○昭和５５年６月２３日（月）雨。 雨が降っているのに、４９人も来た。次第に増える感じだ。
○昭和５５年６月２４日（火）雨。
早朝、喘息の患者さんに起こされた。親御さんがとても気の毒がっていた。佐伯の人は、医者を信じ切っている人が多い感じだ。しかし、西田病院が個人病院と言うことで、金儲けの病院と思っている人もいる様だ。
○昭和５５年６月２７日（金）晴。
金曜日であったが、４１人も来た。月・火・土が多くて、水・木・金が少ない感じだ。前の週の平均が３５人だった。７月になったら、平均５０人近く来るかも知れないなあ。
○昭和５５年６月２８日（土）晴。
給料日で、再び○３万円ももらってしまった。多過ぎる。まだ若いのに、こんなにもらっていいのかと思う。やっと日記を書く気になった。
＊給料がいくらもれえるのか、もらうまで分からなかった。今までの給料と比較して、あまりにも多いので、信じられない感じになっていた。私があまりによく働くので、この年の暮れに、もっと給料を上げたいと院長から言われた。しかし、私は、まだ若いし、これでも多過ぎると言って断った。このことを周辺に言った所、しばらく、非難の矢に立たされた。今まで買いたかったものをドンドン買っていった。周辺から食事の催促をされることが多くなり、度々行っていた。又、ＭＲの人とスナックに行くことも多くなり、それをきっかけに、スナックにも、２１時過ぎるとよく行っていた。深夜夜食を摂ることも多くなり、このままでは本当に自分は駄目になってしまうと思う様になっていた。家族が毎晩の様に深夜電話で起こされるので、１歳年上のいとこが建築士だったこともあり、土地も買って家を建てる気になっていた。
＊この３カ年日記の最後の年に当たるこの年には、これ以後何も書かれていなくて、余白になっている。ただ、６月２９日の１６：００に、７月予期として、以下のことだけが書かれている。
１、日記を毎日書いて１日１回反省すること。
２、片付けること。
３、２０：００～２２：００勉強すること。
４、スタッフを教育すること。
５、患者さんを一人一人大切にすること、よく診察し、よく説明すること。
