(ランドスペース社のロケット「朱雀1号」が人工衛星の軌道投入に失敗(LANDSPACE 藍箭航天 ))
(朱雀1号(Zhuque-1))
(ゴビ砂漠に近い甘粛省の酒泉衛星センターで打ち上げが行われた(LANDSPACE 藍箭航天 ) )
(1段目と2段目のロケット切り離しは成功したが…(LANDSPACE 藍箭航天 ) )
① ""中国宇宙企業ランドスペース ロケット打ち上げも衛星投入に失敗(動画)""
2018年10月30日 16時01分
中国の民間宇宙企業ランドスペース社は、今月27日午後、同国内陸部にある酒泉衛星センターから、ロケット「朱雀1号」を打ち上げたが、搭載していた人工衛星の軌道投入に失敗した。
ランドスペース(藍箭航天)は、北京の経済技術開発特区に2015年に設立された商業用ロケットの開発に取り組む民間ハイテク企業だ。北京時間今月27日午後4時、ゴビ砂漠に近い甘粛省酒泉衛星センターから3段式ロケット朱雀1号の打ち上げを実施。
1段目と2段目のエンジン燃焼と切り離しは予定通り成功したものの、3段目で何らかのトラブルが発生。国営放送「中央電視台(CCTV)」の放送衛星「未来」の軌道投入に失敗した。
朱雀1号は直径1.35メートル、全長19メートル、総重量27トンで、上空500キロの軌道に重さ200キロまでの人工衛星を運ぶことを目的に設計された。
今月初めにドイツ・ブレーメンで開かれた国際宇宙会議(IAF)での発表によると、同社は現在、2020年の試験開始を目標に、一回り以上大きな朱雀2号の開発を進めている。朱雀2号は、メタンと液体酸素を燃料としており、機体を再利用できるよう垂直着陸の技術開発を目指しているという。
② 中国ランドスペース、「朱雀1号」ロケットを2018年中に打ち上げ
過去記事 ; soraeより引用、 2018.8.9
中国ランドスペース(Landspace)は初となるロケット打ち上げを2018年第4四半期(10月〜12月)に実施することが、海外にて報じられています。この打ち上げでは、中国テレビ局の小型人工衛星も搭載されるようです。
ランドスペースが打ち上げるのは、3段式の固体ロケット「朱雀1号(Zhuque-1)」。そしてペイロードとしては、太陽同期軌道へと投入されるCCTVの科学実験・リモートセンシング衛星が搭載されます。またこれは、中国民間企業による初の軌道打ち上げとなる予定です。
朱雀1号は全長19m、直径1.35mの個体ロケットで、高度500kmの太陽同期軌道へと200kg、高度300kmの地球低軌道に300kgのペイロードを投入できます。またランドスペースは2020年の打ち上げを目指し、全長48.8mで直径3.35mの液体ロケット「朱雀2号(Zhuque-2)」も開発しています。こちらは先述と同高度の太陽同期軌道に2トン、地球低軌道に4トンのペイロードが投入できます。
Image Credit: ランドスペース
■Landspace of China to Launch First Rocket in Late 2018
https://www.space.com/41382-landspace-china-first-rocket-launch-2018.html
(文/塚本直樹)