日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

為になるかも知れない本(その124)

2007-06-21 07:14:30 | Weblog
○昭和51年12月13日(月)晴。
 月曜日は一番有意義に過ごすべき日だと思う。というのは、紹介患者さんが沢山来るからだ。難しい病気が多いし、梶原部長がてきぱきとさばいているのが勉強になる。僕はどこにいても人間不適格者の様な気がする。どこにいても満足し切れないのだ。僕には協調性がないし、個性が強過ぎるし、人の意見を尊重しない。
○昭和51年12月14日(火)晴。
 昭和医大を卒業した山内という人が抄読会に来ていて、県病小児科に入るとのことだった。僕等が経験したのと同じ様に彼も又苦しむのだなあ。今日は、未熟児の眼底が見れて、嬉しかった。
○昭和51年12月15日(水)曇。
 カゼがなかなか治らない。全くいやになる。毎日とてもきつい。明日は、子ども達の前で待望の手品の発表の日。何とかイメ一ジが出来た。自信がそれなりにある。お金があれば、手品道具をもっと買って、ダイナミックな演技が出来るのだが。最近、体がとてもきついのに、我慢して働いている。どうしてこんなに働かないといけないのかなあ。体が壊れてしまうよ。
○昭和51年12月20日(月)晴。
 大学と一緒に忘年会があった。この時の酒がおいしいことを長いこと夢見ていたが、本当においしい酒になった。自分なりに苦しみ、耐え、そして喜んできた。わずか7カ月間しか経っていないのに、何とか曲がりなりにも医者と言われるまでにはなったと思う。後1カ年間もすれば、いわゆる小児科医と言われる医者になれるだろうし、そうならないといけない。

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