ブログ仙岩

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父を奪った日航機事故が出発点河原忍歯科医師

2017-08-12 08:14:25 | エッセイ
12日今朝の明日へのことば「父を奪った日航機事故が出発点」 兵庫県警察歯科医会監事河原忍氏のトークを聞いた。

今日8/12は日航ジャンボ機が墜落した日から32年、父を亡くした河原忍氏は当時を振り返ってのお話であった。

父が搭乗しているジャンボ機が群馬県の山に墜落したニュースで、丹波市から当時神戸まで3時間、現場近くに夜の12時10数台のバスで着いたが、何の準備も出来ておらす、体育館に入れられた。そうこうするうちに遺体の搬入が始まった、が、その遺体の酷さで、ラクビーをやっておりがっちりした体の父(64)でも生存は無理と判断した。

遺体がシートベルトで切り割かれたり、人形を抱いている子供を見て思わず声を出して兄弟で泣いてしまった。当時連続殺人事件で、群馬県は警察と歯科医師との連携ができており、父を探しながら検死活動をしていたが、10日経っても父は見つからなかった。

母が遺品の中から父の靴一つをを発見、直ぐ片方も発見した、帰宅してから、23日葬式をしてから、警察から頭皮の一部が見つかったの知らせ、行って確認、パーマの髪から父と分かって、やっと胸をなでおろした。

歯科医師の検死の努力で、520名の犠牲者の約50%弱の方々の身元が判明した。人の体で、歯が一番その原型を残しており、歯並びを加えると数億通りあり、検死ができると。

それから、10年経ってようやく 兵庫県にも警察と歯科医との会ができ、阪神淡路大震災で活動ができたと。昨日11日警察官が福島県の浜辺で遺品の捜査をテレビ放映していた。改めて姪の冥福を祈り、合掌。