今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

屏風山 鎮国寺(福岡県宗像市吉田)

2019年12月24日 | 神社・仏閣
訪問日 令和元年6月1日

屏風山 鎮国寺
道の駅「むなかた館」に置かれていたパンフによりこの寺の存在を知った
境内には多様な花木が植えられており、「花の寺」とも呼ばれている

金剛力士像
いつもは苦労して撮るのだが、障害物もなく楽だ






足下にオモシロイ注意書き。これだけでこの寺が好きになった



本堂前に数人の参拝者がいたので周辺を歩く
目の前に見知らぬ顔の石像が置かれている



「武丸正助像」 江戸前中期頃の宗像武丸の農民で、道徳生活を遵守した真摯な他力本願念仏の実践者で、浄土真宗で「妙好人」(在俗篤信者)と称された



像の鞍は、牛馬への愛情から自らかつぎゲタとゾウリは、雨を予想する父と晴れると思う母の言い分を聞き、片方ずつはいた姿だという



手水舎






文殊堂









「ぼけ封じいきいき観音」









次は小さなお堂(名称不明)



堂内の仏様










大師堂



「弘法大師像」



「薬師如来像」



「木食上人像」






本堂(五仏堂・本地堂)
慶安3年(1650)藩主黒田忠之により再建された
建立当時は瓦葺き、のち茅葺きに変わり、昭和54年の解体修理のときに銅板葺きとなった



堂内に入るとそこには驚くべき光景が



昔は「宗像大社」の神宮寺であった
右から「如意輪観世音菩薩」 織幡(明神の本地仏。伝教大師によって奉安されたと伝えられている
「釈迦如来」(伝弘法大師作)は中津宮・湍津姫神(たぎつひめのかみ)の本地仏



中央に「大日如来」(伝弘法大師作)、沖津宮・田心姫神(たごりひめのかみ)の本地仏



右に「薬師如来」 辺津宮・市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)の本地仏
「阿弥陀如来」 許斐(このみ)権現の本地仏。定朝仏師が奉安されたと伝えられている



五体の仏像は福岡県指定文化財
そのなかでも、「大日如来」の美しさは際だっている



妖艶な感じがする如意輪観音は、私の好きな仏像の一つ



護摩堂
空海は遣唐使船で入唐の際、大暴風雨に遭遇。危難を救わんが為、海の守護神宗像大神をはじめ諸仏菩薩に祈誓を込められたところ、波間に不動明王が現れた
般若の利剣で波を左右に振り払うと、荒れ狂う風波は瞬く間に静まり、無事唐土に着くことが出来た



大同元年(806)に帰朝した空海は、まず宗像大社に礼参
「この地こそは鎮護国家の根本道場たるべき霊地」と一宇を建立し、屏風山鎮国寺と号されたという
4月28日のみ開帳される秘仏の「木造不動明王立像(重要文化財)」が安置されている



護摩堂前には、私好みのモノ「ふくろう(不苦労)」が



「栄かえる」






「水子地蔵」






「聖観音」









撮影 令和元年6月1日

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