(ニューヨーク景観)
① ""あさイチ情報、<相場の読み筋>""
<相場の読み筋>12月27日更新 : (更新予定時間:8:30頃)
26日の米国株式は、大幅に反発した。NYダウが24日終値比1086.25ドル高の2万2878.45ドル、ナスダック総合指数が同361.435ポイント高の6554.355ポイントで取引を終了した。NYダウの上げ幅は、08年10月13日の936.42ドルを超え、過去最大となった。出来高概算は、ニューヨーク市場が10億6684万株、ナスダック市場が24億8066万株だった。
24日まで大幅に4日続落していたこともあり、短期的な戻りを狙った買いや、買い戻しが先行。NY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が、4日ぶりに急反発したことに加え、米マスターカードが、年末商戦の売上高が前年比5.1%増の8500億ドル(約94兆円)に達したと発表したことも支援材料となった。NYダウ採用の全30銘柄が上昇し、ナイキやアップル、ビザなどが値上がり率の上位に入っている。
27日の東京株式は続伸後、戻りを試す場面がありそう。
現地26日の米国株高を受け、朝方から買いが先行する動きとなろう。日経平均株価はきのう26日に、一時1万9000円割れをみせた後、下げ渋る動きをみせていたこともあり、底打ち感から押し目を拾う動きが強まる可能性もある。
為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(26日終値は110円42-43銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の半ば(同125円90-94銭)と円安に振れている。為替の落ち着きから、輸出関連銘柄に見直しの動きがありそうだ。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINE<3938.T>、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>などを中心に、26日の東京終値に比べ全面高だった。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所終値比635円高の2万25円。
🌸 <きょうの個別材料>
○プラス材料
メドレックス<4586.T>―欧州で特許出願中の「薬剤と有機溶媒と親油性膏体基剤と粉体を配合した貼付製剤組成物」について、欧州特許庁から特許査定を受ける
三益半導<8155.T>―売上総利益の増加で販管費増を吸収、19年5月期第2四半期(18年6-11月)の単体決算は大幅な増益で着地
●マイナス材料
ナガイレベ<7447.T>―19年8月期第1四半期(18年8-10月)の連結決算は大幅な減益に
パルコ<8251.T>―19年2月期第3四半期(18年3月-11月)の連結決算は2ケタの減益に
上記の材料はあくまでも相場の参考です。個々の銘柄の株価位置、あるいは相場の流れなどにより、その反応は不確定です。
🌸 <きょうの狙い>更新 : (更新予定時間:8:30頃)
川口化学工業<4361.T>は26日大引け後、18年11月期の連結業績予想を増額した。営業利益は前期比8.3%減の2億4300万円と減益幅が縮小する。7月時点の予想は同32.1%減の1億8000万円だった。
自動車関連業界を中心に需要家の高稼働が継続し、また、新製品、既存製品の新規需要開拓による販売が拡大していることが増額の要因。原材料購入価格も上昇しているが、増収効果と合理化による原価低減効果などで吸収する。
26日の終値は前日比62円高の894円。
🌸 <ダイジェスト>
DIC、半導体実装向け厚膜レジスト用樹脂を開発更新 : 18/12/27 7:30
DIC<4631.T>は26日、高耐熱性と柔軟性を兼ね備えた半導体実装向け厚膜レジスト用樹脂を開発したと発表した。
同社では、独自の高分子設計技術とAI技術を化学分野に生かすケモインフォマティクス(化学情報学)を駆使し、フェノール樹脂の新たな分子骨格を見出した。同分子骨格を採用することで、Si基板などへポジ型ポリイミドでの厚膜形成が可能でありながら、ガラス転移温度をこれまでより50度以上引き上げ150度以上とし、現像性は2-3倍(同社製品比)の高速化を実現。また、ポリイミドの性質を阻害しない柔軟性を有することから、これまで5%程度だった添加量を約5倍増できるという。これらにより、課題であった耐熱性と柔軟性が高まり、ポジ型での回路微細化を実現することができるとした。
26日終値は、前日比60円高の3305円。
クボタ、大阪府堺市内に研究開発拠点新設の用地を取得更新 : 18/12/27 7:31
クボタ<6326.T>は26日、研究開発体制のグローバル化の一環として、中核となる研究開発拠点新設のための用地を大阪府堺市内に取得したと発表した。
新研究開発拠点の開所は2022年1月を予定。農業機械・建設機械などの製品開発だけでなく、先端技術部門によるIoT(モノのインターネット)・ICT(情報通信)技術の組み込みや、海外拠点へ供給する基幹部品の開発など、全世界の研究開発をコントロールする中核として運用。開発の効率向上・期間短縮・機種拡大などを推進しながら、グローバルメジャーブランドの実現を目指すとしている。
26日終値は、前日比60円安の1503円。
荏原、ドライ真空ポンプの生産を行う自動化工場を新設更新 : 18/12/27 7:32
荏原製作所<6361.T>は26日、精密・電子事業カンパニーの主力製品であるドライ真空ポンプの生産を行う自動化工場を藤沢事業所(神奈川県藤沢市)内に新設すると発表した。
新設する工場は、IoT(モノのインターネット)を活用した自動化技術により生産状況、稼働状況をリアルタイムで管理し、需要変動に合わせた効率的な加工・組立・物流工程を実現する。19年1月に着工し、同12月末に竣工する見込み。
26日終値は、前日比24円高の2341円。
トライSTGが急伸、19年2月期の連結利益予想で経常損益が黒字に更新 : 18/12/27 7:33
トライステージ<2178.T>が急伸。25日引け後、19年2月期の連結業績予想を修正。売上高は伸び悩むものの、経常損益が従来予想の赤字から黒字に転換するとし、好感された。
通期業績予想で、売上高は536億100万円から532億1400万円(前期比4.6%減)に引き下げたものの、経常損益は5900万円の赤字から1億1100万円の黒字(同87.8%減)に転換する。テレビ事業において、メディア枠の仕入量適正化などのリスク低減施策が奏功。新規および既存顧客企業において複数の採算に優れた番組・CMのローンチにより足元の収益性が改善傾向にあることなども織り込んだ。
26日終値は、前日比35円高の240円。
ラクス、クラウドの新規受注サービスが好調更新 : 18/12/27 7:34
ラクス<3923.T>が6日ぶりに反発。クラウド事業とIT人材(技術者)派遣の2本柱で展開している。
19年3月期予想の連結経常利益は前期比10.3%増の13億7600万円。経費精算システム「楽楽清算」を中心にクラウドサービスの新規受注が好調に推移するともに、IT人材事業も、旺盛なエンジニア需要に支えられ伸びる。11月の月次売上高の伸び率(前年同月比較)は全体で39.4%増となり、クラウド事業は同43.9%増、IT人材事業は同26.7%増だった。
19年1月には、今期2回目となるTVCMを実施するほか、フォーラムの開催を通じて事業の拡大を目指す。
26日終値は、前日比36円安の1580円。
シーイーシー、活況な市場を追い風に主力事業伸びる、独立系ソフト更新 : 18/12/27 7:35
シーイーシー<9692.T>がしっかり。
独立系ソフトウエア会社。主要顧客は富士通<6702.T>やトヨタ自動車<7203.T>、NTT<9432.T>の各グループで、官公庁向けにも強みを持つ。19年1月期予想の連結経常利益は前期比24.4%増の47億5000万円と増益幅を拡大させる。期初予想は同10.0%増の42億円だった。
製造・公共分野を中心に、IT投資が活発化。活況な市場を追い風に、主力のスマートファクトリー事業やセキュリティーサービス事業が伸びる。
工場自動化などで自社製品が拡大。20年1月期も業績の拡大が見込まれ、株価は底値離脱の動きが期待される。
26日終値は、前日比29円高のの1784円。
ミツウロコ、価格転嫁進み業績拡大、円高で仕入れコストも下がる更新 : 18/12/27 7:36
ミツウロコグループホールディングス<8131.T>が堅調に推移している。
家庭用燃料商社で、LPガス卸大手。不動産賃貸に加え、横浜でアミューズメント施設も運営。さらに米国企業と提携し、高級ハンバーグ店を全国展開している。
19年3月期予想の連結経常利益は前期比0.7%増の49億円。LPガスや石油などの燃料価格がの高止まりはマイナスとなるが、足元で為替が円高方向に振れている点はプラス。仕入れコストの低減につながるためだ。
本格的な需要期に入る下期は、価格転嫁の浸透が見込まれ、業績の上乗せ要因として期待される。
予想PERは14倍台と割安。年2.6%台の予想配当利回りを支えに、上値余地を広げそうだ。
26日終値は、前日比2円高の680円。
東建物、連日の年初来安値、業績に不安なく中期で狙い場水準に更新 : 18/12/27 7:37
東京建物<8804.T>が6日続落。世界株安の影響の余波が継続し、連日の年初来安値更新となっている。もっとも、業績面に不安はなく、株価の下げで予想配当利回りが年3.0%台に向上するなど、中期では狙い場水準に到達したようだ。
市場では、「為替変動を直接的に影響を受けない内需株で、足元は過度に売られすぎている」(ネット証券)と指摘する。
19年3月期予想の連結経常利益は前期比1.5%増の400億円。既存ビルの賃料改善が進み、19年12月期も好調な流れが継続する。特に、19年は大型住宅分譲の引き渡し案件を抱えており、業績の拡大が見込まれる。
また、24年竣工予定の東京・八重洲地区の大型再開発も控え、中期展開力も大きい。
26日終値は、前日比9円安の1080円。