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ある中国のおばあちゃんは、孫に毎朝舌を出させて、それを見てその日の食事を考えているとのこと。
中国では、皇帝が不老不死を願い、医食同源を徹底的に研究してきている。それは、古代の周王朝の時代に始まり、紀元前8世紀には、食べ物で病気を治療する「食医」と呼ばれる専門医が既に存在していた。皇帝の為に大がかりな生体実験も行われていた。
中国では、真夏はとても暑く、冬は冬でとても寒く、医と食を結びつけないと長生き出来なかった環境にある。北京の真冬は、マイナス20度くらいになる。中国語で、挨拶言葉で、チ一ラマなる言い方の意味は、食べたかであり、寒い時は、「今日は(体を温める)羊の食べようね」と言う。
日本では、薬膳と言って仰々しいが、中国では、一般の人でも、真夏は、「(熱を取り除く)緑豆のス一プを飲もうね」と言い合ったり、顔色が生理で悪い時には、(造血作用のある)レバ一やなつめが勧められたり、喉がかゆい時には、きんかんを渡してもらったりする。
それに、親が作った手作りの食べ物には、親の気が入っていて、それが子に伝わる。親に愛情があれば、子どもの体にいいものを食べさせようと言う気になる。ある中国人は、いじめっ子になる原因を、いいものを食べさせてもらってにからだと考える?!
いいものを食べている人は、ニコニコしている。表情も豊かで相手にも笑顔で接することが出来る。
唐時代の名医の言葉に、「食が邪を廃し、臓腑を安らげ、精神を悦ばせ、気分を爽やかにしうる」というのがある。食は体だけでなく心にも効く妙薬ともなる。
食べ物にも気が入っている?ので、冷凍して食べるよりも、新鮮なもの、旬のものを食べるのが理想的と思われる。冷えは万病の元との考え方があり、日常生活の中で火を通した野菜をたくさん摂るのが、体にとってはいいと思われる。(氷水や非常に冷たい飲みのもは出来れば避けるべきであろう)
又、五味五食を全て摂る様に心掛けた方がいい。成長に応じて、年齢に応じて、食事も摂るべきである。そして、自分が陰の体質か陽の体質を知って、摂るべき食事が違うことも知るべきであろう。
(陽の体質かどうかの簡単な見分け方、この反対が陰と思えばいい・・・声が大きい、目が充血しやすい、食欲旺盛、体力がある、興奮しやすい、脈拍が速くて力強い、昼に元気が出る、春夏に体調を崩しやすい、肩が凝りやすい、熟睡できて寝起きがいい、顔色の赤み黄みが強い、尿が黄色っぽくて少し混濁している、便が硬くて少々便秘気味)