(富士山と水流)
① ""朝イチ情報、<相場の読み筋>""
<相場の読み筋>12月21日更新 : (更新予定時間:8:30頃)
20日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比464.06ドル安の2万2859.60ドル、ナスダック総合指数が同108.420ポイント安の6528.407ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が13億9476万株、ナスダック市場が30億8949万株だった。
欧州主要株式市場で株価が下落したことや、前日までの弱い地合いが継続し、NYダウは一時680ドル近い下げを演じる場面もみられた。また、連邦政府予算の一部が21日に期限を迎え、閉鎖の可能性が警戒されたことも重しとなったようだ。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやユナイテッド・テクノロジーズ、ウォルマートなどが値下がり率の上位に入っている。
21日の東京株式は、弱含みの展開が続きそうだ。
日経平均株価はきのう20日、9カ月ぶりに年初来安値を更新。TOPIX(東証株価指数)も連日で年初来安値を塗り替えるなど、軟地合いが続いている。買い手掛かりに乏しいなか、落ち着きどころを探る動きとなりそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(20日終値は111円85-87銭)、ユーロ・円が1ユーロ=127円台の前半(同127円67-71銭)と円高に振れていることから、輸出関連銘柄は軟調な展開を強いられそうだ。引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動きに対し、神経質な動きとなることも想定される。
20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ファナック<6954.T>、ファーストリテ<9983.T>、ソフバンG<9984.T>などを中心に、20日の東京終値に比べほぼ全面安。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所終値比135円高の2万345円だった。
🌸 <きょうの個別材料>
○プラス材料
カンロ<2216.T>―既存主力ブランド商品が伸長、18年12月期の単体業績予想を上方修正
オプトエレク<6664.T>―当初予定してなかった単発かつ大口の案件が複数発生し、18年11月期の連結利益予想を引き上げ
●マイナス材料
カルナバイオ<4572.T>―18年12月期の連結業績予想を下方修正、赤字幅が拡大へ
上記の材料はあくまでも相場の参考です。個々の銘柄の株価位置、あるいは相場の流れなどにより、その反応は不確定です。
🌸 <きょうの狙い>更新 : (更新予定時間:8:30頃)
日本オラクル<4716.T>は20日大引け後、19年5月期第2四半期(6-11月)の単体決算を発表した。
営業利益は前年同期比11.1%増の277億4300万円だった。クラウドサービスが伸び、採算の高い保守・運用サービスも堅調だった。
通期予想は売上高と1株利益をそれぞれレンジで開示している。売上高は前期比1.0%増から5.0%増、1株利益は305円から315円。期初の予想をそれぞれ据え置いた。
20日の終値は前日比270円安の6680円。
🌸 <ダイジェスト>
JESHD、調整進み押し目買い好機、増額で買い安心感更新 : 18/12/21 7:30
ジャパンエレベーターサービスホールディングス(JESHD)<6544.T>は、年初来高値(2235円、11月16日)から、直近安値(1661円、12月18日)までの調整が進み、反落場面は押し目買い好機となりそうだ。
エレベーターの保守・保全、リニューアルを展開している。19年3月期予想の連結経常利益は前期比38.2%増の18億5000万円と増益幅を拡大させる。期初予想は同19.5%増の16億円だった。
4万台を超える保守契約台数をテコに保守・保全業務が拡大し、リニューアルも伸びる。価格競争力を武器にした提案営業が奏功するなど、増収効果で人件費や開発費を吸収する。
増額で買い安心感が大きい。20年3月期も好調な流れが続く可能性が高い。株価は見直し買いを誘いやすい水準まで下落している。
20日終値は、前日比70円安の1717円。
建設技研、増額期待の買い継続更新 : 18/12/21 7:31
建設技術研究所<9621.T>がしっかり。増額期待の買いが継続し、需給の改善も後押しをし、一段高が期待できそうだ。
総合建設コンサルタント大手で、河川や道路分野に強みを持つ。18年12月期第3四半期(1-9月)の連結経常利益は前年同期比54.0%増の23億6900万円だった。通期予想(前期比18.0%増の29億5000万円)に対する業績進ちょく率は80.3%と高い。
英国の技術コンサルのウオーターマンの買収効果が通年で寄与するうえ、国内では老朽インフラの長寿命化の需要を取り込む。エンジニアの採用で人件費も増えるが、受注単価の上昇など増収効果で吸収する。
19年12月期も英コンサル買収効果で海外事業が拡大し、国内は河川や道路などの維持管理の伸びが続く。
20日終値は、前日比25円安の1522円。
メイコー、下方硬直性強く、増額を評価局面更新 : 18/12/21 7:32
メイコー<6787.T>の急落場面は狙い場となりそうだ。
株価は、年初来高値(3560円、10月17日)をピークとした調整が進むなか、11月9日には19年3月期の連結業績を増額するなど、売り込む理由が見当たらない。増額に伴う好業績を評価する局面が訪れよう。
自動車向けやスマートフォン向けプリント配線板を主力に展開している。19年3月期予想の連結経常利益は前期比87.7%増の90億円と増益幅を拡大させる。期初予想は同41.8%増の68億円だった。車載やスマートフォン向けなどにプリント配線板が伸びる。
特に、車載向けは、車の電装化や自動運転支援技術の進展が追い風となる。スマートフォン用は新興国向けに伸びる。利益面では、貴金属価格の上昇で仕入れコストが膨らみ、人件費も増えるが、増産効果に伴う増収効果で吸収する。
20日終値は、前日比202円安の1753円。
ビーイング、増額をテコに持ち直し期待、土木工事積算システム新版の販売好調更新 : 18/12/21 7:33
ビーイング<4734.T>は、増額をテコに持ち直しの動きが期待できそうだ。20日の終値は前日比24円安の750円。
建設関連事業積算ソフトでシェアトップの「Gaiaシリーズ」を筆頭に、建設建築業向けソフトを販売している。
19年3月期予想の連結経常利益は前期比41.0%増の4億6000万円と増益幅を拡大させる。期初予想は同22.7%増の4億円だった。
建設関連事業積算ソフト「Gaiaシリーズ」で、昨年投入した新版の「Gaia10」の販売が好調で、設備関連セグメントでは、前期に実施した営業施策面でのテコ入れが奏功した。設備CADの販売が復調となったことも寄与する。開発費や人件費も増えるが、増収効果で吸収する。
株価は、下方硬直性が強く、戻り売りをこなしながら上値を試す可能性が高い。
20日終値は、前日比24円安の750円。