ブログ仙岩

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いわき湯本温泉さはこの公衆浴場

2019-04-02 09:39:00 | エッセイ
今朝の福島民報は最初からラストまで「令和」の記事で埋め尽くされていたが、その中に、「我が山河」25小泉武夫の湯本温泉についての記事である。
奈良時代、すでに開湯が始められていたという、いわき湯本の地を古くは「佐波古」と呼んでいた。そのことが平安時代の「延喜式」に出ている。律令の宮中儀式など法典で、9,10巻に「延喜式神名帳」に温泉のことが書いてあり、道後、有馬、佐波古が「三古湯」で、他に、鳴子、湯田川、黒羽、那須湯本、岩井、玉造、別府の十湯が記されている。

郡山と浜を結ぶ街道で三春、小野、そして湯本の宿で、唯一の温泉場で賑わっていた。常磐炭田の下の花崗岩に沿って湧き出だす58度と熱い温泉で、四倉の片寄平蔵の石炭発見で、常磐炭鉱ができ、街のお湯が枯れ、炭鉱からもらって温泉が継続、石油によって炭鉱は閉山、ハワイアンズの娯楽施設に変わり賑わいを見せた。

同時に、道後温泉の造りに似た古風なさはこの湯も、今は230円で入れるが、私が入ったときには150円であった。友のお風呂は温泉であり、羨ましかった。