自粛の日々も、間もなかく2年になる。写真は我が家の10/29種蒔きした小松菜など。
日本にコロナの感染者が出たのは昨年の1月、2月にはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港に停泊し、乗船者の検疫、死者も出た。
更に今まで聞いたこともない「緊急事態宣言」、コロナウイルスの名が消えることもなく2年になる。
久しぶりに福島医大での診察、電話診察から予約通り検査もすべて受けることができ、ほっとした。再発も転移もなかった。
待合室にいると一人のご婦人が声をかけてきた。「いつも読ませて頂いています」優しい笑顔だった。帰りの待合室で又同じ人に会い、隣に、私の兄に似た男の人が苦しそうに寄りかかっていた。御主人で笑顔になろうとするから、涙が出そうになった。
お腹から胸のあたりまで腫れている。どんなに苦しいか。
「頑張って、必ずお元気になってくださいね」。こんなに苦しい人に、頑張ってなんて言うべきでないが、それでも突き詰めていくと、頑張ってしかない。
ご主人は静かな笑顔を見せて、深く頷いてくれた。
今回もマスクで顔半分しか見えない私に、何人かの人が声をかけてくれた。
極めて自己流の文章しか書けない私を心にとどめ憶えて下さる方がいて、どんなに寂しくとも頑張ろうと思えてくる。
「風のあとさき」20年、続の連載も20年、かくも長く書かせて頂いた福島民報社さんには、深い驚きと感動を覚え、生かされてきた命を思う。
親鸞は命あるものを頂いて、生かされている罪業凡夫と、ある意味で同じ感謝の回顧の念である。
奈良少年刑務所の詩集を読んでも、心のつながりを同じように感じる。
日本にコロナの感染者が出たのは昨年の1月、2月にはクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜港に停泊し、乗船者の検疫、死者も出た。
更に今まで聞いたこともない「緊急事態宣言」、コロナウイルスの名が消えることもなく2年になる。
久しぶりに福島医大での診察、電話診察から予約通り検査もすべて受けることができ、ほっとした。再発も転移もなかった。
待合室にいると一人のご婦人が声をかけてきた。「いつも読ませて頂いています」優しい笑顔だった。帰りの待合室で又同じ人に会い、隣に、私の兄に似た男の人が苦しそうに寄りかかっていた。御主人で笑顔になろうとするから、涙が出そうになった。
お腹から胸のあたりまで腫れている。どんなに苦しいか。
「頑張って、必ずお元気になってくださいね」。こんなに苦しい人に、頑張ってなんて言うべきでないが、それでも突き詰めていくと、頑張ってしかない。
ご主人は静かな笑顔を見せて、深く頷いてくれた。
今回もマスクで顔半分しか見えない私に、何人かの人が声をかけてくれた。
極めて自己流の文章しか書けない私を心にとどめ憶えて下さる方がいて、どんなに寂しくとも頑張ろうと思えてくる。
「風のあとさき」20年、続の連載も20年、かくも長く書かせて頂いた福島民報社さんには、深い驚きと感動を覚え、生かされてきた命を思う。
親鸞は命あるものを頂いて、生かされている罪業凡夫と、ある意味で同じ感謝の回顧の念である。
奈良少年刑務所の詩集を読んでも、心のつながりを同じように感じる。