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「調べ学習」が充実したものになるように,単元のスタートに綿密な計画を立てました。
そして,その計画にそって,いよいよ子どもたちの自主的な学習が始まります。
「最初に,しっかりとした学習計画を立てたから,もう子どもたちに任せても大丈夫か」
先生は,そう思いがちですが,まだまだ油断はできません。
確かに,学習計画には今日の活動がとても詳しく書かれています。
2班の計画書を見てみると,
「たくまくんとひろしくんは,インタビューで,みんなが実践しているエコについて,職員室で先生方に,聞いて回る。」
と書いてあります。
「4W・1H」がとても分かりやすいです。
この時点で,たくまくんとひろしくんペアがとても頼もしい子たちなら,これだけでもできるかもしれませんが・・・
授業の終わりに,
「たくまくん,ひろしくん,今日はどうでしたか?」
「うーん… 計画書に,インタビューっては書いてあったんだけど,よく分かんなくて…」
「分かんなくて?」
「今日は何も調べられませんでしたぁ」
あいたたた…
こんなことを防ぐためにも,こうしましょう!
毎時間の始めに,今日の活動を班別(個別)に,先生に報告させる!
これを欠かさないようにしましょう。
単元のスタートが大事だったように,毎時間の授業もやはりスタートが大事です。
「調べ学習」授業の開始とともに
先生「では,各グループの班長さん。今日の活動を,グループメンバー全員と確認しなさい。」
班長さん「今日は,ともこさんが図書室でリサイクルの… ゆうきくんは,教室で壁新聞の枠づくりを… こうだいくんとさちこさんは,温暖化のことをインタビューで… みなさんいいですか?」
班員「OK!」「壁新聞の紙ってどこにあるの?」「インタビューのとき気をつけることってあるかな?」
先生「準備ができた班の班長さんは,今日のグループの活動を先生に報告に来なさい。」
班長さん「3班です。今日は,すぐるくんがパソコン室で… ゆみこさんは図書室で…」
先生「まだよく分かりません。ゆみこさんは図書室で何を調べるのですか?」
班長さん「人々の昔の暮らしについてです。」
先生「OKです。3班,活動に入りなさい。」
こうして,先生がOKを出して初めて,子どもたちは調べ学習がスタートできるというシステムです。
こうすることで,子どもたち全員に役割の自覚ができますし,先生もそれを把握できます。
子どもたちには,それを任されたからには,先生に報告したからには,成果を出さなくてはいけないという責任感も生まれます。
結果,子どもたち一人一人の,1時間の活動の充実につながるでしょう。
先生も全員分の活動を把握するのは大変ですが,のちの活動を子どもたちに任せることを考えれば,出だしのそれぐらいはしてあげるべきです。
そして,報告させたときに,子どものやるべきことがあいまいだったり,やり方が難しそうなときは,ここでアドバイスしてあげることもできます。
単に授業の始めに「はいじゃあ,学習計画にそって活動を始めなさい。」と,子どもたちを手放すのではなく,そのまえにしっかりと今日の活動を子どもと共通理解することが大事ですね。
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