詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

走馬灯

2019年08月18日 11時46分57秒 | Weblog

お盆の行事も恙なく済ませほっとしています。

子供たち、孫たちと一緒に、お坊さんのお経に合わせ先祖を偲び、、、

色々な料理を皆で囲み、スイカを切り、にぎやかな一日を過ごしました。

年々準備に疲れますが、家族の絆をずっと温かく繋ぐ、古くからの行事には

大切な意味があり、子供たちに繋いでいきたいと思います。

 

台風で延期した母の初盆も、姉妹達と一緒に昨日、済ませて来ました。

思えば、かなり厳しい母の晩年でしたが、ニコッと笑う遺影のように、

今は父と一緒に安らかに眠っていると思います。

 

無常の哀しみを深くした身近な訃報が続きましたが、、、

両手を合わせ、在りし日を静かに偲びました。

 

 

       

 

 

  熱き胸 笑みし遺影に語り掛け

  水たぎる 母の遺した句集掌に

 

  暮れる橋 追えば切なく揺れる影

  目に浮かぶ 何処に睡る兵の叔父

  

  暮れる橋 絡み流せぬ悔いの意地

  母想う 確執悔いる姑との距離 

  

  土用干し 赤子抱くよに陽の笊に

  飾り樽 姑の在りし日残り香に

 

  想い馳す 一徹通した父の自負  

  父の元 淡く紅差し母は逝き

 

  階昇る 花の浄土へまた一人

    夜の静寂 淋しさ埋めてくれる星

 

  径辿る 母の句帳を紐で閉じ

  雲優し ふわっと微睡む砂糖菓子

 

 

 過ぎ去りし月日を偲びながら、想い寄せて~~~~

 

 

 皆さま、厳しい夏が続きますが、お元気にお過ごし下さい。

 いつもありがとうございます。

 

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