今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

田沢湖(秋田県仙北市)

2021年09月15日 | 名所・旧跡
訪問日 令和3年6月9日

田沢湖
私の旅では好んで湖を訪れるということはほとんどない
初めて訪れる田沢湖の知識といえば日本一深い湖という程度だ



漢槎宮(浮木神社)



漢槎宮(かんさぐう)は浮木神社(うききじんじゃ)とも言い、田沢湖畔の潟尻に立つ社殿
流れついた浮木(大木が湖面から2メートルぐらい顔を出し、斜めに水底に深く消えている流木)を祭ったものといわれている









若い女性が楽しそうに魚に餌を投げスマホで撮影している



湖面を見るとウグイが餌を求めて集まってくる



辰子像(舟越保武 作)
知人からラインで1枚の画像が送られて「何処にある、何という像か」と質問された
見たこともない像で答えることができなかった
それが、田沢湖にある、この辰子像だった



質問者が大学の後輩ということもあり悔しい思いが倍増
普段の私なら目的地にならない湖だが、その像を確かめたくて訪れた



「たつこ姫伝説」
まれにみる美しい娘 辰子はその美しさと若さを永久に保ちたいものと、密かに大蔵観音に百日百夜の願いをかけた
満願の夜に「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」とお告げがあった
泉の水を手にすくい飲むと何故かますます喉が渇き、ついに腹ばいになり泉が枯れるほど飲み続けた
時が過ぎ、気がつくと辰子は大きな龍になっていた
龍になった辰子は、田沢潟の主となって湖底深くに沈んでいった



御座石神社
辰子像から数キロ離れた場所にある
途中、餌やりをしていた2人の女性が先を争うようママチャリをこいでいた



社名は、慶安3年(1650年)に秋田藩主 佐竹義隆が田沢湖を遊覧した際、腰をかけて休んだことに由来



北海道に住む私としては摩周湖が日本一美しい湖だと思っている
だが、田沢湖の湖畔から眺めるこのコバルトブルーの湖面の美しさは感動する



田沢湖は円形で直径は約6km、最大深度は423.4mで日本第1位(第二位は支笏湖、第三位は十和田湖)、世界では17番目に深い湖
過去には隕石クレーター説なども検討されたことがあるが、調査の結果、180万年前から140万年前の爆発的噴火によるカルデラとの説が有力



古くから漁業が行われ、正徳5年(1715年)には固有種であるクニマスに関する最古の記述があり
久保田藩主の佐竹氏および分家の佐竹北家(角館佐竹家)の献上品として利用されてきた



餌やり、ママチャリの元気のいい女性が一番景色の良い場所で佇んでいた
動く気配がなかったので声を掛けてみた



「後ろ姿を撮らせて下さい」と
写真が気に入ってくれたようで、彼女たちのスマホでも撮って欲しいと依頼された
会社の同僚だという2人、底抜けに明るく笑顔が素敵だった



御座石神社(ござのいしじんじゃ)周辺には、この「辰子姫伝説」にちなんだ名所が多く残されて
辰子が飲んで龍となった「潟頭の霊泉」、辰子が姿を映した「鏡石」などの名所もある






茅の輪(茅草で作られた大きな輪)は、正月から6月までの半年間の罪穢を祓う夏越しの大祓に使用される
それをくぐることにより、疫病や罪穢が祓われるいわれている



拝殿



扁額には社号の「御座石神社」



美貌成就の神社の神社でもある



神社によって特色があり面白い



「たつこ姫像」






拝殿からの眺望






撮影 令和3年6月9日

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 角館武家屋敷 その2(秋田県... | トップ | 弘前八幡宮(青森県弘前市大... »

コメントを投稿

名所・旧跡」カテゴリの最新記事