。 De et al. 2018, “A Hot and Fast Ultra-stripped Supernova That Likely Formed a Compact Neutron Star Binary”

※ この研究論文を理解するには、まず重力とそれに関連する概念をを知らなければ
  ならないようです。
   具体的に言うと、この論文の中にキーワードとして幾つか出ています。
  1. 重力波
2.重力収縮
3.中性子星の"重力"の影響で…
 ➡ 1.重力波に関しては、時空の歪みが光速で飛翔していることであり、重力波の
    存在は、アインシュタインの「一般相対性理論」で予見されていました。
     そして、重力波の存在を裏付ける間接的な証拠は、 当時世界最大の直径
    305メートルの ※A アレシボ電波望遠鏡(プエルトリコ)により、わし座の方向
    に二つのパルサー ** 前に一度、取り上げた「超高密度の中性子星」の発見に
    よって得られていました。

   (連星パルサーのイメージ画像)




 ※ 重力波[編集]

PSR J0737-3039は、公転周期が短く、天体が重い連星系のため、重力波の放出による軌道の減少が顕著である。PSR J0737-3039の軌道は、1日あたり7mm減少していると推定されている。パルサー同士の連星系は、重力波の検出を試みる実験では理想的な対象である[4]。ただし、PSR J0737-3039の重力波による変動は、LIGOでも1アトメートル(10-18m)のオーダーである[5]。

また、この減少速度から推定すると、PSR J0737-3039は、85万年後には互いに衝突すると予想されている[4][6]。このことは、以前考えられていたものより、中性子星同士の連星の衝突頻度が高いということを示している[4]。これは重要で、中性子星同士の衝突が、金などの重元素を生み出しているという理論があるからである。中性子星同士の衝突は、宇宙最大の高エネルギー現象の1つであると推定されており、中心部の温度は1兆℃まで加熱されると推定されている[7]。衝突後、大きな中性子星になるのか、それともブラックホールへと重力崩壊するのかは分かっていない。

 ➡ ※ 参照動画 (youtube); 重力波で知る宇宙の不思議
2017/04/13 に公開

2016年開催のサイエンスアゴラでのJST主催の「限界に挑戦する光科学」シンポジウムにおいて、物理、化学、生物の分野でご活躍の三名の先生方に最先端の研究をわかりやすく、また楽しくお聞かせ頂きました。
物理分野の安東正樹先生は、日本の重力波天文学をリードされている新進気鋭の研究者です。2016年の物理分野に大きな衝撃を与えた重力波観測に関して、重力波とは何か、その観測の原理、国内での観測準備、国際連携の必要性などのお話を頂きました。

   ※A アレシボ電波望遠鏡 (wikiipedia)



   アレシボ天文台(アレシボてんもんだい、Arecibo Observatory)はプエルトリコのアレシボにある電波天文台。米国科学財団(NSF)との協力協定のもと、国立天文学電離層センターの一部として、SRIインターナショナル、宇宙研究大学連合、プエルトリコ・メトロポリタン大学により運営されている。1963年に建設され、単体では世界最大の電波望遠鏡として知られていたが、2016年に中国の500メートル球面電波望遠鏡(FAST)が完成したことにより、世界最大の地位からは降りることとなった[1]。

  ※ 面白いですが、難しくもあります。
この項は、続きます。 to be continued…

【msn/ロケットニュース24 】 10月16日13:22分、""【またかよ】「都道府県の魅力度ランキング2018」が発表される → 最下位は6年連続で… ""

2018-10-16 21:09:12 | 旅行・散歩…のんびり、ゆったりと心と身体のリフレッシュ!

(© ロケットニュース24 提供 (ロケットニュース24 / ソシオコーポレーション))




① ""【またかよ】「都道府県の魅力度ランキング2018」が発表される → 最下位は6年連続で… ""

P.K.サンジュン 2018/10/16 13:22

018年10月15日、株式会社ブランド総合研究所が「地域ブランド2018」を発表した。今年で13回目となるこの調査は、魅力度やイメージ、認知度など全84項目を数値化して導き出されたランキングとなっている。

先に結果を申し上げてしまうと、今年も第1位には「北海道」が輝いた。10年連続の1位は殿堂入りクラス級の快挙と言っていいだろう。一方で最下位は……またしても “あの県” であった。あの県にお住まいのみなさん、どうか気を落とされませんように……。


・波乱が起きにくいランキング
認知、魅力、情報接触、観光意欲、居住意欲……などなど、全84項目からなる今回のランキング。昨年の78項目から6つ設問が増えているから、それだけ精度は高くなっていると考えていいハズだ。

冒頭でもお伝えした通り1位は10年連続の「北海道」で、次いで「京都」「東京」「沖縄」……と常連県が続いている。この結果は昨年と同様だから、なかなか波乱は起きにくいランキングなのかもしれない。

さて、注目は上位争いよりもむしろ “下位争い” だ。こちらも上位争い同様、いつものメンバーが熾烈な戦いを繰り広げているが、果たしてあなたが気になる県は何位だろうか? 以下で1位から最下位までを一気にご覧いただきたい。


・都道府県の魅力度ランキング2018
1位: 北海道
2位: 京都府
3位: 東京都
4位: 沖縄県
5位: 神奈川県
6位: 奈良県
7位: 大阪府
8位: 福岡県
9位: 長野県
10位: 長崎県
11位: 石川県
12位: 兵庫県
13位: 静岡県
14位: 宮城県
15位: 愛知県
16位: 千葉県 ★ ※ 何となく納得する順位か!?
17位: 広島県
18位: 鹿児島県
19位: 青森県
20位: 宮崎県
21位: 熊本県
22位: 富山県
23位: 大分県
24位: 秋田県
25位: 山梨県
26位: 岩手県
27位: 愛媛県
27位: 福島県
29位: 三重県
30位: 山形県
31位: 新潟県
32位: 島根県
32位: 高知県
34位: 香川県
34位: 岡山県
36位: 和歌山県
36位: 山口県
38位: 滋賀県
39位: 福井県
40位: 岐阜県
41位: 鳥取県
42位: 群馬県
43位: 埼玉県
44位: 栃木県
44位: 佐賀県
46位: 徳島県
47位: 茨城県

……まことに心苦しいが「6年連続最下位」という不名誉な記録を残してしまったのは、ある意味で絶対王者『茨城県』であった。ちょいちょい茨城県に足を運ぶ者としては解せない結果ではあるが、ここまでくれば「逆においしい」と捉えるのもありなのかもしれない。

また、人口が多く首都圏へのアクセスは良いものの、このランキングではサッパリ人気がない「埼玉県」が、昨年の44位から1つランクを上げ43位となっている。その他、「栃木県」と「群馬県」も40位以内に滑り込めなかったから、北関東とは相性の悪いランキングなのだろう。

ともあれ、実際に足を運んでみれば必ずいいところが見つかるハズ。茨城県の「国営ひたち海浜公園」ではコキアが見頃を迎えているから、紅葉狩りに出かけてみてはいかがだろうか。
参照元:地域ブランド調査2018(PDF)

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

【hazard lab】 10月16日11:38分、""中米コスタリカ・トゥリアルバ山で爆発的噴火あいつぐ!(動画)""

2018-10-16 20:53:59 | 海外震災状況(異常気象;ハリケーン、火山・地震・津波・感染症…)

(コスタリカ首都近郊のトゥリアルバ山。今月1日のようす(Red Sismológica Nacional, Costa Rica))




① ""中米コスタリカ・トゥリアルバ山で爆発的噴火あいつぐ!(動画)""

    2018年10月16日 11時38分

中米コスタリカでは今月5日以降、首都近郊の国立公園内にそびえるトゥリアルバ山で噴火が相次いでおり、地元の防災機関が監視体制を強化している。

 標高3340メートルのトゥリアルバ山は、コスタリカ国内で2番目に高い活火山で、2014年10月には過去150年間で最大規模の爆発的噴火が発生。翌2015年3月には、火山から30キロ離れたサンホセにも火山灰や火山ガスが及び、2つの国際空港が閉鎖される事態に発展した。

※ 富士山の標高が、3,776 mなので400m位、低い山です。動画は監視カメラで
  しょうが、噴火の様子は迫力あり過ぎです。

 同国立大学火山観測所(OVISICORI-UNA)や国立地震ネットワーク(RSN)などによると、現地時間5日夜7時47分、山頂付近に設置した監視カメラが激しい爆発をとらえた。噴火に伴って火口周辺数キロにわたって、マグマや巨大な噴石の飛散が確認されている。

噴火はその後も相次いでおり、8日から15日にかけて相次いで観測されている。とくに14日夜から15日早朝にかけては、大規模なマグマ爆発が断続的に発生しており、噴煙の高さは1000メートルを超え、空気振動を伴う火山性地震が続いているという。





【hazard lab】 10月16日10:51分、""南太平洋ニューカレドニア沖でM6.8 日本への津波は…?""

2018-10-16 20:38:05 | 海外震災状況(異常気象;ハリケーン、火山・地震・津波・感染症…)

(南太平洋のニューカレドニア沖でM6.8(USGS))




① ""南太平洋ニューカレドニア沖でM6.8 日本への津波は…?""

 2018年10月16日 10時51分

日本時間16日午前10時ごろ、南太平洋のニューカレドニア付近を震源とするマグニチュード(M)6.8の地震が発生したと、ハワイの太平洋津波警報センター(PTWC)が発表した。この地震による日本への津波の心配はないという。

 地震が発生したのは16日午前10時3分ごろ、仏領ニューカレドニアのロイヤルティ―諸島から東へ160キロほど離れた海域で、震源の深さは10キロ。

 太平洋津波警報センターは直後に「この地震による津波のおそれはない」と発表した。

 米地質調査所(USGS)によると、震源海域はオーストラリアプレートと太平洋プレートがぶつかり合う、世界でも最も地震活動が盛んなエリア。プレートの境界は南のニュージーランドまで伸びていて、1900年以降、この付近ではM7を超える巨大地震が15回発生しており、今年8月29日に発生したM7地震の際には、小規模な津波が観測されている。

(太平洋津波警報センターが地震発生を発表した(PTWC) )




※ 綺麗な海底地図です。

【hazard lab】 10月16日10:14分、""国内で7年ぶり 寺の宿坊で42人が集団赤痢 山梨県""

2018-10-16 20:23:59 | 健康・病気; 新薬・新治療法、 老化、リコール、感染症コロナウィルス!

(宿坊で提供した食事が原因で集団赤痢が発生(龍樹華院 清水房HPより転載))




(赤痢菌の顕微鏡写真(国立感染症研究所) )




(宗派を問わず誰でも利用できる宿坊で人気だった(清水房パンフレットより) )




① ""国内で7年ぶり 寺の宿坊で42人が集団赤痢 山梨県""

 2018年10月16日 10時14分

山梨県は15日、同県身延(みのぶ)町の寺院が運営している宿坊で今月2日と3日に宿泊した40代から90代の42人が、赤痢菌による集団食中毒を発症したとして発表した。

 集団食中毒が発生したのは、同県南西部に位置する南巨摩郡身延町の宗教法人「清水房」。県福祉保健部衛生薬務課によると、今月10日、宿坊を利用した県外の2グループが発熱や下痢、腹痛、吐き気などの症状を訴えているという情報を受けて、峡南保健所が調査した結果、2日と3日に同施設で提供された食事を食べた72人のうち、42人が食中毒症状を発症。

 患者9人の便から赤痢菌が検出されたことなどから、集団食中毒だと断定し、清水房を15日から3日間の営業停止とすることを決めた。

 この二日間に清水房が提供した食事は、エビフライ、魚フライ、もずく、ゆば刺し、こんにゃく刺しのほか果物などという。患者は全員快方に向かっており、保健所が感染原因となった食事の特定を急いでいる。

 赤痢菌は、食物や水、手指を介して感染する大腸菌の一種で、1〜5日間の潜伏期間を経て発症する。国内では2011年以降の発生はなく、山梨県では初めての感染例だという。