小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

教室の床をきれいにする雑巾がけの仕方!

2010-12-19 13:10:29 | 学級生活の攻略法

きれい好きなもので,またまた除ネタですが…(笑)

学期末の大掃除の時期ですね。

教室の雑巾がけの一般的なスタイルは、両手を雑巾の上に置き、一直線にダダダーッと何往復かする、あのスタイルですね。

いかにも「がんばって掃除をしている!」という感じもして、教室掃除には欠かせないスタイルに定着しています。

きっと,多くの学級で,掃除のときはこの雑巾がけをしていることと思います。

しかし、このやり方には欠点もあることを見つけました。

▲「汚れを見て拭く」ということができない。

▲汚れている所を見つけて、それが落ちるまで重点的に拭く、ということができない。

▲雑巾の通り道によっては,きれいになる所とそうでない所にムラができる。

ということです。

掃除とは汚れを見ながらそれを落として,全体がムラなくきれいになるようにするものなのに。

もっと効果的な雑巾がけの方法はないだろうかと考えました。

高学年でよく実践してきたのは,

教室の床は「ワイパー拭き」!

というものです。

「ワイパー拭き」とは、その名の通り、車のワイパーのような動きをする拭き方です。(もちろん,勝手に命名)

やり方は,

①両膝、片手を床につき、片手に雑巾を構える。

②目の真下の床を、右→左・左→右・右→左・左→右… というふうに、車のワイパーのように拭く。

③雑巾が横に3往復したら、一つ前に進む。※3往復でも落ちない汚れがあるときは、さらに拭いて、きれいになったら進むようにする。

④また、②・③を繰り返す。

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このやり方で、教室の壁から壁を一往復するのです。

こうすれば、子どもたちは床の汚れを見ながら、それを落とすよう意識しながら雑巾がけをできて、しかも床がきれいになっていくことを確認しながら作業を進められます。

教室全体の汚れ落ちもムラなくできます。

一直線ダダダーッの体力主義の雑巾がけよりも、活気は落ちますが,落ち着いた雰囲気の掃除になりますよ。

年末の大掃除にぜひ!


先生は何のテレビが好き?ぼくはね…

2010-12-17 17:34:23 | 「教師-子ども」関係の攻略法

「先生,なんの果物が好き?」

男の子が聞いてきました。

「果物ね… なしかな。」

そのあと子どもはすぐにこうきます。

「なし?ぼくはね,みかんだよ。昨日ね,おばあちゃんちからいっぱいみかんが届いたの。すっごく甘かったよ。ぼく,みかん大好き!」

男の子は,先生に果物の好みを聞きましたけど,本当は自分が好きな果物を伝えたいんですね。

こういう子どもとの会話は,よくあります。

「先生,何の野菜が好き?わたしね…」

「先生,昨日の日曜日,なにしてた?ぼくね…」

かわいいものですね。

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考えて答えたのに,先生の意見はそっちのけでしゃべりだすものだから,先生は「…おいっ」ってなりそうですけど(笑)

以前,クラスのある子のお母さんに,声をかけてもらったことがあります。

「ゆうたが,昨日大好きな科学館に行って,『メタボバッタ』っていう工作を作ったんです。また,話聞いてあげてください。あの子,大好きだから。」

そして,こう教えてくださいました。

子どもは,好きなことを共有してくれる人を探している!

ということです。

確かにそうですね。

子どもが好きなことを精一杯アピールしたあとに,

「先生も,それ好きなんだよ。」

「へぇ~おもしろそうだね!先生もそういうの好きなんだよ。」

「好き」というのを共有してくれる人がいると,子どもはとてもうれしそうです。

まだ物事を見る色々な視野の狭い子どもたちにとって,自分の好きな世界というのは,強烈ですよね。

普段,子どもと大人の関係は

「子どもがアピールする」→「大人が聴いて,受け入れる」

というものより

「大人が教える,指示する」→「子どもが聴く,従う」

という関係の方が多く,その時間の方が長いものです。

これは学校でもそう。

先生が教えて,子どもが聴く。

学校生活の多くの場面でそうです。

もちろん,子どものアピールを受け止めよう,子どもの話を聴こうと先生が努めるときもたくさんありますが,これがなかなか難しいときもあります。

そんな中で,先生が「子どもの好きなことを共有してあげる」役目になってあげられたら,それはその子にとっては,とてもうれしいことですね。

きっと,そんな先生を好きになるのでしょう。

普段,なかなか一人一人の話をじっくりとは聴いてあげられなくても,だれかが

「~が好きなんだ!」

の話をしてきたら,「先生も!もっと教えて!」と,同じテンションで受け入れてあげられたらいいですね。


ボーナスもらって,身上調査書の記入

2010-12-15 20:37:12 | 教師の仕事術の攻略法

先日,私もボーナスをいただきました。

若いころは,ボーナスをもらう日なんて意識もしていませんでしたが,最近では,年をとったことと,この不景気も重なって,この日を首を長くして待っていました。(笑)

職員室で,事務の先生に明細をもらい,(やったー!)と思って眺めていると,隣の年配の先生が,「はぁ…!」というため息のような悲鳴のような声を上げていました。

どうやら,ある年齢から上の先生は,ボーナスのカットがあったようです。

対象となったその先生は,思わず「ちょっと先生,見て…!」と,その明細を私に見せてきました。

と,見せられても,その中身を直視していいのかどうか,私もちょっと目のやり場に困ってしまいましたが,確かに「カット額」が,いつもは何も書かれていない欄に,書かれていました。

「ボーナス,もらえるだけでも,ありがたいかぁ」

は,最近の公務員の決まりゼリフのようになっていますが,そう思わなくちゃいけないのでしょうね。

また,公務員の給料は,その自治体ごとにも違いがあります。

本県は,まだまだ不景気のあおりを受け続けるようです…↓

さて

ボーナスのあとは,「身上調査書」でした。

来年度の人事異動に関して,自分の経歴や希望を書いて提出します。

毎年,同じような形式の紙に,同じようなことを書くわけですが,言うまでもなくとても大事な資料です。

だから,毎年同じようですが,書き方の説明もあります。

以前も紹介した攻略法ですが,

異動に関する一連の書類はコピーをとっておき,次回まで保存する!

ということをお勧めしたいですね。

この「身上調査書」だけでなく,異動に関して,管理職や事務の方から言われて,書かなくては書類はたくさんあります。

特に,もし「異動対象」となった年は,

自己申告書・身上調査書・住宅届・通勤届・赴任旅費依頼書…

など,たくさんあって,どの書類も細々と難しいことを書かなきゃいけないので大変です。

しかし,どれも前にも書いたことはあるんだけど,書き方をよく覚えていないものですよね。

だからいちいち聞いて回らなくてはいけない。

当然,学校の仕事はたくさんあるので,こういった書類に時間を使いたくはないですよね。気も遣いたくない。

だから,今回書いたこれらの一連の書類は,必ずコピーをとっておいて保存しておくといいでしょう。

次回同じものを書くときに,必ず役に立ちます。

もう一つ。

これらのコピーは,確実に分かるところに保管することです。

1年に1回ぐらいしか見ることはないので,すぐにどこかに行ってしまいがちです。

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せっかくコピーをとったはずなのに,「あれ?どこやったっけ?」となってしまっては残念です!

(これ,本当によくありがちです 笑)


冬休みの宿題に苦戦しそうな子たちに

2010-12-13 20:42:49 | 学級生活の攻略法

冬休みの宿題を作成する時期です。

ん?

そういえば,冬休みの宿題って,どの程度の学校が自校で「作成」しているのでしょうか。

私が小学生の頃は,「夏休みの友」「冬休みの友」みたいにして,私販の教材をやっていた記憶があります。

きちんと本になっていて,カラフルで。

でも,自分が教員になってみると,夏休み・冬休みの宿題は自校で作成するのが当たり前のようになっていました。

どんなものでしょうか?

どちらにしろ,自分たちで作成するというのは大変です。

学期末の学級事務が忙しい中に,さらに時間を費やす仕事になりますね。

学年部で分担して作成して,分担して印刷して,子どもたちと一緒に製本します。

(子どもたちは,なぜかこの作業が好きですねぇ)

さて。

長期休業中の宿題っていのは,子どもにとっては大敵です。

きっちり計画通りにできる子と,そうでない子,はっきり分かれますね。

今回の冬休み。

担任の先生であれば,前回の夏休みの経験があるので,どの子が宿題に苦戦するのか,ある程度予想がつきそうです。

「早めに取り掛かるんだよ!早く終わらせちゃえば,そのあとは…!」

「分からない問題があったら,学校に来て…!」

精一杯の言葉をかけますが,効果があるといいのですが…

こんな子たちには,

宿題の中身に日付をつけてあげる!

といいのかもしれません。

これらの宿題っていうのは「量」と,始業式までにという「期限」は設定されていても,「いつ,何をする」というのは,ほとんど決まっていません。

だからこそ,そこで長期的な休みの間の学習に,自分なりの計画性をもつ練習をさせるねらいがあるのでしょう。

確かに,それでできる子は,そうします。

しかし,(私も何人か見てきましたか)やっぱりできない子も,います。

その子の性格的に原因がほとんどでしょうが,ひょっとしたら家庭的な環境に原因があったりするのかもしれません。

そんな子に,どんなに「早く,計画的に宿題をすること」を説いても,難しいものです。

だから,他の子に与えた「量」と「期限」に加えて,もう一つ「いつ,何をする」の設定を付け加えてあげるのです。

宿題の1ページごとに,先生が手書きで,「12/25」「12/26」と書いてあげます。

自主的に学習が進められない子にとっては,これだけの支援でも,学習に取り組むきっかけになることも考えられます。

普段から,先生の指示をどれくらい聴く子かにもよりますが,多くの宿題をこなしていくという活動が見通せない子にとっては,助けとなる目安になります。

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(もしくは,「自分で日付をつけさせる」といのも,子どもによっては考えられます。2学期のうちに,自分で書かせます。)

これだけでは不安な子の場合には,さらにもう一つ。

「先生と約束した日の宿題ができたら,このカードに,1マス色をぬっていいよ。」

みたいな,励みになる特別な支援をしてあげると,意欲も高まりそうですね。

その際は,できるだけ他の子たちには気づかれないようにして。


恥ずかしがり屋さんも,発表できるよ!

2010-12-12 21:27:18 | 授業中の攻略法

以前に「となりの子に向けて発表させる」という攻略法を紹介しました。

発表のスモールステップの1つ目です。

今回はこれに加えてもう一つ。

ちなみに,「発表する」という活動に関して,各学級ではどのような指導を進めておられるでしょうか。

これは,いろいろな学級の授業を見るたびに,その形は様々でおもしろいものです。

違いがあることと言えば,

・手の挙げ方…「はい!」と言うか,言わないか

・起立のしかた…その場で起立するか,いすの後ろに回るか,起立しないか

・発言のしかた…「~です」「みなさんどうですか」等の言葉を必ずつけるか

・周りの聴き方…体を向けて聴くか,耳だけで聴くか

・周りの反応…「いいと思います!」か,拍手か,無言か

ちょっと挙げてみただけでも,いろいろな違いがあることに気付きます。

学年の発達段階にもよるでしょうし,担任の先生の指導観もあるでしょうから,一概に「これ」というのは難しそうですね。

でも,これらの指導の進め方によって,授業の形が変わることは間違いありません。

多くの方の意見を聞きながら,研究してみるのもおもしろそうですね。

話を戻します。

発表のスモールステップ,第2弾は,

グループ内で発表し合う!

となりの子どうしで発表し終え,多くの子が発表に対して自信をもってきた,その後でもいいし,子どもたちの様子によっては,となりの子どうしの発表を省略して,最初からこのグループ発表でもいいでしょう。

クラス全体に向けて自分ひとりで発表するよりは,ハードルが低くて,発表しやすいですよね。

しかも,となりの子に発表するよりも聴いてくれる友だちが多くて,やりがいがある。

クラスに6グループあれば,一回の発表の機会に一気に6人の子が発表できることになります。

もしノートに答えを書いている子が多ければ,「二人目どうぞ」「三人目」と発表の機会を増やしてもいいですね。

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形として,机をグループの形にしていなければ,もうそのままの形でわざわざグループにはせずに,子どもたちがいすだけをグループの中心に向けて,グループ発表会をさっと行うのがいいでしょう。

このグループ発表を経験すれば,聴く側の子たちも,多くの子の考えを聴けて,参考にすることができるでしょう。

そして,その後だれかが代表で全体に発表するとなったときも,グループ内のいろいろな意見を踏まえて,少し質の高くなった発表をすることができるようになるかもしれませんね。

となりの子への発表と同様に,やはりスモールステップを踏むことは,結果として授業全体の質を高めることにつながりそうです。

こういったグループ活動を多く経験していて,それがスムーズにできるようになった子たちというのは,協力的で,いろんな活動を充実させる力がついてきますよね。