年毎に 淋しさを増し 悼む胸
『俳 句』 またひとり従兄弟も逝きぬ柿落つる
【冠 句】 白む空 無言の会話尽きぬ通夜
【冠 句】 深睡り 望み薄きも摩る足
【冠 句】 突如の訃 我が身に移し揺れる影
【冠 句】 私生活 弔辞に称う美徳の譜
長年病を患い、晩年は不自由な体となり、闘病を続けた従兄弟が、この夏亡くなりました。
縁のある人達に偲ばれて、それぞれに故人との思い出を辿る、「忌明けの法事」が、秋の
移ろいを感じる中で、しめやかに、、、そして和やかに行われました。
多くの参列者に見送られ旅立った日には、温厚に生きた姿が偲ばれて、涙を誘われました。
一人の人間が生きてきた姿が見えてくる「別れの儀式」に、詫びや感謝の気持ちが万感満ち
胸に迫るものがあると思います。
中々思う通りにいかない人間関係に、思い悩むことが多々ありますが、精一杯正しい道を
見つけ、自分らしい悔いの無い生き方の”今日の道、明日の道”を、問い直しています。
< 新聞コラムから>
「人間を信じる。それは希望でもある。信じて裏切られる方がいいな」
同じ思いに、じ~んと来ました・・・
「汗を流し、涙を流し、悔しい事もあるも、、やがて笑う時あり」
歩む行く先にはきっといい日が・・・
今日もお立ち寄りいただき有難うございました。
いつも遠方のお墓にお参りされて、ご両親を偲ばれる花キャベツさんの優しい気持ちをお聞きして、ご家族の深い絆を感じています。
身近な人の訃報は、死を受け入れるのに時間がかかり、、、堪えます。明日の事は誰にも判りませんが、いい人生でありたいと日々思います。
外出する前に必ずチ~ンと鈴を鳴らして、亡義父母に「車で事故を起こしませんように見守って下さい」と言って行くようになりました。
仏様には、お願い事ばかりしていますが、何処かで気持ちが届いているように思えて・・・
季節の物を供えて、仏壇のお守りをしています。
弾ける笑顔の義母、昭和天皇様そっくりの厳格な義父の遺影が寄り添って、家族の幸を守ってくれていると思います。
元気で長生きできれば、、、と、100歳でギターを弾いて♪ これも、いいですね。
亡くなられた方とのお付き合いが濃いいほど悲しく寂しいものですね。
私の父も母も90歳を超えての往生でしたが父母と関わりのなかった人は私に年齢を聞き、亡くなったのが私にとって良かったように言われる方が何人もおられ正直驚いたことがあります。
今でも私にとって父母は胸の中に生き、心の支えであることに変わりありません。
人の一生なんてきわめて短いと思います。悔いのない生き方をしたいですね。
今回の冠句、私は
・突如の訃 我が身に移し揺れる影
が好きですね。
短く閉じる人生もあれば、100歳で現役の医師や詩人も・・・さまざまな其々の人生が有りますが、限られた時間の中で自分らしく活きて、安らかに眠る事が出来ればと思います。
思いがけない訃報が届くと、大事に出来なかった時間への悔いが残ります。
誰もが「死」というステージを迎えるのは同じなのに、
その人とどれだけの人間関係があったかにより、
その人の「死」に対面した
こちらの感情・思いの揺らめきに様々な違いが生じるのは、不思議なことです。
湧き上がる感情・思いを止められない・・・・
白む空 無言の会話尽きぬ通夜
深睡り 望み薄きも摩る足
この二句はからは、おもいを添えて、情景が鮮明に浮かび上がってきます。
突如の訃 我が身に移し揺れる影
私はこの句に惹かれます。