詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

色々な涙

2016年04月28日 12時37分49秒 | Weblog

九州新幹線が、2週間ぶりに全線再開されました。 今なお続く余震などの状況を見ながら

通常ダイヤに戻すか判断していくそうです。

一つでも前に進めることが、復興への希望となって行くように思います。

今も大変な日々を過ごされておられる多くの被災者の方々への支援を、それぞれが

今自分が出来る範囲で、寄り添っていければと思います。

階段の踊り場で毛布を敷き、窮屈な姿勢で横になっておられる様子、その階段を

椅子代わりにして長い一日を過ごされておられる様子に、本当に心が痛みます。 

どんなに辛いかと思います。 

厳しい日々が長引き、体調不良で倒れる方も増えて、病院に搬送されています。 

幾つかの持病を持っている私に、その現状を置き換えてみると、布団にゆっくり寝られる

事に感謝して、歯痒い体調につい愚痴を吐き勝ちですが、決して今の生活が当たり前だと

思わず、今日ある平穏に掛け替えのないものを思わずにいられません。

一日も早く、少しでも良い方向に、復興への願いを、祈るばかりです。 

 

所属サークルの中にも、突如襲ってきた不運に、泣き崩れながらも、何とか頑張って

おられる友人がいます。 嫁いだ娘を看取る母親の哀しみ、昨日まで普通の暮らしをして

いた伴侶との突然の別れ、余生は二人でのんびり温泉にでもと言っていた伴侶との別れ、

長い自宅介護に弱音を吐かず、ご主人を支えておられる友人、崩れそうな気持ちの中で

厳しい闘病に向き合っている友人、、、、それぞれに自分の人生と、真正面から向き合って

おられます。 

趣味を通じて知り合った多くの友人達との”絆”を温かく包み、時に支えられたり支えたり、、、

一日一日を大事にしていきたいと、思っています。

 

今、句帳を広げると、その時その時に思った気持ちが、残っています。

 

             町動く 英知を束ね蹴る大地

             花に濡れ 石碑に光暈瑞瑞し

             木々疎ら 自然破壊の罪深く

             憂う春 切なき訣れ執り成すも

             忘れ物 人の善意に助けられ

             募る雨 自分の弱さ叱らねば

             岸辺り 逆境に射す陽が溢れ

             岸辺り 地蔵菩薩が母のごと

             友来たり 活きるオーラが充つ笑顔

             一筆箋 十分伝わる母の愛

             そっと触れ ことば套みてなぐさめり

             枕もと 叱ってくれる影法師

 

 

                        

 

     流した涙は色々ありますが、、、、その中に嬉しい涙も一杯ありました。

     人生の坂を登っていくのは、一つ一つが試練なのかなと思います・・・

     先日、母の病院へ行きました。 車椅子の生活から来る足の弱りが進んでいます。

     象の足のように浮腫み、心臓への負担を考え、医師はあえて利尿剤を投与せず、

     ラップのようなものを巻きつけていました。 手や顔に打ち身のような青い痣もあり、

     どうしたのかな?と案じるも、、、「お願いします」としか言えず、帰ってきました。

     持参したお菓子は、「美味しいな~」「これも美味しいな~」と喜んで食べました。

     会話は成り立たず、難しい症状ですが、食欲はあるので、大丈夫です。

     一人で背負わず、3姉妹で母と向き合えることに、救われます。

     

 

              今日もお立ち寄り頂きありがとうございます。

    

     


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