いや、大した事では無いんだけれども、ふと思うわけであります。
例えば枯山水の庭。
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京都の有名なお寺の枯山水の庭で植木屋の学校の教科書にも載る庭なんですが、ほんとーの事を言うと、これを見ても大して感動しなかったんであります。
なんと申しましょうか、自分に想像力が無いからと言ってしまえばそれまでなんですが、景観の中で時が止まっているのであります。
んじゃぁ、動きのある景観ってのはどーなんだというと・・・。
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潮岬の景色なんですがこの日はとても穏やかでありました。
しかし、それでも岩にあたる波は砕け侵食しているのを感じるわけです。
そして、自然がなした岩の配置の妙に溜め息をつくのでありますが、地震や津波を思うとこの景色もいずれは、なんて思うのであります。
しかし、波の造形はもっと冴えてるかも知れないし、これは自然と自分の一期一会である、と思うのであります。
いや、枯山水の石だって風雨に晒され変わっていると言われると困るんですが、まっ、いいでしょう。
自分としては、何百年も変わらずに在り続ける枯山水は驚きであり、確かに美しいんだけれどもどこか不自然で、言ってみれば、技巧は感じるがそれだけのことだ、と、世界が認める庭にヘソを曲げて見るのでありました。
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京都の有名な寺でありますが、自分はこの建物の歴史を見た目で感じるかというとダメでありまして、パンフレットの説明文を読み、ああそうですか、と思うだけでありました。
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一昨日訪ねた山形県寒河江市の寺の本堂であります。
京都の寺の立派な建物とこれの建立時期はほぼ似たような時代でして概ね築400年であります。
私ゃ慈恩寺の本堂を見た時、やーやー風雪にさらされて大変だな、と声に出して言ったのであります。
いや、寺が笑いながら言うんですってば、冬はとんでもねぇぞ、と。
ですが、京都の寺の庭や建物は全て無口でして自分に語りかけてくれることはなかったのであります。
まっ、感じ方なので好きずきなんですが、自分はここでも朽ちているほうが好みなんであります。
なんと申しましょうか、若い頃にはあり得なかった見方と感じ方でして、先の短い自分を投影しているのかとも思うんですが、よくわかりません。
余談ですが、建物を撮るときは35ミリに限りますかね?
28ミリや、まして24ミリの歪みは言語道断、なんちゃって。
いや、暇なので写真を対比させてこじつけましたが見苦しかったですか?