オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

風前の灯・・・

2021-05-26 | 弁当

5/26(水)ニュースによると、緊急事態宣言が延長されそうである。致し方ないと思う反面・・・。

先週、金曜日の昼に郷里の先輩が経営する渋谷の飲食店へ。そして、月曜日に秋葉原の銀行に行った帰り、人形町の馴染みの店に顔を出した。二店ともランチ営業のみで、一様に店主の表情は暗い。

それやぁそうだろう、稼ぎに ならない上に頼みとなる協力金なるものが一向に入ってこないと云う。死ねと云うに等しいのだから。かといって、何の力にもなれぬ悲しさよ!。ひと時を過ごして、何とか凌いでよと言うのが精一杯であった。

飲食店が酒を出せない、出さないとあっては人の集いはない。長いサラリーマン生活、その後の零細会社の運営時代、ことある毎にというよりほぼ毎日、夜毎夜毎に酒場に行く日常であった。

サラリーマン生活に入った若輩の頃は、居酒屋に行くのは嫌だった。酒がなくても話ができる、うだうだと飲むのは嫌いだった。が、何時のまにかそんな日常に浸るようになっていた。

酒の席で要らぬことを言って失敗したこともある、酔っぱらって狼藉に至ったこともある。それら全部を含めても、酒場の効用の方が大きいと思うし、大きかった。

一日の疲れや不満を酒に溶かし、訊けなかったこと、云えなかったことを赤裸々に語り、悩みを聴いてはけ口になってやれる。それぞれの思いをぶっけあい、共有と共感が生まれる。そんな場、それが酒場であった。

日本の伝統文化の一翼をになっているのが「酒場」だと思う。それが、すっかり様変わりしようとしている。触れ合いの場が、習慣が様変わりして廃れようとしている。酒場文化は「風前の灯」である。

ポストコロナの時代、一体どんな時代になるのであろうか・・・。

 

そんなことを思いながら、今朝も弁当を作るのであった。

         

ギンダラの粕漬、春巻き、豚肉のキノコ巻き、小エビ&ソーセージとピーマン・マッシュルームのオリーブ油ソテー。定番の卵焼き。以上です。

 

 

 

コメント
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