生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

絵画における抽象化

2011年02月16日 11時27分49秒 | 美術/絵画
2011年2月16日-3
絵画における抽象化

  「「抽象する」とは、ラティン語の‘abs-trahere’の原義に即していへば、ある対象の構成要素のうちあるものを他のすべてのものからきりはなしてひきだし、あるいはひきさることである。」(竹内敏雄 1967.6: 157頁、原文の傍点を打つ代わりに太字にした)。

  「芸術における自然対象の表現もつねに抽象化である。たとへば彫刻は、通例、対象の色彩を捨象して立体性を抽出する。絵画は、仮象的には空間の奥行きや物体のあつみを表現するけれども、むしろその実在的平面性にしたがて現実の世界から純視覚的現象をひきあげ、うきたたせることを特色とする。」(竹内敏雄 1967.6: 158頁)。

 絵画という対象を一つのシステムと見なして、また、製作過程での諸システムを再分類して分析しつつ、絵画における抽象(という作業)の種類と程度(測定軸)を考えることにしよう。

 
[T]
竹内敏雄.1967.6.現代藝術の美學.ix+395pp+12図.東京大学出版会.


美術修行2011年2月11日(金祝)

2011年02月16日 10時05分55秒 | 美術/絵画
2011年2月16日-2
美術修行2011年2月11日(金祝)

 ウフィツィ美術館 自画像コレクション 巨匠たちの「秘めた素顔」1664-2010/国立国際美術館/1,400円(「コレクション3」展を含む)。

 コレクション3 日本美術1950-2010/国立国際美術館/(単独では420円)。

 美術館内レストランで朝昼食。フライの海老は、刺身用の天使の海老だとか。
 情報コーナーで、『ミニマル・アート』と『もの派-再考』の図録を読む(どちらも、大阪市立中央図書館は所蔵していない)。

 中之島4117に寄る。
http://4117.jp/

 教えてもらった、ストリート・アート・ナビ(関西・大阪のアートイベントの総合情報サイト):
http://artnavi.net/

 外国人のための網場所:
http://www.f-l-a-g.net/

 日本語でわかりやすい、地図で図解された、ネット上と印刷物の美術案内がほしいなぁ。

 歩いて、肥後橋駅を過ぎ、The Third Gallery AyaとCalo Bookshop & Cafe。
 そこで入手した案内葉書に近くでやっているのがあった。それは、

 『想像の森』 奥田文子・奥田耕司・山内裕美 三人展/コウイチ・ファインアーツ。
http://www.kouichifinearts.com/info/info_souzounomori.html

 奥田耕司氏のは、立体だが、磁石が内蔵されていて、平置きを壁掛けにもできる。不思議。また、棒の釣り合い。植物形態からの、繊細さと生命。

 さらに、(寒いなか)歩いて(暗くなってきた)、靭公園(バラ園があるらしい)の方へ。

 「川上 謙慈+座間 啓」展/2kw gallery。
http://www.2kwgallery.com/2kwGal_crrnt.html

 座間啓氏の作品集に、(画像で見て想像する限り)木々が描かれている具象的なのがよかった。その後、今回のように、抽象へと向かったとのこと。


===別日の思考。

 生きている、生きた、生きるであろう、印(しるし)。時空に刻印。
 エネルギーを溢れさせ、制御すること(あるいは制御しないこと)。

 製作における自由度。自由の種類と程度。の分類。
 製作過程での(意思的)選択の幅(の種類[分類]と精度または程度)。
 無色透明=場、→、色づく、色づける。色=?個性、個体性。感情~情緒と知、心。

 土偶。
 タダオ・ムラカミ氏。
http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/05-artscene/01-gal-exhibition/180610-g-arte-murakami/01arte-murakami.html

 踏みはずす美術史、20110215読了。話の筋(組立て、論理)がわからなかった。



美術修行2011年2月15日(火)

2011年02月16日 01時58分19秒 | 美術/絵画
2011年2月16日-1
美術修行2011年2月15日(火)
 
 大亦みゆき 陶の絵展/ワイアート ギャラリー(谷町線中崎町駅)。

 七色菓子(大阪教育大学美術コース3回生7名によるグループ展)/ギャラリー風雅。

 4 SpiritS 展 上前智祐・岡野ひろみ・田部井治子・藤川博正/楓ギャラリー。

 
 先日入手した、京都市立芸術大学美術学部総合芸術学科の案内ちらしに、

  「芸術はただ作っただけでは無人島に咲く「花」と同じ。人知れず咲いて、ただ枯れていくのみ。」

とある。で、必要なのは、

  1. 眼力を養うこと
  2. 人に説明する技量を磨くこと

だと言う。

 或る座標軸。
  ぎっしりと埋め尽くす <ー> 余白をたくさん取る