(朝日と富士山)
※ 相場の注目は早くも2019年へ。雑誌もそろそろ「新年特集号」に、段々、師走の
気分になって来ました。
① ""朝イチ情報、<相場の読み筋>""
12月3日更新 : 18/12/3 8:10(更新予定時間:8:30頃)
前週末11月30日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比199.62ドル高の2万5538.46ドル、ナスダック総合指数が同57.455ポイント高の7330.537ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が15億2275万株、ナスダック市場が23億5658万株だった。12月1日の米中首脳会談おける貿易協議前に、交渉が進展するとの期待感から買いが優勢となった。また、28日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演以降、追加利上げ観測が後退。米10年物国債の金利が低下(価格は上昇)したことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやインテル、コカ・コーラなどが値上がり率の上位に入っている。
12月3日の東京株式は続伸後、上値を試す場面もありそう。注目された米中首脳会談で、米国が中国に対する追加関税の発動を90日間猶予することで合意。当面は、両国の対立激化が回避されることから、先行き不透明感が後退して買いが先行するとみられる。
日経平均株価は11月8日の2万2583円が意識されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(前週末11月30日終値113円46-48銭)とやや円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同129円13-15銭)と円高に傾いている。
11月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所終値比70円高の2万2420円だった。
🌸 <きょうの個別材料>
○プラス材料
大和コン<3816.T>―売上が堅調に推移し販管費の削減策も奏功、19年7月期第1四半期(18年8-10月)の連結決算は2ケタ増益に
JSB<3480.T>―家賃関連売上高が順調に推移、18年10月期の連結業績予想を上方修正
●マイナス材料
田中化研<4080.T>―公募増資と第三者割当増資により発行済株式数が最大で29.2%増加、1株利益の希薄化を警戒も
ファンドクリ<3266.T>―18年11月期の連結業績予想を下方修正、損益が赤字に転落へ
上記の材料はあくまでも相場の参考です。個々の銘柄の株価位置、あるいは相場の流れなどにより、その反応は不確定です。
🌸 <きょうの狙い>井関農=6日続伸、現地大手と技術・業務提携契約しインド市場へ本格進出更新 : 18/12/3 8:10(更新予定時間:8:30頃)
井関農機<6310.T>が6日続伸。株価は前日比49円高の1854円まで値を上げた。
29日引け後に、インド国内第2位の大手農機メーカーであるTAFE社と、インド亜大陸におけるTAFE社による同社製品の販売や中型トラクタの製造等を目的とした、技術・業務提携契約を締結したと発表したことが材料視されている様子。同社はこれまで、世界最大のトラクター市場であるインド国内において、TAFE社を通じて田植機の試験的な販売を行ってきたが、今般、インド市場に本格進出を図るにあたり、TAFE社と技術・業務提携を行うことで合意したという。
30日終値は、前日比42円高の1847円。
🌸 <ダイジェスト>
リゾートトラ、下値切り上げ続く、会員制ホテル事業が好調更新 : 18/12/3 7:30
リゾートトラスト<4681.T>が続伸。年初来安値(1626円、10月26日)を底に下値切り上げの動きが続いている。
会員制リゾートホテルを全国展開。19年3月期予想の連結経常利益は前期比0.4%増の195億円。前期に稼働した「エクシブ六甲 サンクチュアリ・ヴィラ」(神戸市)の運営収益が通年で寄与するうえ、会員権販売や会員制の高級人間ドックなども順調に推移している。システム投資や償却費などが利益を抑制するが、増収効果で吸収する。
株価は、年初来高値(2727円、1月26日)をピークに下げトレンドを続けてきたが、年初来安値をつけた後は、リバウンドの動きを強めている。上値での戻り売り圧力は小さく、継続した買いが期待できそうだ。
30日終値は、前日比9円高の1867円。