ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

今や晴れ着になった浴衣

2017-08-25 09:00:26 | エッセイ
小名浜マリンブリッジは11月の日曜日まで日曜日にいま一般に開放されている写真が福島民報に載っていた。

が、浴衣姿は見受けられない。花火大会や盆踊りに浴衣姿で出かける人が多い。表情はどこか嬉しそうで晴れ姿の感覚である。

浴衣(ゆかた)は、平安時代はサウナのような蒸し風呂だったので、吸汗や焼けど防止のため着た「ゆかたびら」湯帷子の略語である。ゆは風呂で、かたびらは単衣の着物のことである。

銭湯の浴槽に入るようになって湯上りに着て、そのまま出歩くようになり、家の中でも、外でも気軽に着られるようになったのは江戸時代になってからである。そして、ゆかたを浴衣の字をあてた。

明治になると、洋服になり、浴衣はだんだんすたれ、普段着にする人が少なくなった。が、ここ地元では明日26日西瓜祭りであり、浴衣姿での買い物が見られ、いまはゆかたが晴れ着となってしまった。

昭和レトロな楽しさが宿る南会津の旅

2017-08-23 09:09:22 | エッセイ
福島県南会津の和泉屋旅館は、一度は泊まってみたい1200坪の敷地に川をまたいで建つ一見道後温泉の坊ちゃんの宿を思わせる建物である。

昭和9年田島の大火の後に建てられたもので、その前年に旅館として建てられたが8か月焼失してしまった。茅葺きの屋根の家が殆んどで瓦ぶき和泉屋で9年火災が止まっという。

戦後進駐軍の指定旅館となり、1階は洋間にして、2階には松平様(初代参議院議長)に泊まって頂くようにと日本間にしたと。現在当時使用された趣のある応接室や会議室、洋間や価値ある調度品がそのまま残っており、旅本の表紙にもなり、会津田島祇園祭の時には出発、休憩所として利用されている。

化粧壁には絹の繊維が使われており、地元の木を使った温みのあるもてなしの造りが隅々にまで日本と会津の文化の時間が組み込まれている。是非、残暑をこの癒しの旅で過ごしては如何がですか。写真はハイ!みんぽうより。