第2部:イエス様が準備されたすまい、天の国
1.地球の堕落と回復、そして天の国
神様が最初にこの地球を創造された時、この世界全体がエデンの園のようになることを望んでおられました。その時神様は、人類の始祖アダムとエバに4つのものを与えられました。それは、永遠の生命、愛、美しい環境や住まい、この世界を統治する権勢です。そして彼らは、禁止された果実についての神様のお言葉に単純に従うことを選び続ける限り、その贈り物を永遠に所有することが出来ました。創造主である神様の愛の戒めや、その方が定められた世界の秩序に従うことは、自然の法則のように当たり前で、人間の永遠の幸福を保障する法則でした。
神様は、人類家族が神様のこの愛の法則に従うことにより、人間を理想的で永遠の幸福へと導こうとされました。
人間の家族に罪が初めて生じた時、天使たちはおそらく泣いたことでしょう。そして、すぐさま神様の本来の計画は取り止められ、アダムとエバには罪の結果として死が宣告され、この世の統治権はサタンの手に渡り、神様の愛と義に満ちていた容貌や品性は傷つけられ、エデンの園の家から追い出されました。
罪はこの世界に不幸と不調和、痛みや病気、悲しみと嘆きをもたらし、神様に似た人間の性質は罪深くなり、永遠に生きることは出来なくなりました。そしてこの地球は、永遠の破滅に向かってただ走り続けるだけでした。しかし、愛の神様はそれを放っておかれませんでした。神様は、イエス・キリストをこの地に送り、人類の罪を代わりに償わせ、彼を信じる人を救うあがないの計画を実行に移されたのです。それにより、キリストを自分の救い主、人生の主として受け入れる人を、天の都へ連れて行くことが出来るようになり、永遠に共に住まうための「すまい」、天の家を準備しておられるのです。
今イエス様が、私たちのために準備しておられる天の家は、人間の完全な幸福のために神様が遠い昔に計画された実際的な「すまい」です。そこは神様がかつてエデンの園に作られた、完全な美しさを再現することとなるでしょう。イザヤはその美しさを次のように描写しました。「いにしえからこのかた、あなたのほか神を待ち望む者に、このような事を行われた神を聞いたことはなく、耳に入れたこともなく、目に見たこともない」(イザヤ 64:4)。また使徒パウロも、「しかし、聖書に書いてあるとおり、目がまだ見ず、耳がまだ聞かず、人の心に思い浮びもしなかったことを、神は、ご自分を愛する者たちのために備えられたのである」(Ⅰコリント2:9)と描写しています。天はどれほど良い所なのでしょうか!