これは、アネモネです。購入したとき、ラベルは、ラナンキュラスのように
記憶していたのですが、やっぱり・・・・アネモネでした。
ラナンキュラスは、花びらの数が、大変多いものがそうだと思っているし、
これは見かけも一重だし、やっぱりアネモネかな?っと。
でもラナンキュラスにも、一重はあるらしいので、ちょっとその違いを
調べてみることにしました。
アネモネ: キンポウゲ科 イチリンソウ属 別名 牡丹一華(ボタンイチゲ)
紅花翁草(ベニバナオキナクサ)
花一華 (ハナイチゲ)
ラナンキュラス: キンポウゲ科 キンポウゲ属 別名 花金鳳花(ハナキンポウゲ)
属名は違うが、同じキンポウゲ科なので、葉の形、つき方はよく似ているように思えます。
「インタネット園芸大辞典」の 「ラナンキュラス」の項を見ると、
「ラナンキュラスの原種は一重咲きですが、18世紀頃にヨーロッパで大流行し、
八重咲き、万重咲きに改良されてきました。・・・・」
『世界大百科事典 第二版』の解説によるHPを見ると、
「16世紀末に一重咲きの系統がイギリスに導入され、品種改良が進み、
八重咲きが生まれ、・・・」
とあり、ラナンキュラスにも、一重があるらしいからです。
決定的にちがうのは、球根の形で、アネモネは、塊茎(茎の一部が肥大化して、養分を
蓄えている)小さな三角に近い形状の球根の形をしているのに対して、ラナンキュラス
の球根は、塊根で、非常に小さいのですが、小さな長細いダリアの球根みたいな形のもの
がいくつも固まって一つの球根になっています。
といっても、今、咲いているお花さんを掘り返すにもいかず。
「アネモネとラナンキュラス」の違いで 検索しているうちに、
〈花の下にがくのついているものが、ラナンキュラスだ〉というのがありました。
この庭は、朝から午後2時くらいまで陽が当たるのですが、昼ごろはこの花は、
このように開いています。
ところが、夕方には、このように閉じてしまいます。
「がく」は、というと・・・・花の下にあるのかどうか・・・・・
1本づつ、よく見ると、一日目は、花の下についているように見えます。
三日目の花は、
おや・・・・花首がすこし伸びています。
五日目になると、
花首が、ぐ~んとのびて、花の下についていたのは、実は葉っぱ・・・・
苞葉(ほうよう)で、芽や蕾を包んでいる小さな葉のようです。ということは、
やっぱり、「がく」はないから、アネモネですね。
開いたり、閉じたりしながら、花が大きくなっていく花です。
ちなみに、「インタネット園芸大事典」の一番上の一重のラナンキュラスの
写真には、花の下に、薄緑の ガク片のようなものがついてます。
アネモネは、ラテン語の「anemone」、
ギリシャ語で、「風」を意味する「anemo」と「子」や「娘」を意味する
「one」に由来します。「風の子」、「風の娘」といったところですね。
ギリシャ神話では、美少年アドニスが、狩り中に命を落とし、それを見た、
愛の女神アフロディーテ(ヴィーナス)が流した涙から、アネモネの花が
うまれたとも、アドニスの流した血からアネモネの花が生まれたとも、
諸説あります。
さて今日の題名、ウインドフラワーにようやくたどり着きました。
アネモネの英名「wind flower」です。
その語源は、
○春風が咲くころに開花するから・・・
○種は、長い毛を有し、綿毛のある種子は、風によって運ばれる。
このことから、英名はついているようです。
ここまできてなんですが、実は「アネモネ」の花びらのように見えているのは、
これも「がく片」で、「花びらのない花」という説明のサイトもありました。☆
え~ここまできて、ラナンキュラスの花びらも「花被片」という「がく」と「花びら」
を区別しない呼び名であることがわかりました。★
アネモネの花は~どこ~~~
ここまで調べたのに、私の花の首も・・・「ガクッ」(笑)
あ~花びらは、いずこへ~~~~~
風とともに去りぬということでしょうかね~♪
☆ 八ヶ岳高原のふもとに広がる「原村」のサイトと、
★「咲いとWEB 花とみどり ミニ検定第7回 解答と解説」の
問10の答、「ラナンキュラス」の説明文を参照しました。