いにしえのお寺を巡って(1)

2018年07月22日 | 日記

奈良 薬師寺

リーフレットによると
薬師寺は、天武天皇により発願(680)
持統天皇によって本尊開眼(697)さらに
文武天皇の御代に飛鳥の地で堂宇の完成その後、
平城遷都(710)に伴い現在の地に移されたそう
です。

大講堂


正面41m奥行20m高さ17m
これは平成15年に再興された
とても大きな大きな美しいお堂です。

何故このような大きなお堂なのかというと
南都仏教が教学を重んじ 講堂に大勢の学僧が
参集して講讃したからだそうです。

この広いお堂の中に、弥勒三尊像(白鳳時代)が
安置されています。とても大きな大きな弥勒さまを
ここで初めて見ました。



このお堂は金堂です。このお堂は、龍宮造りと呼ばれています。(この写真は裏面です)



この中に、薬師三尊像(国宝 白鳳時代)が安置されています。

金銅仏ですが、火災により表面の金が溶け込み、黒光りしておられるそうです。
また日光菩薩、月光菩薩はとても洗練された優美な立ち姿をされています。

薬師如来さまは、身と心の病気を救って下さる仏さまで、応病与薬。
苦を抜き楽を与えて頂ける仏さまとのことです。

建物の焼失から500年近くの年月を経て、昭和42年、高田好胤管主の発願で、
失われた金堂、西塔、中門、回廊が次第に復興、更に平成15年に大講堂が
興されたとのことです。

それらが写経勧進によって白鳳伽藍の再興が成し遂げられたと知り、
発願と成就の素晴らしさを感じました。

西塔




ハスは水盤に植えられていて250もあるそうです。


大講堂と食堂(じきどう)の間に、沢山のハスの花が咲き始めていました(7月17日)






今回、初めての訪問でした。
近鉄西の京駅からすぐ近いところにあります。

また玄奘三蔵院伽藍がすぐ近くにあります。







玄奘三蔵とは、西遊記で知られる三蔵法師のことです。中国の唐代の僧で、
629年にインドに向かい、645年に経典657巻や仏像を持って帰国。
翻訳を行われました。法相宗の開祖です。

なぜこの地にあるのかと思っていましたが、この薬師寺が法相宗のお寺だからだとわかりました。

遣唐使により伝えられた法相宗

薬師寺のホームページには法相宗について
書かれています。

人人唯識 世界は全て自分が作り出したもの
十人の人がいれば、十の世界がある

のようです