今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

石舞台古墳(奈良県高市郡明日香村大字島庄)

2013年09月08日 | 名所・旧跡
2020年のオリンピック、パラリンピックの開催が東京都に決定した記念すべき日である。
私の母校となる高校や大学も多くのメダルを獲得しており、今回の決定は夢のようである。




さて、今日の石舞台はNHKの朝ドラを視るきっかけとなった「あすか」の舞台となった場所である。
子役の榎園実穂が遊んでいたのがこの石舞台である。
視るきっかけとなったのは女優竹内結子が高校生役で登場した瞬間からで衝撃を受けるほどの美しさがその当時あった。


石舞台古墳の歴史(特別史跡)
奈良県明日香村にある古墳時代後期の古墳。
元は土を盛りあげて作った墳丘で覆われていたが、その土が失われ、巨大な石を用いた横穴式石室が露出する。
被葬者は明らかではないが、7世紀初頭の権力者で、大化の改新で滅ぼされた蘇我入鹿の祖父でもある蘇我馬子の墓ではないかといわれている。




封土(盛土)の上部が剥がされているため、その墳形は明確ではなく、2段積の方墳とも上円下方墳とも、あるいは、下方八角墳とも推測されている。






夏休みということもあり親子連れが多い。駐車場も満車で他の駐車場を探すのに苦労した記憶がよみがえる。



30数個の岩の総重量は約2300トン、特に天井石は約77トンとかなりの重量で、造られた当時の優れた土木・運搬技術の高さがうかがわれる。



地元では他に「石蓋」(いしぶた)などの名前で呼ばれていた。
古墳でありながら「石舞台」と呼ばれているのは,天井石を舞台にして狐が女に化けて舞を見せたという伝説があり,また,いつの時代かわからないが,旅芸人がこの石の上で舞を披露したという云われから名付けられているらしい。




石室入り口 



埋葬施設は両袖式の横穴式石室で、西南方向に開口している。



石室内部



外気温は30℃をこえているが石室内は涼しく過ごしやすい。



石室はすでにほとんどの埋葬品が盗掘に遭った後であり、石棺の欠片等が発見されるに留まった。



長さ約7.7メートル、幅約3.5メートル、高さ約4.7メートル、羨道は長さ約11メートル、幅2.5メートルの規模を有する。
また、石室内部には排水施設がある。




見学者の身長から石室の高さが想像できる。



大小の石が巧みに組み込まれ安定している。



石と石の隙間から見学者を撮影した。



石舞台はまた歴史の舞台でもある。 



撮影 平成22年7月25日

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