ブログ仙岩

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今枝由郎著「ブータン仏教から見た日本仏教」

2013-01-25 09:33:16 | 日記
正月に入って、4冊の新書などの本を買って読んだ。
電子辞書、電子書籍で読んでもいるが、本の活字から比較すると、目が疲れやすいと思う。

その1冊に、NHKbooks「ブータン仏教から見た日本仏教」を読んでの感想である。震災後相馬市にブータン国王夫妻が来た。お堀の傍にある桜丘小学校を訪問、そして、相馬津波被災地にも立たれた姿を思い出す。竜のお話や幸福論がでた。ブータン仏教に興味があり、読みだすと、今枝氏は10年もブータンでフランス国立科学研究センター勤務して~1990までブータン国立図書館顧問として赴任しての研究であった。愛知出身で大谷大学文学部卒業、浄土真宗東本願寺の檀家の生まれである。

日本仏教には本当の僧侶が殆んどいない。それは、在家、妻帯、世襲という玄侑氏のいう「奇形」と化した日本仏教であり、庶民を講和したり、相談相手でもなく、葬式の戒名から、税の優遇された寺に生活していることと。そして、意味の分からないお経をあげ、庶民は何もわからずに有難がっている。ブータンには出家、妻帯せず、托鉢して本当の仏教、ブッタのいう幸せを求めることで、経済発展至上主義では本当の幸福は得られないという。