以前の記事で書いていましたが,今年研修主任で大きな研究公開を任された私は,今日の第一回目の研修での提案に向けて,かなりの準備を進めてきました。
研究内容の明確化
研究組織づくり
研究スケジュール立案
これらの課された課題に対して精一杯の知恵を絞り,研究計画を立てました。
それだけでなく,関係する先生たちのところに何度と足を運び,根回しや打診を繰り返しました。
管理職のところにだって何度も。
そして,私なりに充分だと思う準備をし,今日の全体会にのぞみました。
ここまでしたのも,第一回目が重要だと踏んでいたからです。
ここでうまくいけば,研修が軌道に乗る。
公開がうまくいくんじゃないかという期待がもてる。
そういうことです。
そして,いよいよ,鼻息を荒さんばかりに気合いを入れて,今日の提案。
長い期間をかけて温めた計画だっただけに,頭にもしっかりと入っているし,口もよく動きました。
いわゆる「イメージどおり」の提案ができたと思っています。
そして,気になる先生たちの反応はというと…
イマイチ。
私の提案は,すべてスムーズに承認されました。
先生たちの中には,うなずきながら,納得したようにしてくれている人も見られました。
だから,「バッチリだぜ!」でいいのかもしれませんが…
なんというか…
こう…
手応えを感じたかったんですよねぇ
スムーズに承認されすぎて,意見や質問もなかったんです。
確かにそれが,十分に根回しをしていたことのねらいでもあるんですが,今日初めて私の計画を目にした人も多かったにも関わらず,食いついてくるような人がいなかったんです。
うーん
正直,物足りなさを感じるとともに,これからいよいよ計画に基づいて研究が組織的に行われるということに対して,不安を感じてもいます。
私は主任ですので,ある程度の見通しや,今後のビジョンはもっているつもりですが,みんな,大丈夫なのかな…
なんてことを心配する以前に,気をつけなくてはいけないことあることを,思い出しました。
「分かってくれない症候群」になってはいけない!
「分かってくれない症候群」とは,周りの人や部下に対して,自分のことや仕事を分かってくれていないとばかり感じるようになり,仕事が円滑に進まないことを人のせいにしてしまう,そんな癖ができてしまっていることを言います。
ビジネス人用語だと思います。
極端に言えば,周りの人が無能に見えて仕方ない。
自分はこんなにがんばっているのに,なぜみんな分かってくれないんだ。
ついてきてくれないんだ。
ということばかりで頭がいっぱいになる。
そんな状態です。
しかし,これは間違っています。
周りの人みんなに対してそんな風に感じられるようになるということは,間違いなく自分自身に問題があるということです。
自分に問題があるから,自分と接する人みんなに問題が生じてしまう。
これが正しい答えなのですが,症候群の人はそのことに気付きません。
さて,私の今日の提案。
もちろん「分かってくれない」と,そこまで強烈なものではありませんが,反応の薄さに物足りなさを感じたのは,言うまでもなく私の提案に問題があるということです。
じゃあ,何がいけなかったのか。
おそらく,気合いをいれてのぞんだ私のテンションと,それを受けるみんなのテンションに,差があったのだろうと思います。(笑)
私はこの日に照準を合わせて準備を進め,新学期開始当初からずっと仕事に使う頭の半分くらいは研修のことで埋めていましたが,他の多くの先生は,そんなはずはないんですよね。
と思えば,今日のリアクションは納得がいきます。
じゃあ私ももう少しトーンダウンした提案をすればよかったのか。
いや,それは違うでしょう。
仕事のリーダーとなる人がそれでは頼りない。
だから,今日の提案は提案で,結局よかったのではないかという結論で,自分を納得させることにします。(笑)
そしてこれからの課題が一つ増えました。
「周りのみんなのテンションを上げていくこと。」
です。
「分かってくれない」と嘆くことは絶対にしません。
みんなの研修への意識が高まり,組織として足並みをそろえることが何より重要で,それが次の我々の課題です。
そのために主任としてできることを,また知恵を絞って,足を運んで,やっていきたいと思います。