[PR] 心理学 翻訳</noscript>
ここで言う「調べ学習」とは,いわゆる,子どもたちが自分たちでテーマや課題を決めて,その解決のために,いろんな方法を使って自主的に調べる活動のことです。
総合学習や社会科,最近では国語科などでも多くなりましたね。
前回の学習指導要領改訂あたりからでしょうか。
子どもたちの興味関心を大切にする,創造的な学力を伸ばす,といったねらいから,そういった形の学習を展開させようとするものが多くなってきています。
また,こういった自由度の高い学習の形を見直すという声も上がってきているようですが…
さて
この「調べ学習」は,現場の教員の多くは感じていると思いますが,なかなかクセモノです。
先生「5班は『薬物がもたらす危険』について調べるんでしたね。ではいってらっしゃい。」
5班の子たち「はーい。」「図書室いこっか。」
40分後
5班の子たち「ただいまー。」
先生「どうでしたか?どんなことが分かりましたか?」
5班の子たち「全然いい資料が見つかりませんでしたー」
(今日一時間,何をしてたんだ・・・)
なんてことも。(これはよほどひどい場合ですが)
「調べ学習」で起こりうるこういったトラブルを防ぎ,本当に子どもの関心を伸ばして,自主性を伸ばすような学習にするためにも,攻略法が必要です。
まずは
調べ学習をする期間の,綿密な学習計画を立てさせる!
これからスタートするべきでしょう。
「学習計画を立てる」というのはよく聞きますし,実践もされているでしょうが,これをできるだけ具体的にするということです。
単にテーマを「薬物がもたらす危険」と決め,発表の方法を「壁新聞」と決めるだけでは学習計画としては乏しい。
言うなら,もし先生が「調べ学習12時間目に,5班のかなこさんは,どこで何をしますか?」という質問をしたら,5班の子たちが「『たばこに関する法律』について,インターネットで調べます」と,はっきり答えられるのが理想です。
綿密な学習計画,それは
「4W・1H」=「何を・だれが・いつ・どこで・どうやって」を期間中のすべての活動にはっきりさせることです。
それがあって,はじめて毎時間の子どもたちの活動に目安ができます。
何をしていいのか分からない空白の1時間なんてものはなくなります。
だから,調べ学習のスタートの授業では,この学習計画を立てさせることに,十分な時間をかけさせましょう。
大きな表を作って,時系列にびっしりと書かせましょう。
綿密すぎて大変だと感じるかもしれませんが,この時間を過ぎれば,先生は活動自体を子どもたちの自主性に任せなければなりません。
だからこそ,最初はしつこいくらいに指導をしておきましょう。
同時に,こういった学習を通して,子どもたちは「計画の立て方」というものを覚えます。
これは,かなり大きな学力だと私は感じています。
この学力は,調べ学習の授業のみならず,将来いろいろな場面で活用できるものです。
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