(12月30日のシベルチ山の噴火(volkstat.ru))
① ""カムチャツカ・シベルチ山 天高く巨大噴煙10km 火砕流と雪崩発生!""
2019年01月01日、 13時00分
カムチャツカ半島のシベルチ山では、昨年末から激しい火山活動が続いている。30日に起きた大爆発に続いて、31日には、噴火に伴って小規模な火砕流と雪崩が発生した。これまでのところ、けが人などの報告はない。
ロシア科学アカデミー(IVS FEB RAS)によると、シベルチ山は30日の爆発で噴煙が火口上空1万メートルを超えた。
② 10km離れた村も一面グレーに
(欧州の地球観測衛星センチネル-2がとらえた火砕流(@CopernicusEU) )
欧州の地球観測衛星センチネル-2は31日、火口周辺で火砕流が発生し、降り積もった雪が溶けて雪崩が起きているのを観測した。火山から10キロ圏内の集落では、火山灰で雪が灰色に染まり、上空に広がる噴煙で、一時は太陽光が遮られた。
カムチャツカ火山噴火対策チーム(KVERT)の火山学者オルガ・ジリーナ(Olga Girina)氏は、「火山活動は活発化が続いており、今後も噴火によって高さ1万〜1万5000メートルの噴煙が立ち上る可能性がある」として、航空カラーコードを危険度が2番目に高いオレンジ色を維持し、周辺航路を航行する国際線に厳重な警戒を呼びかけている。
(31日の爆発的噴火(KVERT))
(火山から10キロ圏内にある集落では、火山灰で雪が灰色に染まった(volkstat.ru) )