ブログ仙岩

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春の嵐と皆既月食

2015-04-04 09:11:53 | エッセイ
2013年4月4日天声人語に、「花に嵐の4月の空」と題して、「花発けば風雨多し/人性別離足る」と唐の詩人、宇武陵の一節にある。これを、花に嵐のたとえもあるとした井伏鱒二の名訳は誉れ高い。飄々とした調子で日本人の胸に春の感傷を投げかけてくる。・・・

昨夜来の暴風で椿の花が庭一面に散らばっている。昨日の晴れが嘘のように今朝から曇っており、北海道東北では暴風雨で被害が出て春の嵐そのものである。

花が咲き、散り急ぐのは桜の定めだが、散りぎわにも幸不幸があるように思う。はらはらと舞う落花は心和む風情がるが、風雨にたたかれ、地面べたつく花弁は大変ふびんである。

春に三日の晴れなしのたとえのように、春の空は定まりにくい。が、その雨は地をうるおし野辺の緑をうるおしてくれる。春雨じゃ濡れて行こうと煙るような柔らかい雨なら大歓迎である。

しかし、今夜の皆既月食は予報で全国で観測されると言うが、午後から晴れのようでも心配である。

19:15から欠けはじめ、20:45あたりから皆既となり~21:06~10:45までという。今朝のラジオでいわきでは8:15~から皆既と聞いたようで定かでないが、場所で時刻の差がるから・・・晴れて観測できることを祈ります。