詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

惜別.......

2015年10月16日 13時10分28秒 | Weblog

秋のイベントに向けての練習に日々頑張っています。

大好きな音楽の「発表会」という目的が目の前にあると、ぐんと気合が入ります。

澄んだ音色で心に響く世界を、ギターで、それぞれ奏でられれば、いいなぁと思います。

冠句の選者の仕事も頑張り、何とか纏まりました。

300近い投句から選ぶ40句、どうしても自分好みになりがちですが、素直な気持ちで心に

余韻が残る句を選しました。

 

こうして過ごしている中、悲しい訃報がありました。

コーラスで仲良くしている友人のご主人が、急逝されました。 斎場のホールは、ほぼ椅子を

埋めて、深い悲しみに包まれました。人とのお付き合いをとても大事にされた生前の生き方が

偲ばれ、多くの方に見送られて天国へと旅立たれました。

お孫さん達4人が、それぞれの言葉で祭壇の「お爺ちゃん」に語りかけられ、涙、涙、涙の

惜別のセレモニーでした。楽しかった色々な思い出や、果たせなかった約束の悔しさ、、、

残された「お婆ちゃん」への心配りも混ぜ、心に残るとてもあたたかいお葬式でした。

涙が溢れ一緒に泣いて、、、ご冥福をお祈りしました。

 

だれもがいつかは辿る死、一つの命が消えることの大きな意味を、しみじみ感じます。

今まで詠んだ惜別の冠句を並べてみました。

 

              雨憂い 紫色の花手向け

              遠い影 形見の紬風を入れ

              ふと虚し 挽歌の墨は淡く涸れ

              降る花に 不屈の生き様徳称う

              眼を凝らす めらめら燃える遺作展

              少し慣れ 独りで住むには広い部屋

              思い絶つ 海に散らした白い骨

              昼ひとり 偲びゆるりと解くセーター

              泉澄む 偲ぶ先師の影追えば

              長い夜 弔い終えて刻愴む

              花ことば 柩に満たす灯の慕情

              抱き寄せて 花ひとひらに偲ぶ詩

              匂いたつ 柩に舞いし華吹雪

              追い続け 没後もふふむ華の詩

              静かな夜 星を数えて抱く愁思

              絵と遊ぶ 亡母と重ねし慰問の日

              瞠く夜 静寂に冴ゆる亡父母の声

              述懐す 夕焼け雲に𠮟られる

              静ごころ 想いをたたみ納骨す

 

 

                           

 

 日々を振り返り、色々なお別れがあったことを思い出して、寂しさとともに、無常の儚さを

 思います。

 哀しみの日を経て、また一緒に大好きなコーラスを歌えることを祈り、

 友へ寄り添っていきたいと思います。

 

        今日は寂しいブログになりました。

                                いつもありがとうございます・・・

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